【知ってる?】これが北海道の中華まんじゅう?そこには江戸時代から伝わる驚きのルーツが!・・・もんすけ調査隊(今日ドキッ!2023年1月12日放送)
日下怜奈(HBCアナウンサー)
「北海道では馴染み深いお菓子です」
依頼人(シモノショウ・20代・滋賀県)
「中華まんじゅうが、なぜ北海道にあるのか?ルーツを調べて欲しい」
中華まんじゅうといっても、
あの白い、アツアツ、ふかふかの肉まんのことではない。
依頼人(シモノショウ・20代・滋賀県)
「初めて北海道に来て、セイコーマートに行った時に、中華まんじゅうという物を見かけて、三日月型のどら焼きみたいな食べ物を疑問に思った」
依頼人が見た中華まんじゅうとは、一体、どんな物なのか?
さっそくセイコーマートに向かった。
調査員
「ありました!こちらに中華まんじゅうが並んでいます!」
北海道で中華まんじゅうといえば、こちら、
どら焼きと同じような皮で、こしあんを包んだ和菓子のこと。
葬式の返礼品としても有名だ。
依頼人は、道外では見たことがないという。
セコマ渉外部 遠藤佳代 課長
「北海道では馴染のある和菓子」
この中華まんじゅうとは、北海道独自のものなのか?
そのルーツは、どこにあるのか?
道内で、127年の歴史がある和菓子店、小樽新倉屋で話を聞いた。
調査員
「まず中華まんじゅうは、どの様に作っている?」
小樽新倉屋 新倉吉晴 副社長
「大きな鉄板の上でどら焼きを焼く様な形で生地をたらして、ホットケーキを焼く様な感じで焼いたあと、あんこを巻いてできあがり」
なんと!作り方まで、どら焼きとソックリだ。
中華まんじゅうのルーツは、その名の通り=中国なのか?
小樽新倉屋 新倉吉晴 副社長
「残念ながら中国の菓子ではない。新倉屋では中国の中華と書いてはいるが、元はお花の中花と書かれていたと聞いている。1枚1枚が花びらを模しており丸く並べると花に見える菓子だと」
なんと!「ちゅうか」のルーツは「中」の「花」だという。
それを裏付けるかのように函館の老舗、
千秋庵総本家では・・・中の花と書いて中花饅頭だ!
千秋庵総本家 本店 瀬戸亜里沙 店長代理
「“中花種“からきている花。和菓子では、どら焼きとか中花まんじゅうの様な皮を作る時に使う小麦粉や卵などで作った生地を”中花種“と呼ばれていると聞いた」
和菓子の世界では、
小麦粉や砂糖、卵などから作られる生地のことを中花種と呼んでいる。
その中花種から、中花まんじゅうと名付けられたというのだ。
「べこもち」を研究して13年。北海道の郷土菓子に詳しい
北海道文教大学の荒井先生に話を聞いてみると・・・
北海道文教大学 荒井三津子 客員教授
「中華という音を聞くと中国から来たと思いたいが、江戸時代に出ていた本の中に、カステラの作り方が載っていて、中華饅頭の作り方が載っているので、はっきりと中華饅頭と書いて材料が載っている。私は南蛮菓子の流れだと思っている」
こちらが1852年に出版された江戸時代のレシピ本「鼎左秘録」。
この様にカステラの次に、中華饅頭のレシピが載っている。
当時のレシピは、卵に砂糖、うどんの粉を使い、
「ゆるくどろどろとなるように練り混ぜ、
赤がねの皿の上へ流し焼きにして、餡を包むなり」とある。
まさに現代の中華饅頭の作り方と一緒だ!
1813年に出版された「浮世床」。
この中に、謎の菓子「ちうか」という記載が残されており、
江戸時代に中華饅頭が存在していたことがわかる。
北海道文教大学 荒井三津子 客員教授
「東北地方にも新潟、それから長野、長崎、福岡の方にもありますね。長崎のはヒダが寄ってるのがあったり、あゆというお菓子が関西にあって、中が求肥っていうのもあるんですね」
名前や形は違っても、
道外にも北海道の中華まんじゅうと似たお菓子が存在しているのだ!
