【ミステリー/小説/朗読】江戸川乱歩・白面の殺人鬼【ラジオドラマ/イヤミス】

[音楽] 江戸川 [音楽] 蘭方白面の殺人 鬼彫刻に現れた残虐 性 札幌市北一条11の2谷口眼科病院長谷口 捨て次郎博士は繊細梅夫の間に長男藤郎 次男昌次郎三南新三郎長女文子次女若子の 5人の子をあげ たしかし博士は熱心なクリスチャンでは あるが学者肌の人で家庭のことなどには無 関心な人であっ たそれに母親が至って病でその上精神的に も血管があったので男の子供たちは皆 わがままいっぱいに育てられてき た長男の藤郎はこれがこの事件の主人公で あるのだが少年時代から芸術家で身を 建てようという希望を抱いてい たそれで昭2年の2月札幌2中の在学中 そのことを父博士に相談すると博士も自分 の好きな道に商人するが良いと許してくれ たので藤郎はそこで中学を4年で退学し 上京して朝倉文吉の朝倉塾に入ることに なっ た藤郎が習得しようとしたのは彫刻であっ た上京した藤郎は父の親友である深海軍 中将の紹介で東京府松沢村1024番地 海軍大学会計科初期田中孝という人の家に 下宿することになっ たそしてそこから朝倉塾に通うことになっ たのだが彼はまた上西学院にも学石を置い てい た学費としては月々50円ないし60円の 金を父親から送ってもらっていたが2か所 の学校に通っていた彼にはそれだけの金で は不足がちであっ たというのは 気真面目に学業にいんでいればたえ学校は 2か所でも結構それで足りるのだったが彼 はすでに年こそまだ19歳だったが女の味 も酒のうまさも知っていたからで あるしかし表面近着を予想て開発すること なと絶対になかったので田中家でも彼が そうした悪い意味での1人前の男になって いることなど知らなかっ たこの田中おりおり遊びに来る2人の老婆 があっ た1人は田中の主婦哲子の茶のみ友達で おふさんというおばあ さん1人はこれもやはり茶のみ友達で松沢 村上北沢910番地に住む水谷小春という 66になるおばあさんであっ たどちらも暇もあれば小金もあるといった 呑気な暮らしをしている人たちだった

藤郎はこのおばあさんたちが茶のみ話をし ているのを隣の部屋に机と本箱を並べて 勉強しながら襖越によく聞くのだっ たある日ちょっとしたきっかけからこの お春ばあさんが口を切ったことが記念と なってそれからは時々このおばあさんたち の仲間に入ってお菓子や寿司のお版に 預かることがあっ たこの方は北海道の金満家のぼちゃんで今 に何10万という財産を相続される方です よそんな風に彼は哲子からおばあさんたち に紹介されたのだっ たその時彼はお春ばあさんからもまたおふ ばあさんからも是非一度遊びに来いという 招待を受け たばあさんたちが帰った後で徹子はこんな 風にお春さんのことを藤郎に話すのだっ たあのお春さんは気楽な身分の人ですよ 息子さんが下屋の竹町でメリア屋をやって いて月々の暮らし向きの費用はその息子 さんから送ってもらっているんですからね 本当に楽隠居です よそれにご自分でも銀行預金や郵便貯金 など相当あるって話ですからね現金だって いつもたくさん持っているらしいんです よその後彼は2度ほどお春ばあさんの家に 遊びに行っ たそしてその度艦隊されて帰ってき たその年の5月の初め藤郎は朝倉塾の教師 の家へ移ることになって田中家を引き払い 夜中の方に越して行っ たある日藤郎の彫刻した人物を見ていた 朝倉文吉はその彫刻に現れているだが素人 には分からない残虐性に気づいてじっと首 を傾けながら見つめてい た藤郎が東京美術学校の祖家に入学したの はその後のことで ある対抗から敵 へ昭和2年の7月末藤郎はで1度札幌の 実家に帰ったが翌月状況する時には弟の 昌次郎と新三郎を伴ってき たそして彼ら兄弟3人は市街世田谷町共同 332番地に家賃20円の小さな社屋を 借りて自炊生活を始めることになっ たその家というのは周りを竹藪に取り巻く れた意も寂しく陰気なところだった 藤郎はそこから相変わらず美術学校に通い 弟の昌次郎は日本大学第2中の4年に編入 試験を受けて入学することになり松定の 新三郎は南米移民の立会に入ることになっ た水治は3人交代でやっていたが新三郎が 松定であるところから1番余計に働か なければならなかっ たその時の3人の年は藤郎が19歳昌次郎 が17歳新三郎が16歳であっ

た藤郎は非常な意を持って今限り勉強して いた自分の芸術の完成のためにはどんな 苦痛も忍びどんな犠牲でも払うという風 だっ たある日いつものように学校に行くと学生 官は藤郎を呼んで彼の目の前に1枚の髪を 出し た覚えがある でしょうその紙を見ただけで全ての事情は 彼によくわかった無益の問答をする必要は 何もなかったただ恐れ入りましたと言って 引き下がるの他はなかっ た学生官の差し出した紙というのは彼が 偽造した札幌第2中学校の卒業証明書だっ たので あるその日その場から彼は対抗を命ぜられ た学校を退学させられた彼はお先真っ暗と なっ た世の中全てのものが安々となっ た骨を抜かれた人間のようにぐにゃりして しまっ たそれから彼の捨て場な生活が始まった 強い酒と女の肉のから肩も離れられなく なっ た現在の苦悩から逃避して塚野の快楽を 追い求めるようになっ たしかし国元へはやはり学校に通っている ようによってい たこの藤郎のただれた生活の中で彼が一番 心を惹かれて足しげく通ったのは新宿の 国家ダンスホールで あるそこにダンサーで白さのおふというあ があった 藤郎はこの女に心引かれて通い詰めたので あったがこの白さのおふというのはカフェ からカフェを渡り歩いた食い詰めもでとは いえこの女巣鴨のある女学校を卒業してい たのだが恋愛技工にかけてはこれは当然の ことかもしれないのだが誠に校舎なもので あっ たで藤郎は金さえあればこの国家ダンス ホールに姿をのだったがまたこの白さの おふも色次郎で細表でどこか憂鬱なところ のあるいわば近代的な美男の藤郎を憎から ず思っていたので あるで藤郎もここへ来ておを抱くことに よってコールタールのように沈殿している 心の苦悩を発散さすことができるのだっ た2人は次第に接近していってこんな会話 を取り交わすようになった あなたのタへ遊びに行っても いいいい がでも弟が2人もいるんだから ねじゃあどっか2人で会えるうちを見つけ たら

