スポーツとファッションの融合に新たな風が吹き始めました。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)が打ち出した「General Athletic Recreation」(以降GAR)。まもなく訪れる春の装いに取り入れたい軽やかな印象ですが、ブランドならではの機能がきちんと盛り込んでいます。
着替えずともそのまま山に行ける
Image: THE NORTH FACE
新コレクションの「GAR」は、都市とアウトドアをシームレスに繋ぐウェアとしてTHE NORTH FACEがこれまで大事にしてきた山というフィールドから着想を得たそう。
これまでブランドが長年培ってきたトレイルランニングの知見と開発力をベースに、「都市とアウトドアの境界線をなくす」というコンセプトを具体化しました。機能性とデザイン・ファッション性を高いレベルで両立しています。(THE NORTH FACE クリエイティブディレクション担当・原田貴章 さん)
すっかり街中で定着したTHE NORTH FACEですが、忘れてはならないのはバックパッキングやクライミングといったアウトドア領域で成長してきたという点。とくに日本では20年ほど前からトレイルランニングのアクティビティとカルチャー醸成をリードし、積極的に大会を企画および協賛しています。 日本国内初の100マイルレースである「Mt.FUJI 100(マウントフジ100)」へのスポンサーシップは、その取り組みの象徴です。
Photo: ハナサキ
そこでブランドでは、ライフスタイルカテゴリでのさらなる進化を模索したと言います。
「ライフスタイルウェアの新たなあり方と進化」を模索する中で、我々が約20年近く向き合いサポートするアクティビティのトレイルランニングに着目し、その機能やディティール、カルチャー、レイヤリングなどを活かした新ラインの構想へと着手しました。(THE NORTH FACE クリエイティブディレクション担当・原田貴章さん)
これがGARの出発点。そしてGARの中核は、「山用」「街用」という従来の棲み分けを取り払い、日常から軽いアクティビティへとシームレスに移行できる体験を提供してくれます。とはいえ、ブランドとしてこういった取り組みはGARが初めてではありません。
これまでTHE NORTH FACEでは、たとえばアウトドア用に開発されたレインシェルの機能合理性を、山だけでなく、都市でも有用なものとして早くから日本でリアリティを持って提案してきました。言うなれば、GARではその思想をさらに明確化したコレクションといえます。
スタイリングだけではない機能のレイヤリング
Photo: ハナサキ
山でのアクティビティにおいて重要な体温調節と環境適応を考慮したレイヤリング。GARは、アウトドアの基本であるこのレイヤリングを機能とスタイルの両面で再解釈しています。
機能面のレイヤリングとして、山を走る環境では、湿気・気温・標高に応じた適切なレイヤリングが不可欠です。「GAR」でもそれを踏襲し、汗による冷えや、体温低下を防ぐために開発された素材や機能の採用、またそれらを活かしたレイヤリングを設計しました。(THE NORTH FACE クリエイティブディレクション担当・原田貴章さん)
GAR Vestの場合は体にフィット性を持ち、揺れを抑えながら即時アクセスのしやすさの確保や、シェルの内側にも、外側にも着用可能なアパレルと連動した設計、装備取り出しのためのソケット配置など、移動中の利便性をとことん重視。
一方スタイルのレイヤリングでは、素材の透け感や色の重なりを活かした「見せるレイヤリング」を意図的にデザインしています。たとえばGAR ウインドジャケットで採用している「TINGRAY」という色は、あえて少し透けることでインナーの色が効いてくる仕掛けを狙っています。
こういった機能とスタイル両面における“二層のレイヤリング”により、アクティビティでの合理性と、日常での表現性を同時に満たす「着て動けるプロダクトとコーディネート」を成立しました。(THE NORTH FACE クリエイティブディレクション担当・原田貴章さん)。
製品に隠されたギミックと高機能素材
GARの各プロダクトには、見た目だけでは分かりにくい高度な機能とギミックが随所に散りばめられています。
パッと見ではわからない「実はそんな素材・機能を使っている」という驚きがコレクション全体に潜んでいます。(THE NORTH FACE/商品開発担当・◯◯さん)
軽いジャケット感覚でサラッと羽織りたいシャツ
Photo: ハナサキ
すだれの構造から着想を得たという素材を採用した通気性が極めて高い「GARロングスリーブシャツ(ユニセックス)」(税込15,400円)。
採用された「BREEZERANGE」という素材は、紫外線カットも兼ね備えています。衣服内の空気の循環を助け、涼しい着用感を実現。袖口はまくりやすいシャーリングで、ボクシーなシルエットによるこなれた印象が実現します。軽いジャケット感覚で羽織るもよし、肩にかけたり、腰に巻くのもスタイリングの幅を広げてくれそうです。
ハズシ的なアクセントに活用したい
Photo: ハナサキ
サッカーシャツのようなルックスの「GAR S/S Hypervent Tee」(税込20,350円)。
見た目以上の軽さ、よく見るとメッシュ素材で思った以上に快適に着用できます。肌寒い時は上に何かを羽織るのもいいかもしれませんが、ウィンドジャケットなんかをインナーに合わせるとより都会的な雰囲気が演出できます。こちらの商品の発売はもう少し先です。
究極の手ぶらスタイルも抜かりなし
Photo: ハナサキ
よくトレイルランニングで重宝されるベストを使いやすいようにアレンジしたのがこちらの「GAR Vest」(税込30,800円)。色合い、素材感、最小限にとどめた収納、すべてのバランスが整っています。
着こなし的にはレイヤードのアクセントにもなりつつ、バッグいらずな究極の手ぶらスタイルを実現。収納を着るという発想はまさにトレランの文脈ならでは。シームレスに使えるコンセプトを象徴しています。こちらの商品の発売ももう少し先の予定です。
パーカーの概念が変わる軽さと柔らかさ
Photo: ハナサキ
通気性と遮熱性を両立した「GARスウェットフーディー(ユニセックス)」(税込17,600円)。
ガーゼのように編み立てた裏毛素材により、やわらかい着心地を実現。それでいて、ほどよいハリ感がある風合いはクセになりそうです。
紫外線カット率95%を誇るUVプロテクト機能付き。フロントのほか、後ろ身頃にもカテゴリーグラフィックのプリントを大きく配置しています。袖と裾はリブ仕様です。
一部を紹介しましたが、ほかにも「GARフェーデッドソフトシェルジャケット(ユニセックス)」(税込26,400円)や「GAR ライトレインジャケット(ユニセックス)」(税込31,900円)、「GARタイポグラフィックホワイトショートスリーブティー(ユニセックス)」(税込7,920円)など、どれを見ても中途半端感はいっさいないラインナップ。自然に山と街中を行き来できるデザイン性と機能性の両立は、高いクオリティにあることが理解できます。
自転車やテニス、ランニングなど、山に限らないほかのアクティティでも十分に通用するであろうコレクション。久しぶりにワクワク感が湧き立ち、2026/27の秋冬にも期待しかありません。
Source: General Athletic Recreation
