
櫻坂46の単独ライヴ「5th YEAR ANNIVERSARY LIVE」が4月11日、12日に東京 MUFGスタジアム(国立競技場)にて開催された。櫻坂46としてリスタートしてから5周年という大きな節目を迎えたタイミングに行われた今回のライヴは、櫻坂46および坂道シリーズ初となる国立競技場での開催であると同時に、櫻坂46にとって過去最大規模のステージ。2日間で計14万人を動員し、各日インターネット生配信も実施される盛況ぶりを見せた。
12日の公演では、開演前の影アナをキャプテンの松田里奈と、前日公演で副キャプテン就任が発表された山﨑天が担当。「Buddiesの皆さん、声出す準備できてるのかーっ! 国立、盛り上がっていくぞーっ!」の煽りで客席のテンションが急上昇すると、“Overture”と共に、線路に刻まれた「2020.10.14」(櫻坂46としてリスタートした日)を起点に藤吉夏鈴がトンネルの中を走り出す映像が流れる。そして、櫻坂46が初めて東京ドーム公演を行った「2022.11.08」を超えて、映像の終わりと共に桜色の衣装を着た藤吉がステージに登場。これに続いて、荘厳なSEに乗せて全メンバーが1列に並ぶと、会場は温かな拍手に包まれる。
感動的なオープニング演出を経て、ライヴは最新シングル“The growing up train”から華々しくスタート。「5th YEAR ANNIVERSARY LIVE」にて初披露となった本楽曲は、センターの藤吉夏鈴が堂々たるパフォーマンスを披露。さらに2番ではマイク・スタンドを用いた演出も用意され、満員の客席で光る「ペンライトの海」を含め、ミュージック・ビデオで描かれた世界が展開されていく。まさに、「長いトンネル抜けて 不意に眩しい 光が溢れる」という歌詞の通り、彼女たちの目にはこの5年間で経験してきた様々な情景や感情が、7万人による「光」となって差し込んでいたに違いない。続いて、スクリーンに森田ひかるが画面の向こうに問い掛けるSNS動画と共に不穏なSEが流れ出すと、そのまま“承認欲求”へ突入。間奏にはメンバーの魅力が最大限に発揮された長尺のダンス・パートも用意され、Buddiesの盛大なシンガロングと共に、より熱の入ったパフォーマンスで観る者を魅了し続ける。その熱気は“自業自得”へと引き継がれ、センター 山下瞳月のダイナミック且つしなやかなダンスを軸に、唯一無二の世界観を提示してみせた。
MCで松田の「(広い会場でステージまでの距離が)遠いかもしれないけど、心の距離はゼロ距離だと思っています!」というメッセージに続いて、アリーナ中央のセンター・ステージに大きなフラッグを抱えた四期生が登場。力強いフラッグ・パフォーマンスで会場を沸かせると、ライヴは増本綺良の煽りと共に“コンビナート”で再開。アリーナを1周する形で設置された花道に二期生から四期生までの全メンバーが立ち、オーディエンスを楽しませていく。その盛り上がりは“ドローン旋回中”へと引き継がれ、田村保乃の「全員回せーっ!」を合図にメンバーもBuddiesも手にしたタオルを頭上で回して一体感を作り上げた。
ステージ前方で炎が吹き上がる演出を用いた、14thシングルの表題曲メンバーによる激しいダンス・ナンバー“キスが苦い”、村山美羽を中心に艶やかな歌とダンスで魅せる14thシングルBACKSメンバー曲“ドライフルーツ”と最新モードを見せつけた後は、大園玲センターの二期生による楽曲“青空が見えるまで”で場の空気を一変。笑みを浮かべる二期生たちが優しさで会場を包み込むと、曲間では大園がBuddiesや後輩たちへ向けた思いを告げて涙する場面も。そんな感動的な空気を引き継ぐように、ステージ前方に吹き上がる水飛沫に桜の木が投影される演出で幻想的且つエモーショナルな空間から守屋麗奈のソロ・ダンスと共に“桜月”を披露。会場は神秘的なサクラピンク色に包まれた。
その後、ステージに登場した小島凪紗が“マモリビト”のメロディをピアノで奏でると、三期生の思いを引き継ぐように、この楽曲を四期生がパフォーマンス。昨年2025年11月に開催した「新参者 LIVE at THEATER MILANO-Za」でもセンターを勝又春に据えて披露した思い入れの強いこの楽曲の曲中に、「加入して1年の私たちは、悩んで、もがくその姿も「声」として届けてきました。」と口にしつつ、ここからグループを背負っていく覚悟を伝える。さらに、浅井恋乃未が生命力に満ち溢れた歌とダンスで牽引する“光源”で、四期生がすでに櫻坂46にとってなくてはならない存在であることを証明してみせた。
四期生が気迫溢れるパフォーマンスを終えると、会場が無音に包まれる。そして、センター・ステージに三期生が登場し、会場の照明が落とされるのに合わせてBuddiesもペンライトを消灯。暗闇と静寂に包まれたなかで“静寂の暴力”を披露。没入感の強い環境下で、より説得力の増したこの曲を、山下を中心とした三期生は鬼気迫る歌とダンスを叩き付ける。
その一方で、武元唯衣が振付を担当したダンス・トラックでは、メンバーが2チームに分かれた鏡合わせのダンスや椅子や扉、手持ち照明を演出要素に用いたダンスで、メンバー一人一人の個性を強く打ち出すことに成功。ラストに武元が腕を高く掲げると、会場上空に光を放つ無数のドローンが飛び交い、「ADDICTION」の文字を作り上げ、2ndアルバムのタイトル曲“Addiction”へと流れ込む。これまでは二期生、三期生による全員楽曲であったが、このライヴから四期生を含む全メンバーでの楽曲披露という新演出に会場の熱気がさらに高まると、間髪入れることなく藤吉夏鈴がセンターを務める“なぜ 恋をして来なかったんだろう?”を投入。会場上空でドローンが櫻坂46のロゴを構築するなか、ステージでは藤吉を中心に紐を使った演出も久しぶりに披露され、客席からはクライマックスと呼ぶに相応しい声援が沸き起こった。
櫻坂46の代表曲の数々を繋げたリミックス・トラックに乗せたドローン・ショーを経て、山﨑の「国立、準備はいいか? いくぞー!」を合図にライヴは“何歳の頃に戻りたいのか?”で後半戦に突入。メンバーの放つ熱量が一段と高まっていくなか、“マンホールの蓋の上”では会場をクラップとシンガロングで1つに束ねて熱狂の渦へと巻き込んでいく。そんな熱狂ぶりから一転、“五月雨よ”は緑一色に染まった客席に向けて山﨑のソロ歌唱からスタート。国立競技場は感動的な空気に包まれた。
その感動的な空気から一転、メジャー・キーからマイナー・キーへと不穏な変化を見せた“Happy Birthday To You”のメロディに乗せて、バースデー・ケーキを思わせるステージ・セット上で村井優が苦悶した表情を見せると、“Unhappy birthday構文”を披露。それまでとは打って変わった、ダークでシリアスな側面を打ち出す。櫻坂46の魅力とは、こうした楽曲の幅の広さを、いとも容易く表現してしまえるメンバーのポテンシャルにあると感じる。そして久しぶりに披露された“摩擦係数”では、森田と山﨑のダンス・バトルもフィーチャー。“I will be”ではソファに座った谷口愛季が不敵な笑みを浮かべ、昨年12月の「13th Single BACKS LIVE!!」を超える熱量と豪快なヴォーカル&ステージングでBuddiesを圧倒させる。
14thシングルの表題曲選抜メンバーとBACKSメンバーの2チームに分かれ、それぞれの色を強く打ち出したダンスで魅せる“BAN”でライヴも佳境へ。ライヴに欠かせない一曲“Start over!”では藤吉がメイン・ステージからセンター・ステージまで駆け抜け、火花が吹き上がるなか優雅且つダイナミックなソロ・ダンスを披露し、会場の盛り上がりも最高潮に到達する。そして、スクリーンに過去5年の歴史を振り返る映像が映し出されると、「LAST SONG」の文字と共に壮大なアレンジが加えられた“Nobody’s fault”に突入。センターの森田を中心に据え、「5th YEAR ANNIVERSARY LIVE」のキー・ヴィジュアルで着用した白い衣装を纏った二期生から四期生が力強い歌声を響かせながら、美しさと逞しさを併せ持つダンスで観客を圧倒させる。そして、「GO TO THE 6TH YEAR」のメッセージと共にメンバーがステージを去ると、上空に無数の花火が打ち上がり、盛大な盛り上がりのなかライヴ本編は終了した。
四期生楽曲“Alter ego”から始まったアンコールでは、全メンバーが花道やサブステージ、センター・ステージに散って会場のBuddiesと絆を確かめ合った。さらに、三期生楽曲“夏の近道”や“それが愛なのね”へと繋ぐメドレー形式で、観客を大いに沸かせた。
最後の曲に入る前のMCでは、森田が本編ラストに披露した“Nobody’s fault”に触れ、「この国立が決まったときから、今のメンバー全員で“Nobody’s fault”をできたらいいなと思っていました。5年前、どういうグループになっていくか分からないタイミングに、2つの道があったと思うんです。全部壊してしまうこともできたけど、今日この景色を見たときに初めて再生を選んで良かったなと思いました」と口にして号泣する一幕も。その一方で、中嶋優月はキャプテン&副キャプテンについて「まつり(松田)さんと天さんは私にとって太陽のような存在。お2人の笑顔が大好きなんです。昨日天さんが「櫻坂46のためならなんでもやります」と言いましたけど、私たち30人はお2人のためならなんでもやりますっていう気持ちです!」と、心強い言葉を寄せて会場を笑顔で包み込んだ。