どうそう ねああそうだいいうが ある どこ松沢村にね僕の知った人物のばあさん のうがあるん だそういいわじゃあ新宿から慶王電車で 行けばすぐだよ ねエロエロサジ ズム共同の自炊生活の家には時々色々の女 が訪ねてき たそれはほとんど藤郎を訪ねてくるのだが 時には新三郎を訪ねてくる女もあっ た藤郎は自分を訪ねてくる女があっても そこでは長景として2人を監督している 立場にあったので決してみだらな真似はし なかっ たそこで勢い合びきの場所が必要になって き た彼はいつかのお春ばあさんの言葉を 思い出してある日お春ばあさんの家へ訪ね ていっ たそしてけに話して藤郎はお春ばあさんの 家を借りることの承諾を得 たこうして合びきの場所を作っておいて さて彼はおふみをこの家に連れ込ん だそしてそこで彼はおふとただれるように エロの限りを尽くすのだっ たところがお春ばあさんが驚いたことには その時を初めにしてその後も度々女を連れ てお春ばさんの家へやってくるのだったが いつもいつも来るたびに藤郎と一緒に来る 女は違っていたので あるそしてなおお春ばあさんが不思議に 感じたことはその女たちは来る時は誰も皆 藤郎を好きで慕っている様子なのだがいざ 秘密の遊びが住んで帰る段となると藤郎を 心から見をしていることがその女たちの 態度にも感触にも読まれるのであっ た昭和3年の春のある日であっ た藤郎はみの立派な令嬢風の若い女を連れ て相変わらずお春ばあさんの家にやってき たその時お春ばあさんは腰の痛みで茶の間 に寝転んでいたがそれでも茶などを出して 2人を迎え た一言二言挨拶するとお春ばさんは腰が 痛かったものだからまた茶の間に戻って 休んでい たするとしばらくたって突然火のつくよう にその藤郎の連れてきた若い女が悲鳴を あげるのだっ た痛い痛い痛いったら何をするん ですすると藤郎が言うのだっ たすまないすまない僕が悪かったですして くださいどうして僕という人間は興奮する とこんなことをするの

でしょうこんな にこんなに王から血が出 て女は泣いているのであっ た一生取れない傷になるじゃありませんか 私はどうでもいいけれどお父さんが知っ たら大変なことになる わ表沙汰にされるようなことはない でしょう か然として藤郎は言うのだっ たなんとも分かりませんわ短期で律儀な お父さんです から困った なあ隣で聞いていたお春ばあさんも2人の 争いが何であるか知ると2人のいる部屋に 入って行って若い女を並べ たそしてあり合わせの絆創膏を張って たまもなく女は1人で小前として帰って 行っ た人口さんあんたも少し注意しないと とんでもないことになりますよ警察沙汰に でもされてごらんなさいお互いに困ります から ね前にも女の人が顔に怪我をして帰って 行ったと近所の人が噂していましたよ少し 気をつけてくれなくちゃ困ります ね いや一言もありませ ん全く飛んだところを見られて恐縮 ですしかしその時はそれで済んだが後で 藤郎は 思うザックバランな人のようで嫌に理屈 っぽいばあさん だもしもこのばあさんを怒らせでもし たらどんな仕返しをされるか知れない ぞそして自分のために傷をつけられた女に 対する恐怖よりもお春ばあさんに秘密を 握られたことがより 一層恐ろしかっ た秘密を知るお春ばあ さん札幌の実家からは毎月3人の費と生活 費150円の金を送ってき たつまし暮らしていけばそれで十分だった が主食に端的してただれた生活をしていた 3人には到底足りそうなはずはなかっ た50万円の具材を持つ博士として子供 たちの要求通りの金を送ることは何でも ないことではあったが無駄な金を送ること は誘惑の多い青年時代を誤る元だと確信し ている博士は決して余計な金は送らなかっ たもし臨時に必要な場合は深中将や殿原 法学士この人は藤郎の父博士の親友の四則 であるの証明を取ってい た監督者のない3人の凄んだただれた生活 は続い た昌次郎も乱のため学校を退学されて一時

は浅草田原町の同級場で玉ボイをやってい たこともあったが後にはまた共同の家に 帰ってきて相変わらず放らな生活を続けて い た3年の4月になってこの共同の家の6畳 の間を法制大学の井上野平という男に貸す ことになっ た3人はその6円の部屋台でも欲しいほど 金に詰まっていたので あるところがこの井上は移ってから3日目 の番に金のことから兄弟3人入り乱れて大 格闘を始めたのでこれは偉い家に引っ越し てきたものだと思っ た5月の末また藤郎と昌次郎の間に大喧嘩 が始まっ た一体40円の金をどうしたん だ藤郎が昌次郎に言うので ある目の治療台に使ったん だ何 目の治療台どこが悪いの だまぶの手術 さそれならこの間40円持っていったじゃ ない かあれは内金だ全額80円だから ね何の必要があってどうもないまぶを手術 したりするん だそれに答えて次郎が言うには他の2人の は皆2だが自分だけは一でおまけに2人は 美なんだが自分は顔もまずく女に持てない からせめてまぶだけでも改造すればいくら か良くなるだろうからというのだっ たその返答に藤郎は火のように怒っ たそれからまたとっくみあいが始まっ たそこへ新三郎が藤郎に火星し出したので 喧嘩はは一層大きくなっ た同居の井上は仕方なく兄弟原科の仲裁に 入らなければならなかっ た6月になって爽やかな初夏の風が心よく 都会のアスファルトの上を舐めてすぎる頃 となっ た生来の法当寺であるこれら3人の兄弟は その頃になるともう一刻も家にはいられぬ ような層を感じて体中がきすのだっ た魅惑的なダンスホールのジャズカフェの 赤い日同級場の造の玉の触れ合う 音で色々口実を設けては実家へ金の無心を 行ってやるのだったが厳格一途の博士は 必要以上の金はどんなことがあっても送ら なかっ た有心仕切りに起こる青きの若者たちは 悩まなければならなかったが ここに藤郎の心を一層怯えさすようなこと ができてき た一体青葉になると色々の性的犯罪が気候 の関係でよく起こるものであるがそして

