ショーは、ヴァレンティノ・レッドのドレスで幕を開けた。この赤は、パントンにも登録されている、メゾン創設者ヴァレンティノ・ガラヴァーニ──1週間半前にローマで93歳で亡くなったばかり──が生み出した象徴的な色へのオマージュでもあった。
ラストを飾ったのは、くすみ感のあるゴールドの、プリーツが施されたボールガウン。「アレッサンドロと私は、本当にたくさんの瞬間を共有してきました」とジョンソンは言う。「そして、それを語ることは決してありません」

Photo: @PipBourdillon

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ここしばらく、ジョンソンが1シーズンの間に複数のショーに足を運ぶことはなかった。ヴァレンティノのグローバル・ブランドアンバサダーに就任したばかりの彼女にとって、その状況が近々変わる可能性は低いだろう。だが、彼女はそれで十分満足しているように見える。
「美しいアートが生まれる瞬間に立ち会えることに、いつも感謝しています」と彼女は言う。「でも、ファッションウィークでは人の多さや服に関する会話の多さに、気後れしてしまうことも多いんです」(彼女は以前、自身の服装について「私はただドレスを着ているだけ。そこからどんな物語を思い描くかは、見る人次第です」と語っている)。正直に言えば、私も同感だ。ファッションウィークでいちばんやりたくないことは、ファッションについて話すことなのだから。
