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音楽グループ・m-floと嵐・櫻井翔さんのコラボ曲「come again *Reloaded」が2月11日に解禁された。

本楽曲は、同日にリリースされたm-floの10thオリジナルアルバム『SUPERLIMINAL』の収録曲。

作詞/作曲は、m-flo(☆Taku Takahashiさん、VERBALさん、 LISAさん)と櫻井翔さん。編曲は☆Taku Takahashiさん、K-BOWさんがつとめた。

『SUPERLIMINAL』ジャケット写真

フィーチャリングアーティストとして参加した櫻井翔さんは、m-floの名曲「come again」に乗せ、敬愛する“師匠”のラッパー・VERBALさんと共にラップ。

また、そのリリックには、飽くなき開拓者精神、そして国民的アイドル/ポップスターとして、長年J-POPシーンでラップしてきたことへの矜持をも滲ませている。

m-flo×櫻井翔「ベストアーティスト」でのコラボパフォーマンスがブラッシュアップ

「come again *Reloaded」は、日本テレビの大型音楽特番「ベストアーティスト2024」で実施されたm-floと櫻井翔さんのコラボパフォーマンスをきっかけに誕生した楽曲。

同番組で、両者は「m-flo loves 櫻井翔」名義で櫻井翔さんが一部リリックを作詞した「come again」を披露。

今回の「come again *Reloaded」のリリックとフロウは、それを元にブラッシュアップされたものだ。

なお、VERBALさんは、TBSのポッドキャスト「ASIAN FILTER」にゲスト出演した際、「ベストアーティスト2024」でのコラボパフォーマンスが実現し、「come again *Reloaded」として収録されるに至った経緯について言及。

VERBALさんの「ASIAN FILTER」出演回

また、櫻井翔さんと出会った当時のエピソードや櫻井翔さんのラップについての印象なども語っている。

嵐「A・RA・SHI」をセルフサンプリングしたパンチラインも

今回の「come again *Reloaded」で、櫻井翔さんは主にVerse 2のラップを担当した。

「come again *Reloaded」

その中で、櫻井翔さんは<書いたら?どう?の一言><LOTUS BOWERYで「また聴いて」とMD渡して>(※)など、VERBALさんに勧められたことをきっかけに、自らリリックを書くようになったエピソードを回顧。

※LOTUS BOWERY:BOWERY KITCHENは東京・駒沢にあるカフェ。LOTUSは東京・表参道にあるその姉妹店。当時、櫻井翔さんは、VERBALさん、☆Taku Takahashiさん、故NujabesさんらとBOWERY KITCHENやLOTUSで、夢やヒップホップなどについて語り合っていた。

VERBALさん/画像はLDHの公式サイトより

当時に想いを馳せながら、<m-flo姉兄との夜などそうない 涙腺崩壊/no music no life>や、原曲のフレーズをオマージュした<m-flo! won’t you come again>で、m-floへのリスペクトと愛を示した。

なお、「come again *Reloaded」には、<産声枯らした頃 take it soso>と、代名詞のひとつとも言える嵐のデビュー曲「A・RA・SHI」の冒頭をセルフサンプリングしたパンチラインも存在。

続けて、<日々濃厚 魑魅魍魎 の世界の中 意気投合>と、ニュースクールの代表的アーティストのひとり・A Tribe Called Questの「Scenario」を彷彿とさせるラインを繰り出し、m-floとの絆とヒップホップへのリスペクトを同時に提示している。

飽くなき開拓者精神と“HIPなPOP STAR”としての誇り

また、「come again *Reloaded」のリリックからは、現在の櫻井翔さんのプレイヤーとしてのスタンスもうかがえる。

たとえば、Verse 1のラスト、VERBALさんの<どかしてくぜ道 封鎖/するやつら 蹴飛ばす これ習慣/ain’t nuthin to it, だまらす泣く子>というセルフボーストに続く、<今だに気持ちはフロントアクト>というライン。

原曲の<取り巻きくっちゃうフロントアクト>を踏襲しているのだが、櫻井翔さんはここで、自らを<フロントアクト>=前座だとあえて定義。

それにより、国民的アイドル/ポップスターになった今もなお、その上=真打ちを目指し続けているという気概を示している。

また、「ベストアーティスト2024」で着ていた司会衣装に由来する<正装していいですか?/タキシードと蝶ネクタイシャツ >というラインは、セルフボースティングとしてスマート。

国民的アイドルとして<正装>しないと立てないステージにも立ち、お茶の間に向けて20年超ラップしてきた開拓者──“HIPなPOP STAR”としての誇りが感じられる。

Wsword1126

編集者・ライター・ラッパー。1996年、東京都生まれ。筑波大学情報メディア創成学類卒。”HipなPop”をコンセプトに掲げる。

2021年よりKAI-YOUに参加。クリエイティブや批評的な視点に立ち、音楽・アイドルカルチャーからVTuber/YouTuber、AI含むITテクノロジーまで、ジャンルレスに取材・執筆・編集を行う。

【主な実績】連載「チャートハックと音楽」/ホロライブさくらみこインタビュー/櫻井翔のラップ解説コラム

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