それらの性的犯罪は毎日新聞紙に掲載され て1000万の読者の前にさらされるので あるがその1つの新聞紙のうちある大学生 が両下の霊場に変態的性行為をあえて しあげ その霊場の顔に重症を追わせたところから ついにその筋に謙虚されたという記事が 載ったので あるこの記事を見た藤郎は愕然として驚い た身に覚えがあるからで ある松沢村のお春ばあさんの家で彼と共に 地帯の限りを尽くした女がどれほど たくさんあったの かそしてそのどの女もどの女もが皆この 新聞記事に出ているような目にあっている ので あるそしてその秘密を知っているのはあの お春ばあさんで あるしかもこのお春ばあさんかなりのお しりで あるこう考えるといつ自分の秘密が世間に 知られるかもしれ ないそしてもしもその秘密がバレた時は身 の破滅は知れたことで ある藤郎はもういても立ってもいられない ほどの恐怖と層を感じ たそう だやっつけて しまおうそうすれば一教両得 だ田中哲子の話ではあのばあさんはだいぶ 金を持っているらしい からそれから彼はしねりむっつり考込んで それからの取るべき手段方法を研究するの だっ た彼は心の中に 思うピストルはダメ だいかに一見やでも音で近所の人が気づく から毒殺すれば説明までにかなりの時間が かかってそのうちに誰が来ないものでも ないでは 外へおびき出して考察でもした上鉄道線路 に横たえて歴史と見せかける方法 は いや法医学の進歩した今日自殺か多か ぐらいは直に鑑別されるで あろうで はそこで色々考えたあげくやはり1番安全 で発見の恐れの少ないのはさんの家で結婚 することであると考え たそして万全を起するためどうしても1人 の相棒が必要であっ たそこであれかこれかと人選の結果普段は 仲の悪い小次郎に白の矢を立て たシ次郎にしてみれば自分とは反対に腕力 も強いしそして金儲けだといえば2つ返事

で承知するのは知れて いる肉のの弟を共犯とするのはどうかとも 考えたが他に適任者がないのでそう決め た6月11日の午後1時頃新三郎と井上は 学校に行って家には藤次郎と昌次郎が残っ てい た藤郎は昌次郎を呼んでそこで彼の信ずる 絶対安全の金儲けの話をして聞かし た初め次郎はとは言わなかったが仕事は 全て自分がやるからお前はもしやりそこ なった場合満々そんなことはないがもし そんなことにでもなったら手伝ってくれれ ばいいという兄の言葉にとうと乗せられて この恐るべき仕事の片棒を担ぐこととなっ たそしてそれから2人はなおも細かいこと を相談してより以上用人をするため郎も 連れて言って見張りの役をさせることに なっ たしかし仕事の何であるかは新三郎には 知らさぬことにし たそれでやる日 は最後の話が決まると昌次郎は藤郎に聞い た明日だそれも夜中はけない帰って人が 用人するから ね僕は明日の昼過ぎと決めておいたの だでもその自分にいるかどうか分からない じゃない かいや実は明日の昼過ぎ行くという約束を しておいたの だ人を連れて行って紹介すると言って ねだめだな兄さんはそんなことを言っとい たらもし僕らより先にばあさんを訪ねて いった人があった時には兄さんが来ること をばあさんは喋るかもしれないじゃない かいやそんなことは絶対にないそれは僕が 保証 する藤郎はお春ばあさんに明日女を連れて 行くからといつものでで話しておいてあっ ただからたえ来客があっても藤郎の来る ことを他人に話すようなことは今までの 経験から見て絶対にいないと信じてい たしかしこのことは次郎に話せる筋のもの ではないので打ち明けて語ることはでき なかっ たダ松の 梅木悪る12日昼飯を終わると藤郎は 小次郎を促して家を出 た新三郎も連れて行くはずであったが学校 からまだ帰っていなかったので2人だけで 出かけることにし た沢村のお春ばあさんの家に着いたのは 午後3時頃だっ たおばあさん昨日は失行しまし た藤郎は玄関から声をかけ たお待ちしていましたよおやおれの方

