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川上とも子 | 2011年6月9日没、1970年4月25日生まれ(41歳)

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川上とも子(かわかみ ともこ)の生涯:41歳で逝った多くの代表作を持つ声優

基本情報
生年月日: 1970年4月25日
没年月日: 2011年6月9日(享年41歳)
本名: 川上倫子(かわかみ ともこ)
出身地: 東京都
血液型: O型
身長: 155cm
職業: 声優
所属事務所: ぷろだくしょんバオバブ(デビューから死去まで一貫して所属)
受賞: 第6回声優アワード 特別賞(2011年度)

声優を目指したきっかけ

川上とも子さんは、家系が医学関係で姉も医者という環境で育ちました。幼少時は人を助ける仕事である医師に憧れていましたが、1981年に放送開始したテレビアニメ『六神合体ゴッドマーズ』の影響で声優という職業を意識するようになりました。その頃、父を亡くしています。

高校は女子高の理数系に入学。演劇部に所属して芝居の勉強を始めました。高校入学の1986年、演劇部に所属するかたわら、ぷろだくしょんバオバブの付属俳優養成学校であったバオバブ学園へ入所(3期生)。当時学園長であった富田耕生らの指導を受けました。

その後、桐朋学園大学短期大学部芸術学科演劇専攻、そして専攻科演劇専攻へ進学しました。20歳のころの思い出は「大学の仲間たちと、わいわいがやがやしていたこと」と語っています。同期には朴璐美さんがいます。

声優としてのキャリア

デビューと初レギュラー

桐朋短大専攻科在学中の1994年7月、テレビアニメ『メタルファイター♥MIKU』第3話の「男の子」役で声優としてデビューしました。専攻科卒業後の1995年には、すでにぷろだくしょんバオバブに所属していましたが、映像テクノアカデミアにも第1期生として入学し、2年間在学しました。

在学中の1995年放送の『ふしぎ遊戯』の張宿役、および『ドッカン!ロボ天どん』の菜部サラダ役が初レギュラーとなりました。

初主演と代表作

1997年のテレビアニメ『少女革命ウテナ』の天上ウテナ役で初の主演を果たし、1999年公開の劇場版でも同じ役で主演しました。この作品が彼女のブレイク作となりました。

オーディションの際、原稿に目を通しただけでキャラクターを理解する前に終わってしまい、カッコ悪いウテナを演じてしまったため、ウテナ役に決まったのは間違いではないかと思い制作現場を訪ねたところ、監督の幾原邦彦からその点が選んだ理由だとの返事をもらい、初めてウテナと出会ったような感覚を味わったとのことです。制作現場を訪れたことでアニメーションが多くの人の手と思いによって作られていることを意識することができ、スタッフとの交流によって声優という仕事に初めて自信が持てたと語っています。

幾原邦彦監督との親交はその後も続き、川上さんがラジオパーソナリティを務める番組にゲストとしてたびたび出演。リスナーから公募した愛称のなかから「とも蔵」を(川上本人の反対にもかかわらず)選び、名付け親となりました。また、幾原の公式サイトにおいて二人の交換日記形式のブログを川上さんの死去まで共有していました。

主な代表作

テレビアニメ

『少女革命ウテナ』(1997年) – 天上ウテナ 役(初主演)
『宇宙海賊ミトの大冒険』シリーズ(1999年) – ミト 役
『タイムボカン2000 怪盗きらめきマン』(2000年) – リップ(きらめきマン1号)役
『学校の怪談』(2000年) – 宮ノ下さつき 役
『ちっちゃな雪使いシュガー』(2001年) – シュガー 役
『ヒカルの碁』(2001年) – 進藤ヒカル 役
『クロノクルセイド』(2003年) – ロゼット・クリストファ 役
『遙かなる時空の中で-八葉抄-』(2004年) – 元宮あかね 役
『ケロロ軍曹』(2004年) – 日向冬樹(初代)役(2008年までレギュラー)
『AIR』(2005年) – 神尾観鈴 役
『うえきの法則』(2005年) – 森あい 役
『ARIA』シリーズ – アテナ・グローリィ 役
『BLEACH』 – 砕蜂 役
『史上最強の弟子ケンイチ』 – 風林寺美羽 役
『探偵学園Q』 – 鳴沢数馬 役
『風の少女エミリー』(2007年) – エミリー・バード・スター 役

