パリやミラノに比べると、ビッグメゾンのランウェイこそ少ないロンドン・ファッションウィーク。だがこの街が数多くの才能を育ててきたことは、ファッション業界ではよく知られている。フィービー・ファイロ、故アレキサンダー・マックイーン、キム・ジョーンズ。
彼らが学んだセントラル・セント・マーチンズをはじめ、ムッシュ ディオールの没後初めてメンズ、ウィメンズ、クチュールすべてを統括するクリエイティブ・ディレクターとなったジョナサン・アンダーソンが卒業したロンドン・カレッジ・オブ・ファッション、さらには多くのクリエイターを送り出してきたロイヤル・カレッジ・オブ・アート。いま世界のメゾンを率いる彼らも、キャリアの初期にはこの街で時間を過ごしている。
筆者自身もかつてロンドンに留学していた一人だ。変わりやすい天気に、頻繁な雨。冬にはどこか鬱々とした空気が街を包む。それでも、この街がクリエイティビティを育てる土壌であることは疑いようがない。そこで今回は、現地在住のファッションライターに2026-27年秋冬コレクションで注目を集めたブランドの中から「いま本当に注目すべきブランド」を聞いた。
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ローズ・マッゴーワン
Alessandro Lucioni
ドイツ出身のデザイナー、マリー・リューダーが2019年に設立したリューダー(LUEDER)。スポーツウェアやテーラードに中世の甲冑を思わせるシルエットを掛け合わせたデザインで注目を集めるブランドだ。ロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アートでメンズウェアを学んだ彼女は、ファッションを「鎧」として捉える独自のアプローチを提示している。
