エスティ ローダー カンパニーズ(ESTĒE LAUDER COMPANIES)が2026年度上半期(2025年7月〜12月)決算を発表した。売上高が前年同期比5%増の77億1000万ドル(約1兆2027億円)、営業利益が5億7000万ドル(約889億2000万円、前年同期は7億100万ドルの損失)、純利益が2億900万ドル(約326億400万円、前年同期は7億4600万ドルの損失)となり、黒字転換を果たした。今回の決算を受け、2026年度通期予想を上方修正し、売上成長率を1〜3%に引き上げた。
同社は黒字回復の要因について、利益回復・成長計画(PRGP)による運営効率化が奏功したと分析。調達競争力の向上や費用最適化により、消費者向け投資を増加させながらも、営業利益率を前年同期の11.5%から14.4%に拡大させた。一方で、新たに導入された関税の影響や事業構成の変化、インフレ圧力が利益率を一部圧迫したという。
カテゴリー別の売上高は、「ラ・メール(La Mer)」や「エスティ ローダー(ESTĒE LAUDER)」「オーディナリー(The Ordinary)」がけん引したスキンケアが同5%増の36億2900万ドル(約5661億2400万円)。リップカテゴリが好調の「M・A・C(メイクアップ アート コスメティックス)」を擁するメイクアップは、同0.3%増の21億9400万ドル(約3422億6400万円)の横ばいだった。フレグランスは、「トム フォード ビューティ(TOM FORD BEAUTY)」「ル ラボ(LE LABO)」「キリアン パリ(KILIAN PARIS)」などのラグジュアリーブランドの成長が寄与し、同12%増の15億3300万ドル(約2391億4800万円)に伸長。ヘアケアは同0.3%増の2億9700万ドル(約463億3200万円)で着地した。
地域別では、アメリカ地域が同1%減の23億9200万ドル(約3731億5200万円)、欧州・中東・アフリカ地域が同7%増の20億8400万ドル(約3251億400万円)、アジア太平洋地域が同5%増の17億7300万ドル(約2765億8800万円)、中国本土が同11%増の14億6000万ドル(約2277億6000万円)だった。中国本土はラ・メール、トム フォード ビューティ、ル ラボを筆頭に全カテゴリーが伸長し、小売売上高は2四半期連続で2桁成長を維持した。日本では、M·A·Cと「ボビイ ブラウン(BOBBI BROWN)」を中心にメイクアップが好調。ル ラボとキリアン パリに加え、「フレデリック マル(FREDERIC MALLE)」がけん引し、フレグランスのシェアを拡大した。アメリカ地域ではプレステージ市場全体で伸長し、欧州ではフレグランスが堅調に推移した。
ステファン・ドゥ・ラ・ファヴリエ(Stéphane de La Faverie)CEOは、「2026年度上期の堅調な業績を確固たるものとするべく、第2四半期に優れた成果を達成することができた。転換期となる今年は、戦略構想『Beauty Reimagined』をもって当社史上最大の業務・リーダーシップ・文化変革を推進する中で、事業に新たな活力をもたらしている。通期では4年ぶりに売上成長を回復し、営業利益率を拡大する見込みだ」とコメントした。
同社は2025年2月に、戦略構想Beauty Reimaginedを発表。顧客を中心とした最高のプレステージビューティ企業を目指し、事業運営をスリム化・迅速化しながら、提供範囲の拡大、革新的なイノベーション、顧客向け投資を強化して、持続的な売上成長回復と調整後営業利益率2桁を目標としている。
1ドル=156円
