Search for:



【全盲の女子高生】生後4か月で宣告…絶望から15年、一輪車を乗りこなしピアノを弾き語る。同世代に伝えた「見えない景色」の輝き

住宅街の路地を一輪車ですいすい進む少女。長崎県で暮らす高校生YUNAさん(15)です。YUNAさんは光のない世界を生きています。「音で知る距離。ずっとこれが当たり前で生きているから、多分この状態で走れるし、何でもできるのかなって」生後4か月…「ヘルペス脳炎」発症2009年の暮れ、元気な産声を上げ産まれてきたYUNAさん。しかし、生後4か月で高熱を出し「ヘルペス脳炎」を発症しました。ヘルペス脳炎は、身近なウイルスが脳に感染して深刻な炎症を起こす病気です。高熱やけいれんなどを引き起こし、命に関わる危険もあります。さらに、脳の神経に重篤な後遺症(麻痺や視覚障害など)を残すことも少なくない恐ろしい疾患です。「YUNAちゃんの目は全盲」母を襲った絶望医師は家族にこう告げました。「YUNAちゃんの目は全盲か、良くても極度の弱視です」「全盲…ただその言葉だけが頭の中をぐるぐる回っていた」―母の詩織さんは当時の心境を、奈落の底に突き落とされたような絶望だったと語りました。見えないけど「恐怖心ゼロ」? 妹への対抗心で一輪車乗りこなすしかしYUNAさんは家族の愛情を一身に受けながら、自分の一歩を積み重ねていきました。そしていつの間にか「負けず嫌いでお転婆な少女」へと成長していきました。たとえば一輪車。たたでさえバランスが難しいこの乗り物の存在を、妹のはしゃぐ声で知ったYUNAさんは「妹に負けたくない」という一心で練習を重ね、難なく乗りこなすまでになりました。「怖くないの?」という質問に「怖くない」と即答。最初はハラハラして見守っていた母親も、今では「もうハラハラしません(笑)」と笑います。12歳で親元を離れ…手探りでこなす「自立」の寄宿舎生活小学6年生からは親元を離れ、盲学校の寄宿舎で生活しています。寄宿舎から距離がある学校までの道のりは、先生と何度も何度も一緒に歩く練習をして、今では白杖を手に1人でどんどん歩いていきます。寄宿舎の部屋は個室です。洗濯物は全部自分で洗って、部屋に干して、きれいにたたんでしまいます。けががないように、すっきり片付けられた部屋の中。日常生活の基本的なことは、手探りでの感覚を頼りに自分で行っています。勉強は分厚い点字の教科書を指先で読み解いていきます。点字を打つスピードも、同級生には負けません。この春、高校生になり新しい友達もできました。「青春」声と音で感じる“お揃い”の喜び「友達とはお揃いのキーホルダーは買わなきゃね!」―そんな妹からのアドバイスを受けて、さっそく友達とお揃いのアイテムをゲットしたYUNAさん。「お揃いのキーホルダー…青春ってこれのことを言うんですね!目は見えなくても、声や音でいろんなことが伝わってくる、わかってくる」―お揃いのアイテムでつながる嬉しさ、友達との絆も体で感じます。見えない鍵盤、母への反抗期…先生が授けた「弾き語り」YUNAさんは10歳の時からピアノを弾き始めました。鍵盤を指先で確かめ、先生が弾いた音を真似することで体得していく音楽。先生はYUNAさんの肩の上で指の運びを示しながら指導していきます。思ったように弾けず「やめたい」と言ったこともあります。その時、先生がすすめてくれたのが「弾き語り」でした。中村沙樹先生:
「目が見えないということは、一般的に見たらハンデかもしれない。でもあなたにはそのハンデを補う魅力的な声がある。『目が見えなくてもピアノが弾けて、こんなに力強い歌を歌えるんだ』って。誰もができないことを、ピアノと一緒だったらできるかもね」その言葉に背中を押され、彼女はシンガーとしての道を歩み始めたのです。思いを乗せる弾き語り…小学校高学年から中学生にかけては激しい反抗期もありました。「なんであんなこと言っちゃったんだろう…」母にひどいことを言って深く後悔したこともあるといいます。そんな時、YUNAさんは言葉の代わりにピアノの弾き語りで「感謝」を伝えてきました。同世代を揺さぶる15歳の“命の授業”YUNAさんは現在、一人の歌い手として様々なステージに立っています。この日は中学校の体育館で「命の授業」の講師をつとめました。同世代の生徒たちを前に、YUNAさんは力強く語りかけました。「視力を失ったこと、見えないことをマイナスに捉えるのではなく、『みんなと違う景色が見える』というふうにプラスに捉えて、前向きに活動しています。私のモットーは『諦めなければ願いは叶う』です」光をまとう歌声…届ける「いのちの理由」YUNAさんがこの日歌ったのは、さだまさしさんの「いのちの理由」。私が生まれてきた訳は
何処かの誰かを傷つけて
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かに傷ついて私が生まれてきた訳は
何処かの誰かに救われて
私が生まれてきた訳は
何処かの誰かを救うため夜が来て 闇自ずから染みるよう
朝が来て 光自ずから照らすよう
しあわせになるために 誰もが生きているんだよ
悲しみの海の向こうから 喜びが満ちてくるように「みんなと違う景色が見える」。見えないことを個性ととらえ進むYUNAさん15歳。光と色彩をまとったその歌声で、人を励まし自分を認めながら一歩一歩進んでいます。

詳細は NEWS DIG でも!↓
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2526524

Write A Comment