
AAKAM公式インスタグラムキャプチャー(c)news1
【02月26日 KOREA WAVE】Kファッションが日本市場で存在感を高めるなか、韓国のファッションプラットフォーム大手MUSINSA(ムシンサ)の“インキュベーター”としての役割が注目を集めている。入店ブランドの海外展開を段階的に支援する独自モデルにより、日本進出からわずか半年で「年商100億ウォン規模」に成長した事例も生まれた。
代表例がデザイナーブランド「AAKAM(アーカム)」だ。AAKAMは2022年に立ち上げ、2024年にMUSINSAのインキュベーション・プログラムへ参加。国内で安定した売り上げ基盤を築いたのち、2025年8月に日本の戦略パートナーシップを締結した。
月間取引額は従来の約3000万ウォン(約320万4000円)から1億ウォン超(約1068万円超)へ拡大。年間取引額は2024年の約20億ウォン(約2億1360万円)から2025年に100億ウォン台(約10億6800万円台)へと急伸した。
同プログラム参加の「ミセキ・ソウル」も、MUSINSAグローバルストアでの取引額が前年比350%超の伸びを示すなど、同伴成長の好循環が広がっている。
MUSINSAは2024年8月から、中小デザイナーブランド向けに商品企画・生産、マーケティング、ブランディング、販売までを支援するインキュベーションを本格化させた。国内での競争力確立を足場に、海外拡張までを視野に入れる。
支援は▽B2B拡大を目的としたMUSINSAショールーム▽グローバルストア連動の海外ポップアップ▽オフライン反応を測るリレー型ポップアップ――の3段階で構成される。
B2BからB2Cまで段階的にブランド力を検証し、蓄積データを基に海外進出戦略を高度化する狙いだ。
2025年9月から日本市場をターゲットに検証を開始した5ブランド(ロウクラシックLCライン、ロンロン、ユヒ、クランク、フェネク)の総取引額は、直近までで前年比400%超増を記録。東京ポップアップでは「クランク」が月間5億ウォン(約5340万円)を突破し、「ロンロン」は初の月間1億ウォン台(約1068万円台)に到達した。
人材育成にも力を入れる。2022年開始の奨学制度「MUSINSAネクストファッション・スカラシップ(MNFS)」は、創業前からブランド化までを伴走支援する仕組みで、これまでに7ブランドがMUSINSAストアへ入店した。
第1期生チュ・ヒヨン氏によるバッグブランド「ヒエタ(hieta)」は、2024年4月の立ち上げ後、国内外ストアへ同時展開。日本向け取引額は前年比10倍超と急伸し、人気ランキング上位に名を連ねる。
ソウル大学衣類学科との共同研究では、MUSINSA入店約500ブランドを分析し、プラットフォームとブランドの「共進化」が生態系の成長に寄与していると結論づけた。
業界関係者は「育成から海外進出まで一気通貫で支えるインキュベーターの役割を果たしている。Kファッションの持続的成長につながる」と評価する。
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