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エイタロウ(EITARO)は、2026-27年秋冬ウィメンズコレクションを2026年3月21日(土)に渋谷ヒカリエにて発表した。

サナギから羽ばたく「背花着」 エイタロウ 2026-27年秋冬コレクション - 羽ばたく前に花を着る、その背中が物語るもの|写真41

エイタロウは、上村英太郎が2026年5月に立ち上げたファッションブランド。「サナギ」をテーマに据えた2026年春夏コレクションでデビューを果たし、今季で2シーズン目を迎える。

エイタロウ 2026-27年秋冬コレクション - 羽ばたく前に花を着る、その背中が物語るもの|写真39

今回着目したのは、セミが蛹(サナギ)から成虫になる際に、背が開き花が咲くように見える様を表す「背花着(せはなぎ)」という言葉だ。背中に花を着るという概念から思いを巡らせ、「人間の背中」が物語るものについて考えたという上村。それぞれの人生の蓄積が色濃く表れる背中の佇まいを、象徴的なバックデザインで表現している。

歩みを振り返りながら、背中で語る エイタロウ 2026-27年秋冬コレクション - 羽ばたく前に花を着る、その背中が物語るもの|写真1

ランウェイに登場したモデルたちは、ゆっくりと歩を進めてから後ろを振り返って立ち止まる。その所作には、“今までの自分の歩みを振り返る”という意味を込めている。

エイタロウ 2026-27年秋冬コレクション - 羽ばたく前に花を着る、その背中が物語るもの|写真36

ロングコートの背面には、迷路のように幾何学的な線の連なりや、うねるように張り巡らされた有機的な曲線を浮かび上がらせた。南フランスの伝統的なキルト技法「ブティ」によって、絵柄の部分に中綿を詰めて彫刻的な立体感を生み出している。自分の思う通りに事が運ぶこともあれば、時によって大きく回り道をすることもある人生を“線”になぞらえて表現したものだ。

エイタロウ 2026-27年秋冬コレクション - 羽ばたく前に花を着る、その背中が物語るもの|写真22

この他にも、ショート丈のパファージャケットにはステッチで円を描き出したり、波打つような模様を配したり。流れるようなロングドレスは、大胆にくり抜かれたエッジのラインがセンシュアルなムードを漂わせていた。また袖に分量感を持たせたアイボリーのブルゾンには、赤い糸の束を弛ませて連ね、静かながらも思わず目を引く鮮烈さと躍動を加えている。

和彫りから着想した“背中刺繍”のシャツ エイタロウ 2026-27年秋冬コレクション - 羽ばたく前に花を着る、その背中が物語るもの|写真18

エイタロウの遊び心とクラフトを結集させた、シャツのルックにも注目したい。背面を彩るのは、緻密なステッチでダイナミックな絵柄を表現した“和彫り”の刺繍だ。クリエーションにあたり「日本の伝統がなぜ生まれたのか、その精神性を辿って追求したい」とも語っていた上村。シャツには、伝統的な和柄の刺青を背中に施す“和彫り”から着想を得て、背面を覆うような柄を描き出した。

エイタロウ 2026-27年秋冬コレクション - 羽ばたく前に花を着る、その背中が物語るもの|写真19

絵柄には、和彫りのモチーフとしてよく用いられる「虎」と「プリンアラモード」をセレクト。あえて和彫りのイメージからかけ離れた「プリンアラモード」を選んだのは「ギャルが和彫りを入れるとしたら?」という仮定から生まれたアイディア。とびきりかわいらしくもあり、意志の強さもあるギャルマインドを“ギャル彫り”として提示している。

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