そこにルーツを紐解くカギが・・・
北海道文教大学 荒井三津子 客員教授
「新潟にいろんな文字を使って「千代華」とか「笹巻(ちゅうか)」とかっていうお菓子があって、福岡の方には「千代川」ということで、いろいろな文字を当てて、もしかしたら謎の「ちよか」という音に近いお菓子があって、それが陸路や北前船だったり、色んな所で文字を変え、形状を変えながら、北海道で巨大化したというようなことかなと思う」
荒井先生は、
江戸時代に謎の南蛮菓子「ちよか」が、カステラと一緒に長崎に入り、
全国に広まるうちに、名前や形が変化して、
北海道にも伝わったのではないか、そう考えている。
北海道文教大学 荒井三津子 客員教授
「ただ中国説も捨ててなくて、餃子の形に非常に近いですよね。簡単に非常に楽に作れるところもあるので、中国説と南蛮説の二つを大事にしていきたい」
さらに福岡県に住む近藤さんは、
5年前に中華まんじゅうの魅力に取りつかれ、
以来、独自に全国の中華まんじゅうを調査している。
全国の中華まんじゅうを研究 近藤裕隆さん
「新潟で中華まんじゅうを法事に使う文化がある。それが北海道と合致することを考えると、新潟から渡来したと考えるのが妥当」
新潟県は、北海道への移住者が、青森、秋田に次いで3番目に多く、
その移住者が北海道に中華まんじゅうをもたらしたと考えている。
そんな近藤さんが、注目するのが全国の分布図だ。
全国の中華まんじゅうを研究 近藤裕隆さん
「北陸以西が全く無いでしょ。中国地方とかにはないんですよ。いきなり長崎に飛んでしまうところが、北前船の西廻り航路を伝わったルートとする時に弱いんですよね」
中華まんじゅうは江戸で生まれ、東北に伝わったルートと
九州に伝わったルートの2つがあるのではと、近藤さんは考えている。
中華まんじゅうの研究は、まだまだ奥が深いのだ
日下怜奈(HBCアナウンサー)
「北海道を代表する菓子メーカーの「もりもと」は、
戦後の食糧難の時代に、樺太から引き上げた
初代・森本吉雄さんが、
レンガを積み重ねた上に鉄板を乗せて
中華まんじゅうを焼いて、売り歩いたところから
始まったということです」
調査依頼はこちら↓
http://lin.ee/pYvxEEm
https://www.hbc.co.jp/news/chousatai/
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15 Comments
ン~どら焼だよね。。🙄
道民だけどそう
思う、🤣
ういろう
べこもち❔🤔
何でもいいから
感謝して食べましょう😉❤️
ゆとり教育のお時間です
依頼者が滋賀県民ってこの人どれだけ北海道の事が好きなんですかね。
北海道のローカル番組のいちコーナを知ってるって依頼者のセンスに驚きます笑。
関西で言う鮎?
もんすけ調査隊ってもんすけの声がめっちゃ子供騙しなので
スルーしがちなんだけど非常に興味深い内容が多いんですよね。
今回も昔から疑問の種としてよく話題になった”中華”を
ここまで掘り下げるとはお見事!👏👏👏
葬式まんじゅうとも言ってます。
中華まんじゅうというと中華みたいじゃないか。中花まんじゅうでしょ
自分はつぶ餡のどら焼き派です。関東のコンビニのレジ前とかには何故か月餅が置いてありますね
生まれも育ちも新潟ですが、正直この存在は知らないしこの食べ物は知りません。ベースになったものというのも知らない。長野までの範囲を見ても知らない。北海道もそうだろうけど「面積が広い自治体」として見たらピンポイントに近いのを全域のような言い方はされたくないなぁ。どこぞのケンミンショーみたいな感じがする。
さも新潟からって言うのも「特定」したかの言うのもどうなんだろう?時間に限りはあるだろうけど魅力にとりつかれた人の話を正解のように流すのって違和感しかない。
ベコモチと並ぶ、道内で人気の和菓子。
中華まんじゅう?
べこもち食べたいのに、本州には売ってない
中華まんじゅうの調査を取り上げた映像ですね、お見事です。