幻華-第1話・壮麗な荒廃-松本清張/読み手:ひろみん「❁⃘*.゚再生リスト有ります」
夜の銀座の名刺を二分したクラブブルー ボネと 小春2人のママの華麗な対決も今は昔の 語り草で ある花やかな夜の世界の栄子聖水と女たち の過熱な戦いを描く風俗 長編松本成長 玄礼な 後輩 13月下旬の夜10時過ぎであった銀座8 丁目の並木通りを背の低い小の男と竹の 高い痩せた男とがたこ焼きの屋台の横で 開口し た双方でその半眼に刺す色付きの光に綿棒 を認め たうおお中さじゃないかよおガーちゃん か酒の入った声で言い合っ た中さと呼ばれた長身ソクの方は豊かな神 だが闇の中でも目立つぐらいに白く年齢 623赤のした服装はこののこの時刻ざに 多いどこかの会社の役員か部長といった 夫妻であった実際その後ろに肩をゆらゆら させている3人の部下を従えてい た近頃の景気はどうだいちさんごちゃんと 呼ばれた男が聞いただめだめ相変わらず テレビに押されっぱなしだ観客の動員数が 年々減ってなもう歯止め がテレビに負けないため映画に制作費を かけるがコストが上がって なこの頃はちょっとしたものだと投資に 10億かけるところがそれに対して5億か 6億の工業収入しかないんだそれが片っ端 からこけていくどんな名格を考えても いくら洗礼費を使っても安物の薬と同じ ように効かんなおっと安物の薬と言ったの はごちゃんとこじゃないお前さんところは 薬屋の死にだ名前は売り込んでいるし近頃 は新薬の開発とやらで業績が伸びていると この前企業くたりを覗いたらそう出ていた 間違っても薬クバ だろうそりゃ昔の話だ今はそうはいかん どこの製薬会社も悪戦苦闘だよ木玉当たり を除いたというのなら各者ともの並みに 銀影苦戦打撃再3悪化低迷と出ているはず だごちゃんまでそんなことを言うのか会長 で何事も良きに計らえの結構な身分と思っ たが現にこうして銀座裏をフラフラと有翼 している毎晩じゃないのかおいおい間違っ てもらっちゃ困る俺だってこれでも会社の オーナーだよ経営には日やし三々 さ背の低い号ちゃは盛り上がった肩から出 た短い首をネオンの空にもたげて交渉した が年を取っているのでそれは弾けるような 笑いというわけにはゆかず喉の奥にタが 絡んで濁った力の足りないものだっ たこんなところで商売の話をしてもつまら んからやめようこちゃんが言っ たやめようやめよう俺だって鬱陶しくなる 中さが応じ た中さは森園のたと言って東方映画 株式会社の乗務で制作本部長を兼ねていっ た目と両方は くみ微量が通っていて唇が薄くちょっと 日本人離れした顔だっ たごちゃんは森園よりは銃も吹けて見える が実際は67歳その胴体が丸いように顔も 円形であっ た頭には枯草の残りのような縮れ髪が へばりついて後ろ頭にそれがわずかに 群がりを見せ たがた分だけ額が広くそれには横線のシワ が入っていた眉は消えたように薄くまぶが 垂れて三白ガその下に皮膚のたるんだ目袋 がおしくついていた花はこえ唇は熱く鼻の 両脇から口の両端にかけて直線に加工した シは 深くそれがたんだ方の下のよじれと連結し ていた太っているとよりも全体が晴れた 感じであったコデラごという名刺に すり込んだ肩書きにはコデラ精神堂製薬 株式会社取締り役会長と あるこ精神堂は明治末期の創業で党首は 代々五助の名を継いだ今の五助は4代目で ある仙台が死んだ時元助は半年だけ社長に なったがその後は実定に社長を押し付け 自分は早くも会長に知りといた松定が専務 つまり典型的な同族会社であったそれは コラ精神堂のイメージにふさわしい古い人 はこの野望を聞いただけで夫人役コデラの 高明がを 思い出すその商標には楕円形の中央に6面 間風な想の明治美人が収まりその周辺から 11面観音の後輩のような線が放射されて いる美人の開巻型の紙には大きなバラの 飾りが乗って いる六名間と観音とこのアナクロニズム的 な交差が万能婦人役のキャラクターによく 