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コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS)の2026-27年秋冬ウィメンズコレクションが、2026年3月7日(土)、フランス・パリで発表された。

クラシカルな「黒」の濃淡を揺るがせて コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS) 黒|写真1

クラシックの優雅な旋律が会場を満たす中、最初に目に飛び込んできたのは、表面にびっしりとギャザーを寄せたブラックドレスだ。布を幾重にも手繰り寄せることで、細かく波打つようなドレープを生み出している。縦横無尽に張り巡らされたギャザーは、グラフィカルな造形をいっそう複雑に見せながら、豊かなテクスチャーを際立たせていた。

ドレープやギャザー、フリンジの優美なタッチ コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS) 黒|写真43

毎シーズン、彫刻のように大胆なフォルムで観る者を驚かせるコム デ ギャルソンだが、今季はより生地表面の表現にフォーカスしているように感じられる。薄く光を通すレース生地を縦に裁断してフリンジのように仕立てたり、捻って曲線的に流したり、あるいは異なる質感の布を重ねて結び目を作ったり。服地の流れに動きを与えるプリーツやドレープが、黒一色のドレスに優雅なタッチを添えている。

コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS) 黒|写真90

とりわけ印象的だったのが、隆起するこぶのようなフォルムから、さらさらとフリンジが流れるドレス。モデルの歩みとともに、艶やかで毛足の長いフリンジが優雅に靡き、黒の濃淡を美しく揺らがせていた。

柔らかさをはらんだ彫刻シルエット コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS) 黒|写真40

シルエットはオブジェのようでありながら、どこか柔らかい。クッションを思わせるパーツで形を構築し、その上から軽やかなシアー素材を重ねることで、まるで空気を内包しているかのようなエアリーなルックスに仕上げている。また、ワイヤーで球体状のフレームを作り、その周囲をシアー素材で覆った提灯のようなピースも登場。構築的な造形でありながら、軽やかな素材使いによって柔らかな表情を引き出している。

愛らしさを際立たせるピンク コム デ ギャルソン(COMME des GARÇONS) 黒|写真64

やがて流れていたクラシック音楽が途切れると、ムードは一転。それまで披露されてきたドレスの色違いとして、鮮やかなピンクのルックが現れた。ウエストには新たにリボンがあしらわれており、フェミニンな一面を強調。黒一色の世界に突然差し込まれたピンクが、ギャザーやフリルの愛らしさ、豊かな布地のエレガントさをより一層引き立たせていた。

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