ファッション──それは、装いを超え、暮らしそのものに美の気配を感じさせるもの。
どんな空間で、どんな器でテーブルを楽しむか。衣食住の世界をトータルで提案する6ブランドのカフェを取材しました。
今回は、東京・銀座の「カフェ ディオール バイ アンヌ=ソフィー・ピック ギンザ」をご紹介します。
ムッシュ ディオールの美学の結晶。モードとガストロノミーが響き合うカフェ ディオールby アンヌ=ソフィー・ピック ギンザ
撮影=高嶋佳代
“ディオール コード”と呼ばれるブランドのアイコンが刻まれた江戸切子のグラス。デザート皿とカトラリーにも「カナージュ」柄が施される。花びら形のケーキ4,500円(手前)と、洋服と同様のプリントが施されたケーキ4,000円(奥)。
パリのディオール本店には、ブティックやギャラリーに加え、ブランドの世界観を料理を通して体験できるレストランが併設され、ミシュラン三ツ星を保持し続けるスターシェフが腕を振るいます。
そこは衣食住すべてに“アール ドゥ ヴィーヴル(暮らしの美学)”を貫き、ガストロノミーや文化を愛したクリスチャン・ディオールの生き方が反映された館。その美学を継承して、東京・銀座に「カフェ ディオール バイ アンヌ=ソフィー・ピック ギンザ」がオープンしたのは2024年12月のこと。女性シェフでミシュランの星を最も多く保持しているアンヌ=ソフィー・ピックさんを起用し、目にも舌にも心地よい至極の美食世界が広がります。
撮影=高嶋佳代
カフェは全50席。空間全体が現代アーティストの作品で彩られている。
1947年、ムッシュ ディオールが初のコレクションで用い、やがて普遍的な意匠となった千鳥格子はソファ地に。バッグなどに多用される「カナージュ」柄はデザート皿やカトラリーに刻まれ、江戸切子のグラスにはムッシュが愛した数字「8」にちなみ、8本の線が刻まれています。メニューにはファッションと呼応するかのように「トワル ドゥ ジュイ」と呼ばれるフランスの伝統的な文様がプリントされたケーキなどが並び、ここはまさにモードとガストロノミーが響き合う感動空間。
カフェに隣接する空間では、食器のほかに花器やランチョンマット、キャンドルホルダー、テーブルや椅子などの家具に至るまでを販売。ムッシュ ディオールが追い求めた暮らしの美学を、五感で味わえる話題の新名所です。
撮影=高嶋佳代
カナージュ柄のケーキスタンド3段[上段⌀16.9×中段⌀21.4×下段⌀26.4×H29cm)250,000円 ※サイズは編集部調べ
撮影=高嶋佳代
ディナープレート[⌀27cm]33,500円

撮影=高嶋佳代
DATA
ドリンク1,500円~、スイーツ4,000円~ ※アラカルトでの食事やカクテル、テイクアウトメニューもあり ※予約が好ましいがウォークインも可能
営業時間/10時30分~19時30分(L.O.)
無休
tel.03-6263-8131
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東京都中央区銀座6-10-1 HOUSE OF DIOR内4F
カフェ ディオール by アンヌ=ソフィー・ ピック ギンザ
撮影=高嶋佳代 編集・文=吉岡博恵
『婦人画報』2026年3月号より
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