似合い昔からその名とともに商標が親しま れてき た現在ののコデラ精神堂は伝統的イメージ 保存のために公明岩を製造しているが中身 は漢方薬に最新の科学薬剤を調合し商標の ロ名間美人も昔の煩しい平法から単純化さ れて いるもちろん公明がだけで小寺精神動制約 が資本金 1億3000万円総産 21億円従業員名に成長するはずはなく 家庭医薬専門として数々の開発を行ってき た結果だ近頃は浴用薬剤の伸びが良いと 言ってもそれら業績発展には4大目ご会長 のあまり寄与しないところでそれは先代の 業務を引き継いだ実定魔の努力で あるごは会長とはなばかり一切を時定に 任せて 自分は水人の名を喜びもう30年来主に夜 の銀座ついで新宿を方向していた社長の椅 を早くから譲られた弟はその恩返しにか 兄貴の遊ぶ金ぐらいはいくらでも出します よというゴスの飲みのけは全部精神堂の 会計化に 回る水人と言っても五助は火龍会には興味 なくもっぱらばあが専門であったこれは彼 の若い時の文学趣味と関連がある卒業は猿 有名次第の文学部でその系統の作家と 交わり一時は自分も小説化を心ざしたこと があっ た今森園のたをばったりとあった小寺御す が顔は森園より年取って見えるのにシンク の幅広のネクタイピンクの太いストラップ のシャツ薄いグレーの字に主線の入った 粗いチェックの上着それもダブルの下手と いう森園のプロデューサーよりはかに派手 な格好でいるのはそうした来歴からであっ た最も胴が太く足が短いのでスマートな姿 とは言いがかっ た森園が部下を連れているのに対しこちら は今のできた店の若い子が2人見送りに ついてきてい たごちゃんこれから何件くらいもあるんだ 森園が笑いながら聞いたまあそんなに回れ なくなったよ投資を取ってな足が弱くなっ たそろそろ帰ろうかと思ってた矢先だ ゆっくりとした物の言い方は昔からだった が初めてのものには廊下現象のしたたるさ を感じさせた まだ早いじゃないか久しぶりにあったんだ からちょっとその辺で飲もうか うむ中途半端な時間ではある な時計を覗いて未レゲに行った最優男女の 群れが流れていた周りの暗い建物には宝石 のなるきながの色電食が絡み交際を放って い たさあどこへ行く かコデラはずんぐりした肩から短い首を 伸ばし光の色に浮かぶ数々の看板を眺め ましますその看板は左右の雑居ビルの角の 壁に20も3銃もはしご型の仕切りの枠に はまって高々と出ていて群がり合っている ところなどは昭和年に書かれた武田り太郎 の銀座発が想しなかった風景だが若い時 そのたりんのグループの尻にくっついて 回っていたことのあるコデラごが今並ぶ バー看板名を一別したのは習慣的なことで どの雑居ビルの南海にはいかなる店が ありすき焼き料理店の角から路地に入った 南限目にはどういうバーがあるかをその 変換と共に腸内頭のように知っていた 彼の知識はチリだけではもちろんなく カバーのママの性格からその閲歴女の子の 移動履歴まではほとんどをそんじていた ママに至ってはよその店から引き抜いて店 を出させてくれた最初のパトロンや バーテンとの密通続くパトロンの取り替え 恋人の 移り変わりさては金満家から絞った話など 彼のノりに には記憶の細かい文字がぎっしりと 詰め込まれているそれというのが中年に妻 を失ってからは2分にまみえずと称して 再婚せずどのように遅く帰宅しようがさり しようがうるさく言うものがいない気楽さ 自分から千人切りを故障してこまめに各点 のママやホステスを片っ端から口説いて 回るなどした結果その蓄積であった だが当人が宣伝するほど実績があったか どうか分からない映画人の森園のたに言わ せるとノートルダムのセム男のロン チャニーレエノテカ は本来が恩師の人の良さくどにしてもさた で張るような嫌らしさはなく女好きだが女 の人格を認めて思いやりがあり長い修行で いわゆるすいも甘いも噛み分けた理解を 持ち口は悪いが心は温かいなどからであっ たそれに話好きであった古くから付き合い のあるママはごーちゃんと呼ぶがそうで ないままやホステスらは先生と呼んだ今は 忘れられた小説中を2つ出しているのと 現在も分断の古い連中とはなんとなく 付き合っているからである会長とは決して 呼ばせなかっ たかかる次第で今林立するバーの看板を 小寺が育を持ち上げて眺め東方にくれた ようになっているのは行先の宛てに迷って いるからではなく知り尽くした人間の日合 どの店を目に浮かべてもさっぱり魅力が出 てこないからだっ たどうも行くところがないな小寺がつまら さそうにつぶやくとそばの森園もうん行っ てもいい店がないねと同感を口にしただが 同じ感想でも森園の中身はコデラの厚みと は天地の装いだった これまで名監督にプロデューサーをしてき た森園のただもコデラに比べると銀座は 上辺を人でした程度いつも商売場の 付き合いで客とバを回っているぐらいだ からそこのそこの心髄を知ら ぬ年食った花売り娘が近づいてきてお客 さんどこの場を探しと言いかけふとコデラ の顔を見てなんだ先生かと離れて行きかけ た今度ルパシカを着ていたおいちょっと 待て小寺は呼び止め聞くとカーネションを あった貧弱な束には目もくれず1000円 札2枚を握らせたここが彼の心優しい ところだったあらいいの先生 うまどうもありがとう ブラボまだ大分残っている売り物の花束を 入れたをゆして人混みの中に去っ た10時半を回って11時近く各点から出 た客これから入る客で路上に人群れの流れ ができてい て佇んでいるコデラと森園たちは真ん中で 咳止めて流れを分けている岩礁のような ものだっ た森園についた部3人は後ろに残っている がみ見送りの女2人は手を振って遠に帰っ た行く先をやっと思いついた よ小寺はゆっくりと言ったどこだい しばらくぶりにブルーボネに行ってやろう かもう2年ばかりも行かないがね今の 花売りがブラボと言ったので思い出したよ ブルーボネかよかろ俺は1年ぐらい前に 行ったっきりだ森園もさんにを返し スマートな中心と小のタンクとが並びよっ て大きな声を出す群れの中を歩いた途中で の 会話最近のブルーボネはどうだい1年前に 行ったんだったら君の方が僕より新しいが コデラが聞い た1年前でも店はもう大分さびれていたな 逆はほんのり 近頃の小屋と同じだ暇な女の子ばかり多く てなママの鳥居かず子酔っぱらって はしゃいでいたがなんとなくしらじらしい よろとした足取りの小寺に合わせて森園は 歩行速度を送らせているうわさ聞いている なんと言っても一斉を風味したブルーボネ だその店のことも鳥かず子のことも銀座を 回るとよく耳にするねこが言った有名政治 家有名財界人有名文化人有名何々の客で いつも店がいっぱいだったそうだがその 前世の頃は僕なんか行ける身分じゃなかっ た森園が言った僕はどうにか店へ入れて もらったがね出入り口に近いすみっこの テーブルに小さくなって座った奥から中央 にかけての客席はそういう方ばかりだった ままに声もかけてもらえなかっ た話をしていてもブルボネへ行く道順を 謝ることはなかった4つか像いくつか 折れるのだが別に目印になる建物や看板の 字を見る必要もなかったその頃の鳥居家子 は綺麗だったそうだ がそりゃ もうこら御すがこの男にしては珍しく感情 のこもった声で言った最高だったな色気が したたり落ちるようだったよあの目の色 っぽさと言ったらなかった なつらな瞳切れ長なまなじりまるでそこに 女神が宿っているようであれで見詰め られると誰でもしびれたものさあの色気は どの女にもあるもんじゃなかったそれに あの大柄な体に派手な顔だ鼻筋がすっと 通っていて唇の端がキュッと閉まり しかも受け口で ねもう古いつきたいぐらい黙って立って いるだけでいい形になり男の目を楽しませ てくれたかたの切れ上がった500 3000今で言うなら161cm きめ細やかな肌には油が乗っててぬのよう に光ってい たこは覚えていることをそのままに1人で 