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博報堂DYグループの協力を得て、今世の中を騒がしている音楽コンテンツについて、緻密な調査とデータ分析に基づきヒット現象の本質を解明する本連載。2回目は、いよいよ具体的なアーティストについて掘り下げる。分析対象は、2025年の音楽チャートの先頭集団に立ち続け、常に注目の的となったMrs.GREEN APPLEだ。国民的バンドに急成長した秘密は、一体どこにあったのか。

2025年の音楽チャートを駆け抜けた、Mrs.GREEN APPLE。そのヒット現象の本質とはなにか(画像/bephoto/stock.adobe.com)

2025年の音楽チャートを駆け抜けた、Mrs.GREEN APPLE。そのヒット現象の本質とはなにか(画像/bephoto/stock.adobe.com)

 2025年の音楽シーンを振り返る際、おそらく多くの人がMrs.GREEN APPLE(以下、ミセス)の名前を筆頭に挙げるのではないだろうか。

 Billboard JAPAN年間チャートのTOP10に5曲を送り込むという快挙を皮切りに、日本レコード大賞の3年連続受賞、そしてNHK紅白歌合戦での大トリ。名実ともに「2025年はミセスの年だった」と言えるような活躍だった。

 博報堂DYグループの「コンテンツビジネスラボ」が25年2月に実施した「コンテンツファン消費行動調査2025」の結果からも、ミセスは日本の音楽業界でも独自といえるポジションを作りあげ、その後年間を通じて人気をえる機運があったことがうかがえる。

 「リーチ力(利用人口の広さ)」という広さと、「支出人口(アーティストに支出をした人口)」や「支出喚起力(ファンの熱量によって市場に与える経済影響)」といった熱量、つまり通常は両立が難しい指標を、かつての「嵐」以来の規模で両立させたのだ。

 なぜミセスだけが日本国民の「広さ」と「熱量」の両方を獲得できたのか。その戦略の正体をコンテンツファン消費行動調査から推察する。

浮かび上がる「孤高のポジション」

 下図は、横軸にリーチ力、縦軸に支出人口、バブルの大きさに支出喚起力をアーティストごとにプロットしたものだ。横軸のリーチ力は、過去1年にアーティストを視聴したことがある人口の多さであり、アーティストの認知の高さを表している。縦軸の支出人口は、アーティストに対してなんらかの支出をした人口の多さ、そしてバブルの大きさは、その支出人口に平均支出金額をかけた支出喚起力を表している。

 つまり縦軸の上昇とバブル大きさの変化は、ファンの熱量の高さを表している。

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