は奥から出てきて藤郎を迎えたお春ばさん はそこに藤郎と一緒に女がいるものと思っ た当が外れて見知らぬ方ががつったってい たのでいかしそうに訪ね た今日は少し都合が悪くて ねそれは沖のど様でこちら はばあさんは小次郎を指差しながら訪ね たこれは僕の弟です よちょっとこの方面に用事があったもの ですから一緒に来たの ですそれからばあさんは2を座敷に通して 昌次郎には初対面の挨拶などし たおばあさん僕便所を借りますから失血し ます よ雑談のさ中藤郎はそう言って座を立って 便所の方へ行っ たその部屋と次の4畳半の間との間の襖は そのまま開け放しておい た便所はちょうどばあさんが座っている 後ろの方に当たっていた 藤郎が便所に立った後では小次郎が何かと 世間話をして老婆の注意を便所に行った 藤郎の他に置くように試み たまもなく藤郎は老婆の後ろに足音を盗み ながら現れ たしかし隔ての襖は開いていたので足音を 殺して自分の後ろに忍び寄った藤郎に老婆 は気がつかなかっ た藤郎の手には手頃の芸能が握られてい たその芸能は昨日正次郎と下相談した時 藤郎が机の下から隠しておいた21番の 電気コードと一緒に取り出して正次郎に 見せたものだっ た1分刻みにもう一歩という際まで老婆の 背後に忍び寄った藤郎はそこで手にしてい た能を振り上げた う伝神の 一戦打ち下ろした芸能にお春ばあさんの 後頭部は狙いあたずみじんに砕けた お おばあさんはうめきながら仰向けに のけぞっ たそして手足をバタバタさして 起き上がろうともがいたがそれもつのま 口をもぐもぐ何か叫ぼうとしたがそれも 無駄だっ たみるみる目は引きつり口は歪んで ものすごい行走と変わって いく砕けた後頭部からは乱れた髪を伝って 真っ赤な乳がドクドクいつまでも流れて くるのだっ たこれだけじゃまだ生き返るかもしれない ぞというは次郎だっ たその用意にこれを持ってきたん だ藤郎はくがの人への懐から5尺ばかりの

21番電気コドを取り出して老婆の首に3 巻巻きつけ たそして力任せに両端を握って締め上げ た老婆はついに絶命した老婆が絶命したの を見すと藤郎は正に言うのだっ た 正次郎早く押入れから布団と枕を出して ばあさんが寝てるようにしておくん だ血の流れたところへ敷布団を敷いて外 から覗いても本当に寝てるように 見せかけるの だ藤郎は小次郎に差しをすると自分は金の あかを探し回っ たまず彼は両手を反で包んで指紋の残らぬ ように用人しそれからタスや長持ちの 引き出しや氷の中までおよそ金をしまって ありそうなところをくなく探してみたが たった2円80戦入った巾着を茶ダスの 引き出しからようやく発見しただけで期待 していた大金などはどこにも見当たら なかっ た正次郎は藤郎の真似をして指にハカを 巻き天井裏や額縁の後ろのツの中など入念 に調べてみたがその巾着の他にはビ1問 見つから ないちくしこのパバ見かけ倒したね ち小次郎は忌々しそうに舌打ちし た武用人だからせがれのところにでも預け てあるのかもしれ ない藤郎はたえまとまった金を盗むことは できなくても自分の殺害の目的は半分達せ られたわけだから小次郎ほど悔しがりはし なかっ たたったこれぽっちの金で人殺しをする なんてこんな馬鹿げたことがあるもの か昌次郎は諦めかねて藤郎に不平を漏らし たすまないしちゃん僕の見込み違いだった 我慢して くれ兄にこうした態度を取られると急に 弱くなる昌次郎だった じゃあもうこの方はしょうがないやそれ よりも発見されないようにするのが一番 大事だ何にしても長いは無用だ早く 引き上げることに しよう何も証拠となるようなものはなかっ た ね芸能はこれは途中でどっかへ捨てること に するこれには指紋がついているから忘れて いったら大変だ 戸締まりはどう しようみ閉めて おこう外出しているように見せかけておけ ば死体の発見が遅れるから ねそうすれば謙虚の可能性も白々になると

いうもの だ戸締まりは僕がするからお前は表へ行っ て見張りをしていて くれ藤郎は部屋の中を丹念に調べた後長町 の猫板の上に置いてあった銀メダルのつい た銀河懐中時計を盗み取ると素早く懐中に 押し込ん だそれから全ての戸締まりをしてしまっ たもちろん手にハカを巻いて指紋の残らぬ 用人をしたのは言までも ないこの藤郎の計画はうまく当たって死体 が発見されたのは教皇後実に13日も経過 した後であったのである 新聞士はこの反抗を流しの仕業だと報じ たで藤郎は絶対に発覚しないという自信を いよいよ強くしたことで ある穴を 掘るこの教皇があっておよそ1ヶ月を経た 7月の10日突然札幌の父のとから次の ような伝法が藤郎の元に届い た母山井 徳3人ともすぐ 帰れ同時に伝法かわせで旅費も送ってき たそこで3人は昨年の8月状況して以来 ちょうど1年ぶりで札幌の実家に帰ること になっ た葬式が住むとすぐ状況するはずであった が友達と久しぶりにやった3人の兄弟は母 の死という悲しみを忘れたもののように 毎日遊び回っ た新郎は密かに母の衣類などを持ち出して 有費を作ったりし た9月の中頃になって3人はまた揃って 状況し た共同の家に帰ってくるとその時は同居し ていた井上は3人が帰国中に利の神川に 帰って家はきとなっていただが再び元の ようなだらしない生活が始まって浅ましい 骨肉分けた兄弟喧嘩が絶間なく繰り返さ れるようになっ たしかしいつの場合も昌次郎は次の切札に よって藤郎に勝つことができるのだっ た霊の一見をばらす ぞこの恐ろしい言葉にはさすがの藤郎も偶 のも出なかった そこでつづく藤郎の思うの はあいつを生かしておいちゃいつも脅かさ れ同士で安心していられないそれにあいつ は多弁で捨てはちな生活をしているやつ だ全く危険というの他は ない藤郎は正次郎殺害の決心をして機械の 来るのを狙っていた そうした考えを持った兄のそぶりにはどこ か普通と違った怪しいところがあったと 見えて正次郎はそれ以来兄を大いに警戒

