没後50年
鏑木清方展
2022.3.18ー5.8
東京国立近代美術館
朝露が落ち水盆に波紋を広げていくような、
この方の作品と対峙すると深層を見透かされるような、
そんな気持ちになります。
美術展で気に入った作品と他の展示会で再会する……なんてことがたまに起こりますが、今回もそれがありご縁を感じました。
展示の中にある鏑木清方の肉声インタビューを是非聴いていただきたいのと、
(何故戦絵を描かないか、空襲警報が鳴った時も静かに美人絵を描き続ける抵抗など…興味深かった！)
着物の色彩や合わせ方、生地の素材や質感、
時代と共に移り変わるファッションや生活を、
この”匂いたつ絵”から感じてほしいです。
明治、大正、昭和を生き抜いた鏑木清方の戦い方を垣間見ました。
泉鏡花や樋口一葉が読みたくなる！
来館されている方々もお着物の方が他の展示会より多く、
こちらはこちらでファッションショー。
静かに澄み渡った展示会でした。
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