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ミキオサカベ(MIKIO SAKABE)の2026-27年秋冬コレクションが、東京ファッションウィーク会期中の2026年3月21日(土)、東京のお化け屋敷「凶遡 咽び家」にてプレゼンテーション形式で発表された。

築90年の古民家を舞台に、ホラーの世界へ誘う ミキオサカベ 2026-27年秋冬コレクション - ホラーの世界に宿る少女性|写真1

先シーズンに続き、体験型ホラー演出で知られる「オバケン」とタッグを組んだミキオサカベ。港区芝にある築90年の古民家「凶遡 咽び家」を舞台に、ファッションと物語体験が交錯する没入型プレゼンテーションを発表した。館内はキッチンや寝室、和室、保健室など複数の部屋に別れており、ゲストはホラーゲームの主人公になった気分で各部屋を巡る。コレクションを纏ったモデルたちは何かに怯えていたり、取り憑かれたように虚空を見つめていたりと、どこか異様で不気味な様相を漂わせていた。

ミキオサカベ 2026-27年秋冬コレクション - ホラーの世界に宿る少女性|写真2

着想源は日本のホラー。デザイナー坂部三樹郎は、「本当に怖いホラーは大人でも夜眠れなくなるほどの力がある。日常の中で異世界に気軽に入り込める、そのファンタジー性に惹かれています」と語る。

違和感を感じるシルエット ミキオサカベ 2026-27年秋冬コレクション - ホラーの世界に宿る少女性|写真6

コレクションの主役となるのは、フリル付きのブラウスやワンピースといった、無垢な少女性を漂わせるピース。それらをアンバランスなボリュームで再解釈することで、不穏な違和感を生み出している。ロマンティックな丸襟のブラウスは、スリーブを長く引き伸ばし、生気なく腕がだらりと垂れ下がるようなシルエットに。ハートの刺繍が散りばめられたコートは、極端に誇張されたショルダーによって、身体から逸脱したバランスを生み出した。

学生服に見る少女性 ミキオサカベ 2026-27年秋冬コレクション - ホラーの世界に宿る少女性|写真11

今季の少女性は、とりわけ女子高校生の制服スタイルに色濃く表れている。だが、そのどれもが“何かおかしい”。肩まわりが不自然に膨らみ、前後逆に着用されたブレザーに、裏地がめくれ上がったロング丈のプリーツスカート、そして前立てが歪んだシャツ。葬式に参列する場面を思わせるように、セーラー服の首元にはパールネックレスがあしらわれ、学生カバンは持ち手が異様なほど長くアレンジされている。

経年変化を思わせるほつれや穴あき ミキオサカベ 2026-27年秋冬コレクション - ホラーの世界に宿る少女性|写真3

大正や昭和のエッセンスを取り入れたという今季は、全体を通してどこか懐かしいムードが漂っていたのも印象的だ。オーバーサイズのダイヤ柄ジャケットは、毛羽立ち感のあるウールで、長年着古したかのような風合いを表現。ニットトップスやロングスカートもまた、裾に穴あきやほつれ加工を施し、経年変化で傷んだような表情に仕上げた。

“ぷっくり”厚底ソールのシューズに新作 ミキオサカベ 2026-27年秋冬コレクション - ホラーの世界に宿る少女性|写真7

ミキオサカベの代名詞である、ぷっくりとしたソールのシューズにも、今季の少女性とホラーのエッセンスが落とし込まれている。学生服風のスタイリングには、ルーズソックスが一体化したようなブーツや、ローファー風の厚底スニーカー、うさぎやクマ柄のシューズをコンビネーション。また、ホラーの題材として語られることの多い「赤い靴の女の子」を想起させる、赤いベルベットのフラットシューズとアイコニックな厚底を組み合わせたハイブリッドな1足も目を引いた。

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