するようになっ た恐ろしいのは夜である自分の寝込んで いるところをしんできてぐさっと一月やら れたらそれでもう自分は織田仏となるのだ と思うとなかなか夜も落ちおち眠られ ないそこで小次郎は毎晩遅くまでカフェや 同級場などで時間を潰して藤郎がぐっすり 寝込んでいる自分そっと帰ってきて藤郎が 寝ているのを確かめるとやっと安心してと に着くのだっ たそのうちついに11月となっ た武蔵野の郊外には灰色にしれたすすきの 花が冷たい風に寂しく揺らいでい た共同の家には ブルテリアカフェ ナイフで殺してその血を黒に飲ましていた おお面白いことをやっている ねよし僕も黒にご馳走して やろう昌次郎はそう言うと鳥小屋から1話 のりを掴んできてそこにあった古の上へ鳥 の首を乗せると今新三郎が殺したナイフで 一打ちに叩き切るのだっ たこの方が需要に なる鳥の首からほとばしる乳をどんぶりに 受けてそれを黒に飲ますのだっ たそこへ藤郎が散歩から帰ってき たおいお前たち何をしているのだ 犬が神経衰弱にかかっているようだからご 馳走をやっているん だ昌次郎が言っ たバカ犬にはそんなことをしなくても他に いくらも食べ物はあるじゃないかそれに そんな残酷なことをし て何残酷だっって残酷が聞いてあれ な小次郎は調した 昌次郎にそう言われると藤郎はもう一言も ないのだった藤郎は黙って座敷の方へ 引き返していっ た 翌日昭和3年11月9日新三郎が学校から 帰ってくると藤郎は玄関脇の竹藪の入り口 に大きな穴を掘ってい た兄さん そんな大きな花を掘ってどうする の新三郎は不思議に思って藤郎に訪ね たゴミ捨て場をこらえるん だ小さい穴ではすぐ埋まっちゃうから今度 は大きいのを掘っておくの だ新三郎お前も手伝って くれこの辺は竹の根が張っていて降り にくくて仕方が ない新三郎も手伝ってそのの大きな穴を 掘り下げていっ たしかし4尺も掘るともうくれやすい秋の 日は急に傾いて辺りは薄暗くなってき

た今日はもうこれくらいでいいだろうあと は明日だ6着も掘ればいい だろう明日はさんにも手伝わしたら いい ね いやあいつは寝てばかりいるからだめだ それにこれだけ掘っておけば明日は僕1人 でたくさん だその翌日新三郎がまた学校から帰って くるとそこにはもう長さ1軒幅4尺深さ6 尺の大穴が掘られてあっ たそしてその底には少し落ち葉やゴミが 投げ込んであっ た兄さんこの土はどうするのこんなに穴の 縁に積んであったら邪魔じゃない のいいんだよそれは僕が明日始末をする から藤郎は新三郎には絶対の権威を示すの だった新三郎もまた藤郎の言うことは何で も逆らわず猛dirするのが常だっ た小次郎はその夜の2時頃かなり酔っ払っ て帰ってき た次の日は日曜だったので3人ともうちに い た昼過ぎ 藤郎は何を思ったか庭で鳥小屋の手入れを している新三郎のそばにやってきて言うの だっ たし ちゃん今日はお前の友達が誰か遊びに来や しないかい いやどうして いやなんでもないだ がそれから藤郎はまた座敷の方に引き返し てき た3時頃だっ た正次郎はひまで正体もなく毛布に くるまりながら寝込んでい た座敷に引き返してきた藤郎は寝込んで いる小次郎のそばに近づくとそっと寝を 伺うのだっ たその時藤郎は片手に用のナを引下げてい た昌次郎は咲夜眠らなかったためか穏やか な寝息を立てて熟睡してい たすり足で昌次郎の枕元に近づいた藤郎は 左右の足を開いて身構え たそして右手に下げていたナを振り上げる と全身の力を込めて小次郎の盗聴部めがけ て打ち下ろした ダのうめき声を上げて羽を着ようとする 小次郎に藤郎は再び渾身の力を込めてナを 振っ たその表紙にナの頭は天井から吊り下がっ ている伝統の傘に当たっ たみに砕けた傘は破壊的な音を立てて試算 し

た庭にいた新三郎はその異常な物とに驚い て部屋の中に駆け込んでき た見ると部屋の中には仁王立ちの藤郎が血 のしたたるナを握って足元に口から泡を 吐き顔一面血のしを浴びて倒れている 正次郎の死骸をじっと見つめてい た部屋の中に入ってきた新三郎を見ると 藤郎はすごい目で新三郎を睨みつけておい て隣の部屋に新三郎を連れていっ たしん ちゃん多言しちゃいけない ぞいいか決して誰にも言いふらすんじゃ ない ぞもし多言し たらお前もこの通りになるんだ ぞいや 喋りはしない よ さああいつをあの穴に埋めるん だお前も手伝って くれ じゃああの穴はさんを埋めるために 掘ったんだ ねそう だ計画的だ ねそれがどうしたというんだ そう言って新三郎を睨ん だ藤郎の目のものすごさ新三郎は人縮みに 狂いやがったので あるそれから新三郎に手伝わして朝で 昌次郎の手を縛り昌次郎のかぶっていた 毛布で死体を包むとまた上からぐるぐる 巻きに麻縄で言え たそして一旦裏の軒下に死骸を隠しておい て夜になるのを待っ た夜になると再び軒下から死体を運び出し て兼ねて用意しておいた玄関脇の穴の中に 埋めその上に穴の縁に積んであった土を 新三郎にも手伝わしてザクザク落とし込ん だその 夜黒が仕切りに君悪く逃亡衛してい た新三郎の弱点を 握る藤郎たちのうちの人間を借りていた 井上野平が12月の初めにひょっこり訪ね てき たその時うちには藤郎1人がつねと机に 持たれて考え込んでい た谷口さんあんたしばらく見る間にバカに やれましたね何か心配事でもあるんじゃ ないですか 井上の言葉に藤郎ははっとしたが さりげなく言っ た少し腹具合が悪くて ね昌次郎さんや新次郎さんはどうしまし た昌次郎はこの夏の初め頃どこへ行ったの

