どうやら70年代は唇の上のみにふさふさしたヒゲを生やしたスタイルが、そして80年代に はそれ以外のヒゲもわずかに剃り残して無精髭っぽく見せるのがトレンドだった模様。ディカプリオはつけ髭のように見事なマスタッシュで、顎回りは少しザラっとした短いヒゲを残しているので、80年代バージョンの進化形のよう。髪の毛も少し黒っぽく染め、オールバックに。最初見たときには私は、映画『風と共に去りぬ』でレッド・バトラーを演じたクラーク・ゲーブルを思い出した。ディカプリオのヒゲには、そんなエレガントでクラシカルなムードがある。

映画史に残る名作『風と共に去りぬ』でスターへ。硬派な魅力でキング・オブ・ハリウッドの異名を持つクラーク。Photo : John Kobal Foundation/Getty Images/
Clarence Sinclair Bull
今回のアカデミー賞では映画『ワン・バトル・アフター・アナザー』で主演男優賞にノミネートされていたディカプリオだが、ティモシー・シャラメにイーサン・ホーク、マイケル・B・ジョーダンとワグネル・モウラ、他の候補者たちも全員ヒゲメンズ。その事実だけでも、如何に現在ハリウッドではひげがクールだとされているのかが窺える。

LAで開催されたアカデミー賞レッドカーペットでのペドロ。トレードマークのヒゲがなく、ちょっと寂しく感じてしまう。Photo : FilmMagic/
Jeff Kravitz
