
ビューティ賢者が最新の業界ニュースを斬る
ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。今週は、「選ぶ」という行為を企業がどのように支えようとしているのかを考える。(この記事は「WWDJAPAN」2026年2月9日号からの抜粋です)
PROFILE: 弓気田みずほ/ユジェット代表・美容コーディネーター
PROFILE: (ゆげた・みずほ)伊勢丹新宿本店化粧品バイヤーを経て独立。化粧品ブランドのショップ運営やプロモーション、顧客育成などのコンサルティング、企業セミナーや講演を行う。メディアでは化粧品選びの指南役として幅広く活動中
【賢者が選んだ注目ニュース】
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花王は今年から、化粧品・ヘアケア分野でRNA事業を本格展開する。RNA遺伝子の状態をもとにRNA肌タイプを判定する技術を新たな指標として活用し、個々の特性に応じた最適な製品選択を可能にするシリーズを投入する。研究段階にとどまってきたRNA技術を、製品やサービスとして社会実装するフェーズへ移行する。化粧品事業では“次世代”スキンケアブランド「ソフィーナ シンクプラス」を、ヘアケア事業では「ジアンサープログラム」を始動。消費者が自分に合う化粧品を選べない、いわゆる「美容迷子」の解消を狙う
アルビオンは4月1日、初の公式オンラインストアを開設する。顧客接点を拡張し、OMO戦略の一環として位置付ける。ECサイト開設に先行し、1月13日にはメンバーシッププログラムを開始した。店舗での購入には税抜価格の2%、オンラインストアでの購入には1%のポイントを付与する。ポイントは店舗で製品と交換可能となる。3月に創立70周年を迎える同社は、これまで大切にしてきた店舗での価値提供を継続しながら、「これからの時代にふさわしいサービス」を通じて、顧客一人一人の美容ニーズに対応し続ける姿勢を貫く
花王がRNA解析技術を研究段階から事業フェーズへと本格的に移行したことは、同社の化粧品・ヘアケア戦略における大きな転換点である。「ソフィーナ シンクプラス(SOFINA SYNC+)」「ジアンサープログラム(THE ANSWER PROGRAM)」が掲げるのは、いわゆる「美容迷子」を技術によって救うという明確な問題提起だ。肌や頭皮、髪の状態を解析し、最適な製品を提示することで生活者の迷いを最小化する。その思想は極めて明快で、化粧品選びを合理化しようとする試みといえる。
技術で「美容迷子」を導く花王
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