か行方不明になったんですよなんでも満州 あたりをうろついているって噂ですが ね気まぐれなあいつのことだからまた意で もしながら渡り歩いているかもしれませ ん新三郎さんは留守です かあいつは近頃自動車の運転に凝ってい ますよ今朝も友達のうちの自動車を借りて 出かけまし たそれじゃああなたも寂しいですねああ そうそう黒って犬がいました ね ああ黒ですかあこれは人にくれてやりまし た よしかしそれは嘘だった黒は昌次郎を埋め たところを掘り返して仕方がないので野犬 撲殺者に引き渡したのだっ た井上は間もなく帰っていっ たそれと入れ違いに新三郎が戻ってきた 新三郎はいつになく青い顔をしてしれてい た兄さん 偉いことをしでかした どうしたん だ警察に捕まったんだえ警察 に藤郎は咳き込ん だ交通巡査に捕まったんだ免状を見せると 言うからないと言うと無面鏡運転だと言っ て本書まで引っ張っていかれたん だそこでひどく油を絞られちゃっ た町の真ん中などを乗り回すから だ告発されたらどうなる だろうそれは懲役 さそんなことがある のあるとも さしかし僕が言って頼んでみて やろう藤郎は無免許運転に対する罰則 ぐらい知っていたのだがこの際新三郎の 弱点を掴んでおく方が自分に有利だと思っ たのでちょっと郎を脅かしたのであっ た翌日藤郎は新三郎からその警察のところ を聞いて行ってみ た係りの交通主任はよく物の分かった人で 新三郎が未成年者で営業のためにやった ことでもなくまた学生であることなどを 借料して1度だけは許してやると寛大な 処置を取ってくれ たそしてその主任は最後にこういうのだっ た もしこれが本当に営業者であったら3年間 営業停止をするところ だ新三郎は藤郎の帰るのを首を長くして 待ってい た兄さんどうだっ た藤郎が帰ってくると新三郎はすがりつく ように訪ね た自動車の罰則は厳重だぞ3年間の懲役だ

えそりゃ兄さん 本当本当だともしかし僕から署長に頼んで 今回だけは許してもらったの だそれも僕が十分お前を監督するという 条件で ねありがとうお兄さん おに切る よそれ以来新三郎は藤郎の言葉には王なし にすようになっっ たその月の半ば頃札幌の実家に薬局生を 務めている広川三から谷口博士が御歳を 迎えたことを知らせてき たそしてその言葉の中には安にそのことに 反対しろというような意味を含めてあっ たというのはこの川という男は夫人の死亡 後自分の妻と共に谷口の火星を切りて 極めて自由な生活をしていたので今新しい 夫人を迎えることは今までの権能を奪わ れることになるのでなるべくその結婚に 反対したい腹いっぱいなので ある藤郎もこの結婚には反対だったそこで 父の結婚に反対すと打電し たしかし博士は藤郎の反対など気にもかけ ずそれからまもなく結婚してまっ た藤郎と新三郎が12月末に帰国すると 新しい母若林直子は1歳の火星をつってい た新しい母はその時38歳であったが年 より銃も若く見え父博士もひどくその女を 愛しているようであっ た新しい母と若い息子たちの折り合いが 悪いのを見てクリスチャンである父博士は 悩んだ 昌次郎は満州ありに飛び出して消息も 分からぬようになるし藤郎新三郎も東京に 出てから悪連れして性質も凄んだようで あるしそれに新しい母との仲も見学で あることに新三郎はこの母に対してひどく 反逆児だった言葉なども母に対する言葉で はなかっ たおい君僕の袴を出してくれた前 万事この調子で あるしかしこれは影で藤郎が自分と同じ 意見である広川と図って糸を操っていたの で あるその年は暮れて翌年となっ た昭和4年の1月末藤郎は1人で上京する ようになっ たそして共同のうへ帰ってくると相変わら ず彫刻の研究に愛しんでい た実家の様子はおりおり広川から知らせて くるのだったがそれによると新三郎の母に 対する反逆はますますひどくなってゆく らしかっ たそこで藤郎はこれを利用して新三郎を 自分たちの世界から隔離しようという計画

を思いつい た俺の秘密を知っているものはあいつ1人 だそこで藤郎はその年の4月共同のうを 畳んで再び実家へ戻ってき た計画を抱いて帰ってきた藤郎は以前とは 打って変わって全量な青年をよっていた父 は藤郎の全量になったのを喜ぶと同時に 新三郎のますます凶暴になっていくのを 悲しん だま新三郎の乱行は日に日に募っていくの だっ た酒を飲んで酔っ払うと誰彼のさいなく父 にも母にも乱暴するのだっ たそれを見て1人北えんだのは藤郎で ある お父さん新三郎を関下員にでも入れちゃう どですあれじゃ全く旗のものが困ります よある日藤郎は父に言うのだっ たそうだなわしも困っとるのじゃがそれ じゃあかわいそうではあるがそういうこと にでもしよう かそれから新三郎には秘密に小笠原の関下 委員長と手紙の往復があっていよいよその 年の夏新三郎は小笠原に行くことになっ た新三郎は別に拒みもしなかっ た藤郎は父の命令で新三郎を送っていく ことになっ た小笠原の船は東京の霊岸島を出版して その晩大島付近に差しかかっ た月のいい夜であっ たデッキに出ていた藤郎はふと素晴らしい 考えが浮かん だデッキに出ていた藤郎はふと素晴らしい 考えが浮かん だそれは新三郎をこの船の上から海に 突き落として殺すという考えだった 新三郎の死骸が上がっても精神描写のみ 自殺としてごまかすのはわけのないこと だっ たそれで藤郎は新三郎に月がいいから デッキに出てみないかと誘っ た僕は船酔いをしたらしいので気分が悪い からこのまま寝かしておいて おくれよカパに出て涼しい風に吹かれたら すぐ治るよ しかし何気なく新三郎が藤郎の顔を見た時 新三郎は全身の血が凍るような恐怖を感じ たなんと藤郎の顔に再びあの昌次郎を殺し た時のようなものすごい行走が現れている ではない かついに新三郎は藤郎の言葉に乗らなかっ た員に入郎はそれが藤郎の計画的なたみで あることに気づくと毎日院内を暴れ回って 委長や保護師を手こずらし たとうとう委長も手に負えないで谷口博士