喋っ た だったの連続で加工系ばかりじゃないか 森園が言ったもう二昔以上立っている偶然 とつぶやいて育をすめた話す彼も聞く森園 も鳥井かず子の今の年を暗算していた 向こうから客を送る女3人が来たあら森園 さんこんばんは薄暗い中で1人がちょっと 立ち止まり声をかけたいやあ森園が認めて 応じ たこれからうちへ寄って くださる視線のついでを横の小寺に走らせ ていった256ぐらいの売り顔和服の 前蹴りをちょっと開いてのホステス スタイル今夜はだめだ帰るところさそう じゃあお近いうちにね小走に客と同輩の後 を追っていく後ろ姿をこでらは見送った どこの店の子だされもさああカのとこのか 見たことないな新顔か僕が行ったのが1 週間前だったからなその時店に来てから3 日目だと言っていたサレムは女の子を絶え ず入れ替えて いるカリのとみ子の方針だ目新しいように 目新しいようにして客を飽きさせない稼ぐ ホステスはがっちりと握っている仮の とみ子はラワかだ計算高くて女の子など 従業員にはきつい虫も殺さぬ顔をしている が誰もいないところで売り掛け金の大腸や 銀行預金通帳を電産機で弾いている時は なりふりかわず髪を振り出してまるで夜叉 だ誰もいないところでよくそんなことが 分かるんだな森園が笑った話だけでも リアリティがあるいかにも彼の富そ女だ ままになっても客席で体当たりのおけ サービスでホステスの戦闘に立っている 女の子がいつも新しいのでああやって教え てるんだなどうだ客は入っていたかまあ まいさ僕がいる間も67人の組が4組も 空席待ちだったあの店にいた女が近くで スナックバーを開いているが空席待ち組は そへに入れておく そのスナックバーは海つばめだママは浜口 滝子だ姉妹と2人でやっているバテも 女の子も置かないから効率はいいたこは顔 のしゃくれた女でガリガリに痩せている胸 や断壁型で乳首はそれに取りついたイボだ なたき子もお前さんの仙人切りの1人だっ たのかさつ言が花だ今はパトロン持ちだ から なこらは含み笑いをした気を持たせる言い 方も彼の仙人切りの交渉を本当とも嘘とも 曖昧にさせたされものカのとみ子マジの イコ切り子サボの片山 安子いずれもブルーボネにいてそこから 1人立ちして成功した女3助ケ だ [音楽] 足元をミーミーしてよたよた歩きながら コデラは行った話の方に気が乗ったせも あって歩くのに時間がかかっ た1週間前だったかまじには僕も言った 行くかま切り子はやっぱり綺麗だあんな 整った顔は銀座のママにはそう皿にいない 連れてった客がね一目惚れして大変だった あれから毎晩来ているという熱の挙げよ だ行くこま切り子は美人だけど日本町の顔 で損をしているそそした不がちょっと とっつきにくいんじゃないのかなあいつは 白とっぽいところが売り物で ねじゃあサボワの片山安子はどうだあれは いいいくこ切りこは反対だ溢れなところが いい投げやりなけだるそうなものの言い方 が魅力だよニヒな感じでな目つきもどこか 情熱を貯めたようにトロンとしている あいつと話しているといつでもホテルへ 行けるような錯覚を起こさ せる錯覚かれ古くから言うじゃないかされ なおちんなんとかとけどっこの場合は そんな古風な趣きじゃないドラにOKと 言いそうなんだ な僕も見ているがそんな感じだな本当に すぐホテル行きを承知するのかまあ当たっ てみることだ なコデラはしゃがれ声で笑ったいざとなる と石のように弾き返すれるそんな予想を 持たせる女だちゃんとあの女の頭の中では 計算ができてる利行な女さっこには随分が ういな達をとってはどうもならんがもう 少し若かったらあの女とは揉み合うも悪く ないと思って いる小寺の目袋の垂れ下がった辺りに光色 がにじみ出ていると人は言ったまだ現役 じゃないのか通しを考えてくれもう67だ おいとこそうだよこんののれに命字と書い たよいやのいやのいやのさだ後がハウ長に なったなんだ命字とは遠居の いさ笑わせるなごちゃんそのダンディーな 