1960年代に渡仏し、パリコレクション参加45周年を迎えるジュンコ シマダ(JUNKO SHIMADA)デザイナーの島田順子。意外に思うかもしれないが、島田は自らファッションデザイナーを目指したわけではない。パリがもたらした数々の素晴らしい出会いによって、まるで運命に導かれるかのように始めたブランドを45年も続けることとなったのだ。
「パリという存在が、とにかくものすごく偉大なものだったの。女性も手に職があった方がいいという母の勧めでドレメ(杉野学園ドレスメーカー女学院)に進みましたが、ファッションの仕事をしたくてパリに行ったわけではありません。とにかくいろいろなものが見たかったんです」
観光目的で訪れた3カ月の滞在は1年となり、島田は一度日本に帰るが、まだまだ見たいもの、学びたいものがあると再び渡仏。2度目のパリでは、故・高田賢三や入江末男と出会い、その後もキャリアやプライベートにおいて人生を決めるさまざまな出会いがあった。
そんな彼女が長年にわたり、現役デザイナーとしてコレクションを発表し続ける理由とは?
「次はもっと良いコレクションが作れるかもという期待ですね。明日は昨日とは違う何かが起こるのでは? 次は、次はと思っていたら、40年が経っていました。でも、これで終わり、ということも日々考えています」
ジェーン・バーキン「『ケリー』より大きくて、セルジュ(ゲンスブール)のスーツケースより小さいハンドバッグを作ってみてはどうでしょう」
ジェーン・・バーキン(1946年12月14日〜2023年7月16日) Photo: Getty Images
ジェーン・バーキンと言えば、「バーキン」バッグの中に荷物をパンパンに詰めて持ち歩く姿を思い出す人も少なくない。「バーキン」が誕生したのは1981年。エルメスの5代目会長、ジャン=ルイ・デュマが、飛行機で偶然隣り合わせた彼女との会話をきっかけに、荷物の整理が苦手な彼女のためにバッグをデザインしたという有名な逸話がある。