のもに新三郎を送り返してき た1度はやっと関下員から帰ることができ た新三郎も藤郎の悪にかかって再び松沢 病院に送られることになっ た藤郎は父に新三郎の悪質を並べ立てるの だっ たうさぎの生地を犬に飲ましたこと犬を 消しかけて竹の鶏を取らしたこと自動車の 運転をして警察に引っ張られたこと手段の 上女給に暴行をしたことなど などで父博士も家は落ち着いているがいつ 乱が爆発するかもしれないと思って藤郎の 意見に賛成し松沢病院に入れることになっ たので あるそれまでに警察から新三郎の精神描写 である証明書を家付してもらうと昭和5年 の1月博士は東京市街亀井町9の287 亀戸農病院に新三郎を連れて行ったので あるそしてそこの病院長林郎氏に新三郎の 精神鑑定をしてもらったのだっ た七林委員長は新三郎を止めておいて鑑定 したのだったがその結果精神描写としての 特徴は見られなかったが確かに精神変筆症 であると認定し たその翌日谷口博士は女の保護師を連れて 加堂病院に新三郎を迎えに来たそして七林 委員長に いよいよ許可がおりましたから松沢病院に 入院させることにしまし たと言って新三郎を自動車に乗せて連れて 行こうとし たそれを聞いていた新三郎は前として反抗 したが七林委員長に催眠罪を注射されて とうとう連れて行かれ た新三郎は札幌を出る時は普通の病院に 入るものと思っていたらしかっ た殿原に 語る変質性性病患者として昭和5年1月7 日松沢病院の非監視室に入院した新三郎は その言うことも全ての動作もちっとも普通 の人と変わったところがないので看護人 たちは不思議に思ってい た4月中旬のある 新三郎は看護人に向かってこんなことを 言っ た急に会いたいことがあるからと言って 大井町の殿原光夫さんを呼んできてくれ ません かこの殿原という人はちょっと前にも記し ておいたように殿原の父と谷口博士は同期 に卒業した医者同士でほとんど親類みたい に付き合っていたなかなったので息子の 殿原光夫も一度大正12年の夏彼が高等 学校在学中に北海道へ旅行した時谷口家に しばらく滞在していたことなどもあって

新三郎と親しい間柄だったので ある新三郎が状況すると大井町の殿原県も よく遊びに行ってい た新三郎が殿原に兄さん兄さんと言って なけば殿原も新三郎を弟のように可愛がっ てい た殿原は大の法学部を卒業 うちにいて好きな本を読んで呑気な日を 送ってい た新三郎よりは小の年上の28だっ た新三郎が松沢病院に入院していることは 殿原には初耳だったそしてそれが本当だと 知ると驚きながらもやはりそうなったのか と思っ た半分は疑いながらもそうありそうなこと だと考える理由があったので ある新三郎の母梅男はかつて精神描写とし て東京市街大久保農病院に入院したことが あっ たまた梅4のジップ小本瞬作も精神病で 倒れたという事実があるので あるそれを知っていたので殿原は新三郎も 遺伝のために発狂したのかなと思ったので あるで知らせを受け殿原はともかく行って みることにして松沢病院に新三郎を訪ね た殿原の顔を見た新三郎はしばらくの間 言葉もなく目からほろほろ涙を流してい たどうしたんだいしん ちゃん殿原は新三郎の変わった姿を見て 言っ た兄さん僕はこのまま死にたくない僕が こんなところに押し込められたのはみんな 藤郎兄さんのたみだ僕はくるってなんかい ないん だ殿原は新三郎の口から何か一大地が漏れ そうな気がしたのでそばにいた保護主や 看護人たちに座を外してもらっ たさあもう誰もいないしんちゃんと2人 きりだ遠慮なく何でも言って ごらんそれから新三郎はの悪を最大もらさ ず殿原に話して聞かせ た老婆殺し小次郎殺しそしてその秘密を 知っている自分の口を閉ざすため狂人にし てしまってこの松沢病院に監禁するように なっ た今までの一切 いかさついに 暴く ある朝戸原法学主は左のような新聞記事を 見 た氷詰めの開始隊夕張駅に 現る北海道夕張駅丸2運送店として東京駅 両国から発送された柳郡が今日に至るまで 受け取り人がないので店員が開いてみると 中からミイラとなった男の死体が現れ

た人も受け取り人も共に北海道夕張町旭通 中村ごとありゴム底旅在中と書いた札が ついてい た死体の地名称は後頭部を強打されたため らしく頭蓋骨が砕けてい た氷の紐の結び目は素人の下物と思わ れるこれを聞いた殿原は新三郎から聞いた ことを思い出してきり共同の家に埋めて あった死体を藤郎が掘り返して北海道に 送り返してきたものと思っ たそう思うにはまた別に1つの理由があっ た藤郎の実母の実家は夕張付近にあったの でその辺の事情に詳しい藤郎はそこに死体 を送って処分しようと考えているのでは ないだろう かで早速殿原は自分のうに出入りして 親しくしている書の衛星がかり松野純に そのことを話し たそこで松野巡査は川瀬司法主任に伝え 地方主人は吉田所長に報告し たそのことを聞いた吉田所長 はこれは用意ならぬ事件だこれが事実で あって犯人を謙虚することができたら大書 の名誉だけでなく自分たちの主君にも なるこうので早速刑事を飛ばして共同のう や松沢病院やその他必要なところを調査し てみることになっ た調査していて殿原の行ったことに間違い のないことを確かめるといよいよ現に決心 の補を固めて札幌書に藤郎取り押さえの 依頼を打電し た札幌書からは直に藤郎を取りえたという 変電があったしかしその変は長の江口捜査 課長の手に入ったので あるそこでこれは余談めが江口課長は吉田 所長を呼んでこうした重大事件は一応本庁 の方に相談してもらわねばならぬと言って 出席したのに対し吉田所長はまた自分の 信ずるところを主張して漁師大いに激論 することになったが常岡警部などが裁に 入ってやっと円満に収まったなどのがあっ た後事件は電光果に進展して4月24日の 有国警市長の江口課長加藤警部常岡警部柳 刑事吉田大井所長小坂世田谷所長などが 昌次郎の死体発掘のため共同のうちに出張 することになっ たそこにはその時自動車運転手伊田助が 住んでいたがこの不のしにの一家のものは 泡を食って驚いたのであっ た例の玄関脇のヤの入口からは常岡警部の 掘クに暴かれて辺地に屈折した白骨となっ た膝が現れてきたのであっ たその日4月24日北海道の方では警視庁 と大書の依頼を受けた札幌警察から藤郎を 隠すべく札幌北1条の藤に刑事が出張し