格好から物を行って くれせめて格好で意地を張っているの だ 2酒の入った足取りの男たちが流れるスツ 姿の女和服の女が男と手を組んだり肩を 抱えたりして いる広い道路に待たせた車までの見送りで あっ たコデラの三白ガがその女たちに 流れるバの表に客を送り出してにっこりと 笑う女にも視線が 走るいい女がいる銀座にはいっぱい いる意地といえばプロデューサーが言葉 じりを捉え たブルーボネは見る影もなくなったそいつ をさえているのが鳥かず子の意地だが近頃 の彼女の噂を聞いたかその意地も崩れかけ ていると いううむ前から耳にしている毎晩よって 正体がないとかやけ酒と聞い た逆の層が変ったんだ ブルー骨を流行らせ大きくした客の ほとんどは死んだか引退だあと次は親父の 言っていた気取った店を嫌ってもっと気楽 な面白い店へ行くそれがサンレモであり マルジュでありサボワでありその耐えと セトラだ な世代の交換だよ客筋の流れが変わったん だかが ないこの前マルチに行った時もくま切り子 に聞いた時々は鳥ママのところへ行ってる かってな切り子は下を向いて首を振った ママには五音はあるけどこっちのお店が 忙しくてつい失礼していますそのうちに ママさんの様子を見舞がてらに会いに行き ますだっ てたこやっこみんな同じ草だよお前ら学校 の卒業生じゃないかと言ってやると鳥ママ さんには五音がありますからその恩返しを しなくちゃと言ってなそんなことを口先で 言ってみんなブルーボネを覗こうともし ないんだ なそれだけでなくブルーボネの客その流れ を3点で分け合っているんだ銀座のママの 人情師のごとは知っていたがあの3人は ちとひどい よその3人の気持ちは分からなくはない3 人は今花形ママとして銀座のトップクラス だブルーボネで働いていた同僚も今や競争 相手商売がきだかつてのママのとろへ行く 暇もないしその気持ちもない3人互いに しのぎを削ることでいっぱいなんだ鳥まち と取り残されて いるちさんよ寂しいなうめ 寂しいさっきお前さんとばったりであって ひょいとブルーボネへ行こうという話に なったのも何かの縁かもしれんしかもお 互い2年とか1年ぶりに行こってんだから なそうだ全く だちさんよ俺は口はばった言い方だけど 若い子あざ知らず またよそから流れてきて店を始めた女論外 としてだ銀座をねじろにして戦をしてきた まま連中の大抵の崇は役場のリよりもよく 知っている銀座のバーの所在に至っては 裏通りから抜け道まで本通りから枝道その また枝道と俺の頭に中央区の地図よりも 詳しく書き込んである銀座放浪は何年に なる30年その勘に撫で切りした女が無料 700人1000人切りに300人足り ないところでストップ だこらは左右に首を振り絶望的な仕草を 見せ た何しろコデラの高明が女の血の道恵の 道新規総会色欲更新ちょいと一振り万人 速攻森園が言うとバカなことを言う なこでら会長も笑っ ただからさ仮のとみ子も行こ切り子も家庭 安子もみんな俺のエマちに書き込んだある 大きな顔はさせんつもりだガーちゃんよ大 プロデューサーこらの方をついた どうやらメルクのジにたどり着いた ぞ8丁目も飛ばし寄りでかなり大げさに 言えばこの付近バガの聖地であったおよそ 銀座の一流ママを志願するほどのホステス たちはこの一角に子なき憧れを寄せその 実現に命を 燃やす付近に並ぶ上に細長い高層雑居ビル 内の極めて合理的なこれ以上のスペースの 切り詰めようもないといった設計 の小さな企画面積その等割面積にひしめく バーとは違いブルー骨は地上に独立して ゆったりとした 店構え界隈の群衆を抜いてミルカに高級の 異言を示してい たあのぐらい表の重しドアをコデラのため に森園が押すと先に入った小寺の目にまず 映ったのは広い店内の左側奥の 方壁画と見まがう正面左の大きな油の下 156人がテーブルに固まっている光景で あっ たそこだけは賑やかだがあは客のいない