2日間にわたる「5th YEAR ANNIVERSARY LIVE」を締めくくる一曲に選ばれたのは、ライヴのエンディングに欠かせない“櫻坂の詩”。会場がサクラピンクに染まる中、メンバー32人は会場に向けて笑顔を届けていく。曲中では、キャプテンの松田が「櫻坂46は夢を1つに選びません。私は欲張りでいたいと思っています。メンバーの夢とBuddiesの夢を叶えられるグループでありたいです。そして、Buddiesに「櫻坂46と出会えて良かった」と思ってもらいたいです。たくさんのアイドルがいる中で、私たち櫻坂46に出会ってくれて、そして好きになってくれたことを奇跡だと思っています」と伝える。さらに「櫻坂46を応援していることを誇りに思ってもらえるように、絶対に皆さんを幸せにします。6年目の櫻坂46もどうぞよろしくお願いします!」と宣言して、3時間にわたるライヴを締めくくった。
ライヴのエンディングには6月10日に15thシングル『Lonesome rabbit / What’s “KAZOKU”?』のリリースや、7月から始まる6都市12公演にわたる全国アリーナ・ツアーの開催、11月14日、15日に千葉 ZOZOマリンスタジアムでの「6th YEAR ANNIVERSARY LIVE」開催、来年2027年に初のアジア・ツアー実施という驚きの情報も公開された。コロナ禍真っ只中の2020年以降、幾多の困難と向き合いながら歩みを一切止めることなく、ここまでまっすぐ進み続けた櫻坂46。聖地 国立競技場での2日間は5年間の集大成なのはもちろんのこと、ここからさらなる高みを目指す上での重要な通過点となったことだろう。この記念碑的ライヴを経て、彼女たちが今後どんな未来を見せてくれるのか、期待していてほしい。
(文/西廣智一)













































▼リリース情報
櫻坂46
15thシングル
『Lonesome rabbit / What’s “KAZOKU”?』
6月10日(水)リリース
8011170:L
8011171:L
8011172:L
8011173:L
8011191:L
8011193:L
ライヴBlu-ray&DVD
『5th TOUR 2025 “Addiction” TOUR FINAL at KYOCERA DOME OSAKA』
NOW ON SALE
7977800:L
7977802:L
14thシングル
『The growing up train』
NOW ON SALE
7953144:L
7953146:L
7953147:L
7953148:L
7953149:L
▼ライヴ情報
「櫻坂46 「14th Single BACKS LIVE!!」」
5月12日(火)、13日(水)千葉 幕張イベントホール
(13日「武元唯衣 卒業セレモニー」開催)
「櫻坂46「四期生LIVE」」
6月2日(火)、3日(水)千葉 LaLa arena TOKYO-BAY
▼配信情報
「路地裏ホテル」
毎週金曜日12:00更新
話数:全10話
出演:櫻坂46 三期生 他
配信形態:Leminoプレミアム(月額1,540円、初回初月無料)、櫻坂46パック(月額200円)
製作著作:NTTドコモ
Lemino「櫻坂46ライブアーカイブ Vol.5 9th Single BACKS LIVE!! -千葉公演-」
出演:櫻坂46
再配信期間:5月1日(金)12:00~5月8日(金)11:59
視聴可能プラン:Leminoプレミアム(月額1,540円、初回初月無料)、櫻坂46パック(月額200円)
▼番組情報
TVアニメ「夜桜さんちの大作戦」第2期
毎週日曜17:00~
MBS/TBS系全国28局ネットにて放送中
オープニング・テーマ:櫻坂46 “What’s “KAZOKU”?”
(C)権平ひつじ/集英社・夜桜さんちの大作戦製作委員会・MBS
▼書籍情報
「anan No. 2491」
表紙:櫻坂46
7986601:L
「日経エンタテインメント!櫻坂46 Special 2026」
7984502:L
櫻坂46
「櫻坂46写真集 櫻撮VOL.01」
7957134:L
「ViVi 2026年5月号」通常版
表紙:山﨑天×藤吉夏鈴(櫻坂46)
7975479:L
「EX大衆 2026年4月号」
表紙:大園玲(櫻坂46)
7982481:L
「グラビアチャンピオン 2026年Vol.11」
表紙:谷口愛季(櫻坂46)
裏表紙:村井優(櫻坂46)
7725137:L