た午後4時頃であっ た谷口家に出張した刑事は藤郎に向かって 言うのだっ たあなたの展覧会の出品にいずをしようと していたやがあったので逮捕しておきまし たちょっと参考人として本書まで来てくれ ません かもし真正面から犯罪事件の県議者として 認知しようとしたら凶暴なからであるどの ようなことをしでかすかもしれ ないまた自殺するかもしれぬという懸念も あるそこで刑事はこういう風に言って藤郎 を本書に堂々しようとしたので ある一体いたずらをしようとしたのは誰 です僕は使い走りでわかりませ ん藤郎はその時東記念の個人彫刻展覧会を 自宅の一室で開いていたのである彼は近日 彫刻研究のため欧州へ出かけることになっ ていたからで ある旅行券も下付されるばかりになって5 月17日には横浜を出版する予定まで 決まってい たこの展覧会出品のうち朝倉塾の友人から 盗んだ品が2点あるのであるいはそのこと が知れたのではあるまいかとも思ったのだ がしかし刑事のイギな物越を見るとそうで もなさそうなので藤郎は刑事と札幌書に 行くことにし た藤郎はその時詰りの学生服の上へレイン コートを羽織りソフト棒をかぶって気軽に 刑事と一緒に警察へ出頭し たところが警察に入ると刑事の態度は がなりと変わっ たここへ 入れ刑事は藤郎の顔を鋭く見つめながら1 つの部屋を目顔で示したそこは司法主任の 調べ室であっ た英敏な藤郎はそこで初めてなんで警察に 連行されたかということが稲妻のように頭 に浮かん だその翌日東京に誤想され警視長の地場に 監禁されることになっ た旅の疲れや調べを受け疲れでうとうとし ていると隣室で何か話し声がしているのが 聞こえてき た耳を済ますと板壁1枚隔てた隣の独房に は弟の新三郎が入っているのに気が付い たしまったこいつ だこいつがみんな喋ったの だあの時船から突き落としておけばこんな ことになるんじゃなかっのだ がそう思うと新三郎に対する憎しみが火の ように燃え上がってき た 警官そいつは狂人

だそいつの言うことなど本気にしちゃだめ だ藤郎は怒鳴り続けてい た僕を狂人扱いにしたのは君じゃないか 自分の罪を隠すために僕をこんなにしたの は君じゃない か隣室から欧州するのは新三郎だっ た嘘 だそいつの言うのはみんな嘘 だそいつは狂人 だ藤次郎は叫び続けてい たこれは警察の策略であった2人を案に 退出させて2人を罠にかけようとしたの だったが2人はそれにうまうまと 引っかかっ たまもなく新三郎は他の竜地場に移され た5月10日藤郎は強盗 殺人新三郎は死体域新三郎は死体域助とし て関係書類と共に見受局に送られることに なっ た谷口博士はこの事実を知っていたのでは ないかという権で警視庁に召喚されたが 昌次郎が満州あたりを放浪しているだろう ことは藤郎の言で信じていたと 答えもし小次郎に危害を加えるものがあっ たらそれは藤郎ではなく新三郎であろうと 思っていたと答え たこの事件はまだ余震中でどう断罪される かわからぬが変態性欲者の藤郎がその秘密 の相聞を知られまいために老婆を殺し手に ハカを巻いて指紋の残らぬようを用人する あたりはいかにも近代的で ある次に老婆を殺した秘密を知る昌次郎を 殺し小次郎を殺した秘密を知る新三郎を海 にホームランとして果たさずついに生ける 屍として換金戦闘を測ったがこれもなら ず帰って身の破滅を作る元となっ たかてさきの庭に立つ 藤郎 人一倍生存欲と妙心の大勢な 藤郎今鉄そりにあっ て 果たしてどんな感慨を抱いていること [音楽] だろう [音楽] DET

※一部現在では不適切な表現が含まれておりますが、原文を尊重してそのまま朗読しています

■江戸川乱歩
1894年〈明治27年〉10月21日 – 1965年〈昭和40年〉7月28
日本の推理小説家、怪奇・恐怖小説家、アンソロジスト。本名は平井 太郎(ひらい たろう)。日本推理作家協会初代理事長。位階は正五位。勲等は勲三等。ペンネームは小説家のエドガー・アラン・ポーのもじり。
大正から昭和期にかけて活躍し、主に推理小説を得意とした。また、推理小説分野を中心に評論家や研究家、編集者としても活躍した。乱歩の寄付で創設された江戸川乱歩賞が推理作家の登竜門となるなど、後世にも大きな影響を与えた。自らも実際に探偵として、岩井三郎探偵事務所(ミリオン資料サービス)に勤務していた経歴を持つ。

■他の江戸川乱歩作品
ペテン師と空気男

■読み手:イチマン
主に小劇場で活動中。
小劇場には面白い物語がたくさんあるので、このチャンネルに集まる物語好きの方に、その面白さを知って欲しくて活動しています。
小劇場作家に書いてもらったオリジナル台本も朗読します。

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