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CD直撃世代のミュージシャン/ライターKotetsu Shoichiroによる連載〈CD再生委員会〉。今回取り上げるのは日本のダンス/クラブミュージックとCDの関係について。CDショップやレンタル店では〈J-CLUB〉なんて棚があったことも懐かしく思い出されますが、そのJ-CLUBもついに再評価の対象に……? 先日配信されたKotetsuの新曲“Suehiro Overdrive”も要チェックです! *Mikiki編集部

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石野卓球とソニー・テクノの90年代からFPMらJ-CLUBの00年代へ

今回はJ-CLUB編です。CDバブル時代におけるクラブミュージック、日本人DJやプロデューサーによるCDを振り返りましょう。

お茶の間にまでTR-909やTB-303の音色を広めたのは、電気グルーヴの石野卓球。『テクノ専門学校』『MIX-UP』『DJF』『WIRE COMPILATION』などのミックスCD、コンピレーションの数々は、氏のテクノエバンジェリストとしての足跡そのものです。

『VITAMIN』『DRAGON』をリリースした時期の電気は、それまでの毒舌ラップ路線から本格派テクノに移行していくタイミングでしたが、当初はその路線に難色を示していたレコード会社側も、テクノブームに乗る形で、多くのテクノ系CDがこの時リリースされています(〈ソニー テクノ〉で検索すると、当時のホームページがまだ閲覧できます)。

TOWA TEI『MOTIVATION』、FPM『Sound Concierge』、池田正典『SPIN OUT』、DJ EMMA『EMMA HOUSE』、Jazztronik『JAZZTRONICA!!』、クボタタケシ『NEO CLASSICS』、CAPTAIN FUNKほか『Style』シリーズなどなど、人気DJの選曲によるこれらのCDはいずれもシリーズ化され、複数のCDがリリースされています。それだけ人気のコンテンツだったのですね。


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これらを後追いで買い集め、収録されたトラックをさらに深堀りすることに、私の青春は溶けていきました。まあ、後追いできるのも、CDというソフトで残っているからできることではあります。プレイリストだといつの間にか消えていたりしますからね。

 

DJ KAORIのヒット作、DJ和や申し訳ナイタズのJ-POPミックス

よりメジャーなミックスCDですと、DJ KAORIによるミックスCDシリーズは、日本人DJによるミックスCDとして最も高いセールス&ロングランした例ではないでしょうか。洋楽ヒットからJ-POPまで、テーマ別に数十枚のリリースがあります。「ディ~ジェ~ケオリィ~!」というCMを覚えてる方も多いでしょう。ちなみに、KAORI氏は渡米前はタワレコでバイトしていたそうです。


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J-POP系のミックスとなると、DJ和によるミックスや、「モテキ」ブームの関連コンピなどはCDショップでも見かけましたが、それよりもドン・キホーテや高速のサービスエリアのCDコーナーで見かける印象の方が強い〈全曲歌える!〉系のものなども挙げ始めると、キリがありません。異彩を放っているのが、90年代より硬派にJ-POP DJを突き詰めていたイベント〈申し訳ないと〉のDJチーム〈申し訳ナイタズ〉によるミックスCD。RHYMESTER宇多丸、ロマンポルシェ。掟ポルシェによる選曲が聴けます(ちなみに〈有限会社申し訳〉の現在の社名は〈有限会社J-CLUB〉)。


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今年、30周年にして活動終了を発表した申し訳ないと。2013年の映像