ゲーム

『遙かなる時空の中で』シリーズ – 元宮あかね 役
『AIR』(コンシューマー版) – 神尾観鈴 役

劇場アニメ

『少女革命ウテナ アドゥレセンス黙示録』(1999年) – 天上ウテナ 役
『劇場版 AIR』(2005年) – 神尾観鈴 役
『劇場版 遙かなる時空の中で 舞一夜』(2006年) – 元宮あかね 役

吹き替え

海外ドラマでは1997年放送の『対決スペルバインダー』のクリスティーン役が初レギュラー。『おまかせアレックス』のアレックス・マック役、『モエシャ』のモエシャ・ミッチェル役、『アマンダ・ショー』のアマンダ役なども担当しました。映画では『ロミオとジュリエット』のジュリエット役(オリヴィア・ハッセー)、『ブルークラッシュ』のアン・マリー役(ケイト・ボスワース)などで主演しています。

音楽活動

バオバブ学園在学中、音楽の講師を担当していた山本正之の目にとまり、山本のコーラスグループ「ピンクピッギーズ」に参加。声優デビュー後、および病気療養による休業中を含め、山本の数多くの楽曲にバックコーラスとして参加しました。

1999年には幾原邦彦のプロデュースでフルアルバムも制作されています。

人柄と評価

川上さんは演技の幅が広く、少女や少年から大人の女性、動物までも演じることができました。愛称は「とも蔵」「ともちゃん」。

同業の声優仲間からも深く愛されていた人物で、彼女の死後、田中理恵さん、朴璐美さん、桑島法子さん、大原さやかさん、水樹奈々さんなど多くの声優が追悼メッセージを寄せています。

水樹奈々さんは自身のブログで「とも子さんとは、今から13年前…私がまだデビューしたばかりの頃、全国を一緒に旅し、新人の私にも本当に優しくしてくださって…その後も、色々な作品で共演させていただき、妹のようにとても可愛がっていただいて…。本当に大好きな先輩で…」と綴っています。

闘病と突然の死

2008年8月に体調不良を訴え、同月16日に入院、19日に手術を行い無事成功しました。その後も仕事をセーブしつつ療養を続けていましたが、3年後の2011年6月9日午後4時45分、卵巣がんのため東京都内の病院で永眠しました。41歳でした。

所属事務所は翌10日、公式サイトで「誠に残念ながら薬石効なく急逝いたしました。生前中は皆様に多大な応援を頂き心から感謝申し上げます。ありがとうございました」と発表しました。

告別式は近親者のみで行われ、喪主は母・賤子さんが務めました。

遺された作品

川上さんの最後の出演作品は、ゲーム『戦国BASARA CHRONICLE HEROES』、『技の旅人』のキャロト役と見られており、本編とクレジットの合間に『IN MEMORY OF TOMOKO KAWAKAMI』とメッセージが表示されています。

日本のみならず海外のアニメファンサイトにもその死を悼む書き込みが多数寄せられました。

2011年度には、その功績を称えて第6回声優アワード特別賞が授与されています。

エピソード

川上さんは自身が演じた『AIR』の神尾観鈴について、「がんばってる観鈴を見て、自分もパワーをもらってがんばろう!って思えます」と語っていました。ファンからは、闘病生活を送る川上さん自身と観鈴の姿が重なって見えたという声も多く聞かれました。

『AIR』のオープニングには「最後はどうか、幸せな記憶を」というメッセージが表示されます。ファンはこの言葉を川上さんへの追悼の言葉として受け止めています。

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41歳の旅立ち
声優アワード特別賞
心よりご冥福をお祈りします
ありがとう川上とも子さん

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