2月13日(金)、『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』の上映がスタートした。人気アニメ『銀魂』シリーズの最新作となる本作は、原作エピソードの中でも屈指の熱い展開で人気を誇った「吉原炎上篇」の初映画化作品。桂小太郎や真選組など、原作では出番がなかったキャラクターも登場するといったオリジナル要素も盛り込まれ、ファンの注目を集めている。
【映像】日野が出演のアニメ『魔法使いの約束』
本記事では、主人公・坂田銀時らの前に立ちふさがる強敵・神威を演じる声優・日野聡にインタビューを実施。神威の高い声を出すのに調整を重ねたことなど、さまざまな内幕を語っていただいた。
——では最初に、「吉原炎上篇」が『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』として蘇ると知った時のお気持ちから教えてください。
日野:まず率直に「あ、またやるのか!」という驚きが最初に来まして。で、次に思ったのが「神威の声が出るかな」って(笑)。
——公式コメントでもおっしゃっていましたね。「高い声まだ出るかなぁ〜?」と心配していると。
日野:はい。戦闘シーンはドスが効いたりするのですが、飄々としている時は可愛らしい声を出したりする一面もあるので、その声が出るかなという心配がありました。
——ところで、日野さんは2025年12月に放送を終了したTVアニメ『3年Z組銀八先生』でも神威を演じていましたが、収録自体は今回の劇場版とどちらが先だったのですか?
日野:収録は『銀八先生』のほうが先でしたね。
——では、神威の声を取り戻すという意味では、最初に『銀八先生』を演じて、そこからの流れで劇場版に?
日野:『銀八先生』の収録が終わり少し期間があったので、改めて調整という感じでやっていましたね(笑)。
——『銀八先生』と『吉原大炎上』では世界観が違いますが、日野さんご自身の準備の仕方というのはどちらも変わらなかったのでしょうか?
日野:『銀八先生』の場合は最初から神威が不良という感じのスタンスでいるのですが、『銀魂』の方だとより無邪気な可愛らしい部分が垣間見えたりもするので、そういったところの違いはありました。
ですので、『吉原大炎上』の収録の時も、第一声は自分の中では高く、声を神威に調整して演じたつもりだったのですが、スタッフさんから「ちょっと渋いですね」と言われて(笑)。それでしばらく声の調整をさせてもらってからやりましたね。
——TVアニメシリーズだと「吉原炎上篇」が神威の初登場回でしたね。
日野:私が声を当てさせてもらったという意味では初登場です。エピソードだけなら「吉原炎上篇」よりちょっと前に出てはいると思いますけど。
——今回、劇場版の収録にあたって、本編TVシリーズの「吉原炎上篇」はご自身で見返したのでしょうか?
日野:はい、家で自分の声を聞きながら、当時の自分がどのように演じていたのか練習したりしましたね。
——セリフも微調整で違う部分はあれど、同じところも多いですよね?
日野:まるまる一緒ではないのですけど、「吉原炎上篇」の中でのキーとなる見せ場であったり、セリフであったりというのは、基本的に引き継がれています。ですので、それをちょっと予習して……みたいな感じですね。
——その当時の気持ちを思い出したりはしたのでしょうか?
日野:そうですね、当時は若かったですし、その若さなりに何も分からずガムシャラに突っ込んでいけるようなところが、神威とも重なっていたのかなと。で、鳳仙役の銀河万丈さんの胸を借りて、もう無我夢中に向かっていけるみたいなところは、当時の自分と神威はすごくリンクしていたかなと思います。
あの当時のそういう初々しい気持ちみたいなものを、また今の年齢になって出せるかな、とかいろいろ考えはしましたね。
——銀河さんや、阿伏兎役の大塚芳忠さんと、久しぶりに神威として向き合ってみていかがでしたか?
日野:阿伏兎に関しては、ずっと長いシリーズにわたってご一緒させていただいているので、久しぶりというわけではありませんでしたが、鳳仙と対峙するのは、やっぱりこの「吉原炎上篇」での戦闘の時のみだったので、また万丈さん演じる鳳仙と向き合えるワクワク感みたいなものは、すごく現場で感じていましたね。
——やはり、鳳仙と対峙するシーンでは、演じていて熱が入りましたか?
日野:演じる上での自分の熱量はもちろんありましたが、真の意味で神威が本気を出したのは、シリーズの後半くらいなので、この時はまだ鳳仙の出方を見つつ、まだ全力ではないと、自分自身で解釈して演じていました。
ですから、どちらかと言うと神威の中では鳳仙と自分の力の差はどれくらいなのかとか、銀さんなどの侍という面白い武人を発見したところとか、後は鳳仙をたらし込んだ、戦闘民族の誇りを腑抜けにした存在がどういった人物なのかを確認しに行こうかな、くらいのテンション感だったのかなと思っています。
2009年のTVアニメシリーズ初登場時から、16年間神威に向き合い演じ続けてきた日野。彼の演技に注目しつつ、劇場で『新劇場版 銀魂 -吉原大炎上-』を楽しんでほしい。
テキスト/リューヤ
撮影/kato
(C)空知英秋/劇場版銀魂製作委員
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