ヨーク(YOKE)の2026-27年秋冬コレクションが、2026年3月15日(日)、東京・渋谷ヒカリエにて発表された。
初のウィメンズコレクションを発表
「ファッション・プライズ・オブ・トウキョウ(FASHION PRIZE OF TOKYO)」を受賞し、2026年秋冬メンズコレクションをフランス・パリで発表したヨーク。ブランドとして大きな転機ともいえる今回、ブランド初となるウィメンズコレクションを東京にてショー形式で発表し、2か国にまたがる形で今季のコレクションを完成させた。女性の身体に寄り添うシルエットを追求しながらも、メンズウェアからグラデーションのように連なるハンサムな印象のアイテムを提案している。
彫刻家ジョン・アルプに着想した有機的なフォルム
コレクションテーマである「BEYOND FORM」の着想源となったのは、シュルレアリスムを代表する彫刻家であり画家のジャン・アルプ。「自然界に直線はない」という彼の思想を出発点に、有機的な曲線やわずかな歪みをリアルクローズへと落とし込んだ。
なかでも象徴的なのが、ワイヤーを内蔵したニットシャツ。前立てに仕込まれたワイヤーの形を変えることによって、アルプの彫刻を思わせる流線的な造形を生み出すことができる。加えて、多数あしらわれたボタンの留め方をアレンジして表情を変化させることが可能だ。
また、前立てを斜めに配したニットワンピースや、ピークドラペルをあえて立てて着用するダブルブレストジャケットなど、クラシックなアイテムにわずかな違和感を織り込んだデザインも印象的。オーセンティックな構造にわずかなズレや歪みを忍ばせることで、独特の雰囲気を醸し出している。
端正なシルエットに軽やかさを添えて
散見されるのは、端正なIラインのシルエットのボトムス。トラウザーズは身体に沿うようにコンパクトなシルエットに仕立て、全体の印象を引き締めた。また、タイトスカートには大胆なスリットを配し、動きに合わせてさりげなく肌が覗くセンシュアルなニュアンスを演出。片側をハーフパンツのような丈に設定したラップ仕様のアシンメトリーパンツは、歩くたびに揺れる軽やかな抜け感が目を引く。
自然界から抽出したカラーパレット
自然からインスピレーションを得たアルプの思想に呼応するように、カラーパレットは石や土、砂を思わせるアースカラーがメイン。そこへ空を連想させるブルーや植物を思わせるグリーンのニットウェアを差し込み、柔らかなアクセントを添えた。
フット・ザ・コーチャーやニットブランドとのコラボレーション
コラボレーションピースにも注目したい。デザイナーのエミコサトウが手掛けるニットブランド「ニットポタリー(KNITPOTTERY)」との協働では、陶芸作品に見られる彫刻的なラインやボリュームを手編みで表現したハンドバッグを製作。また、フット・ザ・コーチャー(foot the coacher)とのコラボレーションも2026年春夏より継続。日本の伝統技法による水染めレザーを用いたセンターシームブーツは、経年変化が際立つミニマルな佇まいが魅力だ。




