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それらを着想源に作られたのが、モスリン素材のティアードスカート、色あせたチェック柄のたっぷりとしたプリントドレス、マイクロフローラル柄のキルティングスカート、手編みのチロリアンセーターだ。クロエを代表するアイテムであるブラウスは、ヴィクトリア朝風に再解釈され、テーラードジャケットはオランダの伝統衣装をベースにしたデザインで、ヨーク部分が取り外し可能になっている。クロッグシューズも再び登場し、ウエスタンブーツやサイハイブーツとともにモデルたちの足もとを彩った。

現代を駆ける、クロエのプレーリーガール【202627年秋冬 パリコレクション】

Photo: Courtesy of Chloé

不安定な現代に、このようなプレーリースタイルを復活させたのはなぜか。“トラッドワイフ(アメリカやSNSを中心に流行している、昔ながらの従順な良き妻のようなライフスタイル)”を意識しているからだと解釈されるかもしれないが、カマリはその影響を否定する。彼女はあくまでも、平和を愛し、既存の社会体制に反対し、環境保護や自然回帰を掲げた、初期のヒッピー世代の考えに寄り添ったにすぎないと主張する。その考えには、現代を生きる若い女性の心に響く点が、数多くあるのだろう。

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