ここ1年で、ルイーズ・トロッター、マリア・グラツィア・キウリ、メリル・ロッゲがそれぞれボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)、フェンディ(FENDI)、マルニ(MARNI)のクリエイティブ・ディレクターに就任し、デビューコレクションを発表した。以来、ミラノでは「女性による女性のためのデザイン」が話題になっている。
ミラノ発のサスファイ(SA SU PHI)もまた、「女性による女性のためのデザイン」を作ることを理念に掲げ、創設されたブランドだ。2026-27年秋冬ミラノ・ファッションウィーク期間中、パスビオ通りを見下ろすジャンジャコモ・フェルトリネッリ財団で2度目のショーを開催した同ブランドは、2021年にサラ・フェレロとスザンナ・クッコによって立ち上げられた。当時ともに50代だったふたりは、“自信を持てる服”と“着心地の良い服”に二極化している女性のファッションに不満を抱き、サスファイを創設したという。
立ち上げから約5年、すでにかなりの規模で展開されているサスファイは、世界各地に100のショップやリテーラーなどで取り扱われており、エル・ファニング、グウィネス・パルトロウ、メリル・ストリープといったセレブをファンに持つ。ストリープに関しては、最新出演作『プラダを着た悪魔2』の劇中衣装として、ブランドの「ローレン」ウールコートを着用している。
「The Architecture of Femininity」と題されたサスファイの2026-27年秋冬コレクションは、構造、生地、技術を通じて「相反する女性らしさとは何か」を問うている。鎧にインスパイアされたパステルイエローの柔らかなカシミアのタバードや、ヒップ周りのパディングに突起があしらわれたフルレングスのカシミアスカートなどが登場し、相反するイメージや役割の狭間で揺れる、現代の女性像を描いた。「たとえ保護服のような構造であっても、身体のしなやかさと美しさを引き立てます」とフェレロは言う。「これこそ、私たちが話したかった服の言語なのです」