テーブルが虚しく並んでいたどの辺りに席 を取ろうかと小寺と森園が迷い気味でいる と 迷うよりも早く奥の客席にいた女たち6人 がこっちへさとしてきた実は入り口の歌詞 のドアが重たげなきり音を立てた時から女 たちは一斉に白い顔を2人に振り向けたの だっ たあらいらっしゃい小寺先生随分お久し ぶり女たちの戦闘に立って声をあげたのは たまえというもう4近いホステスで目尻が 上がって頬が尖り狐のような顔をしてい た園にはいらっしゃいませと彼女は腰を かめたが前に店に来てみたことのあるよう なといった曖昧な笑いを向け た他の女たちはコデラの顔も森園の顔も 知らぬそれは2人も女たちに対して同じで あった今まで固まっていた場所には客が4 人ホステス7人が残っていた女の半分が こっちへ流れたのだっ た鳥井かず子がいないことは一目でわかっ た有安な関節照明とフロアースタンドの 円形の明るい日その会長的な光の交差の中 に浮かんでいるのは小寺が知らぬホステス ばかり嫁遠目で眺めてもこれはという女が いなかっ た彼女らに囲まれた4人の客というのが 中年男ばかりで中傷企業主か土建やそれも 注意かといったところでウイスキーの 水割りを前に並べてワダか何かして大口 開けて笑ってい た女たちの前にはグラス1つを置いてい なかったコデラはこれだけを瞬時の一別で 目に収めたすぐにママはどうしていると いうほど昇級では なく余裕を持っておしりで両手の指先を 吹きコデラも森園もブランデーのオザ ロックを言いつけたついでに君たちも何か 飲み なさい向こうの客席にいる女たちには客が 帰った後かこっちへ来た時にでも取らせる としてとりあえずそう言うと女たちは蘇生 したような表情になり近づいてきた超ネタ の若い男にそれぞれ勝手な注文をし たボイの後ろ姿を目で追うとこの店は昔 通りに正面の右側奥からフロアーの半分 近くまでがカウンターになっていてここ だけは中は3000と明るく後ろの 古めかしい化粧戸棚に並べた様々な形の ボトルが病を貯めてい たバーテンは年配のと若い男の2人これも コデラは知らぬもう1人マネージャー格の 長ネタがアメ色のカウンターに軽く片手を 置いてもたれかかるようにして立っていた がその四重男の顔も初めてであっ た2年この間に豊島ホステス1人を残して 従業員は全部変わってい たこのテーブルの女たちだが着ているもの がどれも良くない薄暗い中では一応 ごまかせても目が慣れるに従ってその ドレスマガのワンピースにしても付け下げ の着物にしても何度も水をくぐったものか 染め替え でデパートののれ売り場で買ってきたもの と 分かる 昔はそういうことをママが絶対に許さ なかった鳥かはその点が 厳しく1月に2度は必ず身長を要求した ものだった私の店には身分のある方ばかり が いらっしゃる総理大臣や元総理大会の トップクラス文化人なら指導者 級宮様さえお忍びでいらっしゃるんだから みは豪華にしてよとミーティングで軍事 するのが常だっ たもしそういうホステスを見つけようもの ならいきなりその女の前へ進みその衣装を 指先でつまみ上げ今にも赤い爪で盛ん ばかりにしてあんた明日から新しいものを 着てきてちょうだい出なかったらもうお店 に出てこなくてもいいわよと出席したもの であった その点になるとここのホステス当時の狩野 富子も駒切り子もそして片山安子も贅沢な 衣装にかけては目を見張るものがあったな と小寺五助は 思い出すそれがこのブルーボネに忍びの宮 様総理元総理大介の実力者あるいは世に ときめく画家作家学者評論家 ジャーナリストを一同に集めさせた一員で ありそうしてブルーボネ王朝時代を築いた 要素でもあっ た最も富子切り子安子にはその頃から影の パトロンがついていた出なかったら次々と 作る衣装に高級婦人服典や合服店の支払い が到底できるものではない 当時その3人のパトロンとかスポンサーが 誰であったか噂の審議を含めてコデラには 全部分かっていたそれから3人とも