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 「ラバンヌ(rabanne)」を手掛けるジュリアン・ドッセーナ(Julien Dossena)が2026年秋冬コレクションで問いかけたのは、「モダニスト・フェミニニティ」とは何か。完璧から距離を置きながら、異なる時代の要素を引用して再構築することで、“今”の美学を提示した。

 退廃的で影のある今シーズンの女性像は、ミステリアスでありながら揺るぎない自信を併せ持つ。1940年代を思わせるネックラインのドレスにシアリングジャケット、クラシックなチェックを崩してスリップをのぞかせる着こなし、花柄×フェアアイル×アニマルの大胆なミックス、メタルメッシュのドレープやメタルチューブの層、アイレットのディテールや紙飛行機プリントなど、素材と装飾が複層的に響き合う。メンズはダブルブレストジャケットや折り込まれたプリーツで端正さを保ちつつ、レザーやシャツで抜けを作る。「ドレスアップ」は見せるためではなく選択の表明であることを示し、重ねと組み合わせが個性を際立たせた。

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