パトロンをどのように取り替えてきたか その一方こっそりとどんな恋人をこえてい たか浮気の客は誰と誰とそのほとんどが コデラの頭にしまい込むれていたそうした 彼女らの歩みがさレモマジ サブは成立の結果でもあっ たもいた骨折のことだけでは片手落ちに なる肝心の鳥居かず子の越し方も無論 コデラはことごとく知っていて長い彼女の 履歴はいくつものパターンに分かれている ため彼のその知識も薬袋のように分類され てしまい込むれてい たコデラと森園の前にオーダーしたものが 置かれ女たちが点に注文したウイスキーの 水割りだの神社エールだのカカオフィスだ のが来ても鳥かず子はまだ姿を見せなかっ た形だけ女たちと乾杯した後もうやか よかろうと思ってこらはたまいに軽く聞い たママどうし たすみませんママお客様が見えてちょっと そこまでもうすぐ帰りますたは頭を下げた はあ浮気かい まさか女たちは笑ったがその笑い声は爆発 的というほどではなかっ たコデラは森園とブランでを舐め女たちと 気乗らない話を返しながら鳥かず子と ちょっとそこまで出ていった客が何者かを あれこれと想像した近頃ブルーボネについ て妙な噂が入ってくるママが業者高に氷の 金を借りているというのだ今目にしている 店の様子からしてもいかにもそれはあり そうなことだっ た夜の11時前後はバーの再生時間店は 込み合い女の子たちものせ気味の興奮状態 なのにここは静まり帰っている自分たち 2人が入ってきたから女の子らはほっとし ているもののそうでなかったら 向こうの先客のテーブルに固まっている より他はないこの分では小さなバーのよう に客が1人も来ない晩があるかもしれ なかっ た鳥かず子が外出に連れ立っている男と いうのもサラ金業の特則人で店ではママが その言い訳ができないためその辺の喫茶店 にでも行っているのかもしれなかっ た喫茶店といえば8丁目の4つ辻ホテルの 方へ曲がる角のモンタナはホステスの スカウト 場所ガラス窓越しにママと女の子とが顔を 寄せてひそひそ話をするのが通りから 見えるがそんな景気のいい相談とは違うの で鳥かず子の借金の弁解は地の目立たぬ コーヒーショップで行われているのかも 分からなかっ たコデラはグラスを抱えタバコを吸いなど して天内を見回し たバロック風な室内装飾は鳥井かず子が ここに改定した当時からのもので天井にも 壁間の柱にもイタリア中性風な豪華な衣装 が施されている直線と曲線とを配合して その空間をレジと赤札の葉っぱがびっしり と埋めているといった悪趣はさすがに店の 規模の関係からして見当たらないけれど それでも豪華を印象づける半期な様式は 片されてい た掲げられたがもちろんグレコの描写か その応用がであった20年ほど前までは まばゆいぐらいに乱としていてその下での 集いがまた貴族の客間さがであったものだ ふなしメガをかけた鹿の元総理も馬のよう に長い顔の前通りゴツゴツした顔の大倉 大臣といったところ や大会大くのインタ経営者団体の理事長大 企業の代表たち文化訓昇級の学者ガーダ 分団の第一任者さらには大新聞社の幹部や 評論家といったところが中央の客席を占め てその周囲には取り巻きたちが溢れる ばかりであっ た外務大臣になりそこねて生命保険会社の 社長に着いた男は外国の貧脚をこなくここ に連れてきてケンブリッジ英語気取りな ところを氾濫させてい たそこには他を寄せつけない貴族的な異言 と最高な親愛とがサロンとして形作られて い た鳥井かず子の優雅な死体と申し分のない さビスとは華やかな存在の中心であった アメリカから来日した交換はあのマダムは パロネスかと真顔で外務時間に質問した その頃コデラゴスは店の出入り口近い すみっこに座ってヨとなる中央の貴族的な 集会を下人のように遠くから眺めてい た彼は反発が起きるどころか展望と喜びで 胸がいっぱいであったただ何しようブルー ボネの一隅に座らせてもらうだけで ありがたかっ たこちらから眺めて中央の客席に東大文豪 の1人を見つけた時などはその顔の一品 一生一挙種一等速まで死際に観察しこちら まで声は届かぬがその口の動かし方から文 がそばの鳥居かず子に何を語って聞かせて いるかを独身術の心へあるもののように 推定したものだっ たコデラは全総理や大介の大御所などには 少しも千望感じなかったがその文豪に1度 でいいから個人雑誌に乗った自分の短編に 目を通してもらえないものだろうかという 淡い期待を抱きどこかのレストランで 長い花風を見かけて自作品の乗った同人 雑誌を懐にうろうろしたという谷崎純一郎 の心境を理解し た1つには自分が文豪に認められ同人雑誌 仲間のたみ俊二の花を明かしてやりたかっ たからだがそのためにはママの鳥子に文豪 への紹介と鳥なしを頼もうかと思っぐらい だっ たしかしその鳥か子は若い女の子を当て がわれて住の席にポネと座っている小寺 御すには一別も暮れずまるきり滋賀にも かけない態度であっ たようやく鳥居かず子に言葉をかけて もらったのはブルーボネに通い始めてから なんと1ヶ月後であっ たあらあんた薬屋さんコデラの呈した名刺 を見て美しいまま行ったコデラの公務が 知っているわ田舎のおばあちゃんが飲んで いた からえっち富山の薬売ると同じ扱いだ まともに物を言ってもらったのはそれから さらに半月後であっ た20数年後の今元総理も全総理も介の 大御所も交換も文も死んだ彼らは珍名時点 などに水行の記事をとめているにすぎない 若い人はそれらの名前を聞いても首を ひねって知らぬという世代の違い核の 後年世代も変わり客の質も流れを変えた ブルーボネに残っているのはかつての豪華 の色ざめたバロック風衣装のゴテゴテした 飾りが悲しくもしべているだけだった曲線 の優雅を強調した貝殻のようなテーブルも 前のままだが目立たない下の部分では 明らかに白楽が進んでいた旧家のお屋敷に ある大せつの長椅子がスプリングが効か なくなって尻が痛いのと共通した現象だっ たグレコフナはいたずらに大きいだけで 映しだから売れもせず効果もも聞かず家月 の老女のようにうまってい た武道から草門葉を彫刻した学縁もかせた 緊迫が所々はげて金色の艶も押せていた バロック美術を怪奇と定義した西洋美術 主家に祝福 あれコデラと森園が来てから表のドアが 初めて開いた目をやった女たちが一斉に 立ち上がった あら ママ小寺がテーブルの横から覗くと上風の ある鳥居かず子がその状態をくの字に折っ て様の店の女と防に左右を抱えられ よろよろと入ってき たこは白っぽい地色に一だの炭鉱の桜を 寂しで知らした日義の大償が受けた衣装で しめたはボタン紫の綴れ趣味もよくリント はしている が上げの橋がはみ出し帯締めの結びも緩ん でいるつまり招待のないような良い姿で あったここのホステスたちが駆け寄った ママ大丈夫 俯いた顔を下から差しのくのもあれば解放 しながら送ってきてくれた女にはママさん どうもすみませんと霊を言うのもある [音楽] よその店のママさんは30過ぎその品の ない顔と言いけばけばしいみといいどう見 ても二流のバーで鳥かずこともあろう女が サラ金の最速を受けた後そんなところで誰 かと飲みよろよろとなって送られてきたと 見えるそれでも顔を上げ水眼を大きく開き 店の中をきつと見回したのはさすがだ 早くから来ている奥の客の方には足を向け ず小寺ゴスを目に入れる とまあこうちゃんと言うなりそばの女の子 を跳ねのけて小寺の横にどんと落ちて座る と全身を彼にもたれかからせたおはよう ママ笑っていったものの軽量な小寺では鳥 かず子の重みが支えきれず体が傾くのを かず子は逆に彼をぐっ 抱き込む ああこの人 憎たらしい彼の方に唇をいきなり押し付け てきた肩が盛り上がっていても好評な小寺 はかず子の腕の中に締めつけ られ八早の酒臭いキスに息気もできぬあり 様だっ た VAN
#松本清張#銀座ホステス #水商売 #趣味 #ゆっくり朗読
