SUPER EIGHTの大倉忠義が、2月1日(日)に初著書「アイドル経営者」(講談社※2月2日発売)の発売記念会見に登壇。刊行に至った経緯や、本作への思いを明かした。
【写真】大倉忠義、SUPER EIGHTメンバーには「恥ずかしくて、本を出すことも言っていない」
■「アイドル経営者」概要
『SUPER EIGHT』のメンバーとして、あるいは俳優として、エンターテインメント界の第一線を走り続ける大倉忠義の初となる著書。
昭和、平成、令和と時代が移り変わる中で、世の価値観や常識もまた大きく変化をしてる。コンプライアンスや権利意識などが圧倒的に重視されるいまの社会で、真のエンタテインメントはどうやって作られるのか? そして次世代のプレイヤーはどうやったら育つのか。
アイドルとしてエンターテインメントを体現しつつ、新たに立ち上げた「後進育成」のための会社でのトップとして幅広く活動する大倉が、自らに課す「45のルール」をまとめた一冊。
アイドルだからわかること。経営者(プロデューサー)だから考えなければならないこと。2つの異なる視点と立ち位置を軽やかに行き来する著者が語る「現在のコミュニケーション」「次世代の育成」に迫る。
■「経営者顔」と「アイドルスマイル」の狭間で…
会見は、大勢の報道陣を前にしたフォトセッションからスタート。カメラマンから「経営者っぽい、キリッとした表情を!」とリクエストが飛ぶと、「経営者顔ってどんな感じですかね…(笑)」と戸惑いながらも、ビシッと凛々しい表情を決めてみせる大倉。しかし、続く「アイドルスマイルで!」という要望には、瞬時にふわりと柔らかな笑顔に。「やっぱりこっちの方が落ち着くかな」とはにかむ姿は、まさにトップアイドルそのもの。
著書が反射しないよう細かく角度を調整し、ムービーカメラには指差しや手を振るサービスを欠かさない。自ら「基本、ちゃんとした会社(の人間)ですから(笑)」と冗談を飛ばし、会場を瞬時に“大倉色”の温かな空気感に包み込んだ。
■父の背中を追って、本棚から始まった「一つの夢」
幼少期、父の書棚には歴代の経営者たちのリーダー論や、坂本龍馬に関する本がずらりと並んでいたという。「当時は分からないなりに読んでいた記憶があります」と懐かしそうに目を細める大倉。「まさか自分が、そういった本と同じように本屋さんに並べていただく日が来るなんて。友人から写真が送られてきて、ようやく実感が湧きました」と、父の背中を追うようにして叶えた出版の喜びに浸った。
執筆のきっかけは、プロデューサー業の中で感じた「世代間のコミュニケーション」の壁。「後輩たちとの関わり方は、僕自身の課題でもあり発見でもあった。僕が感じている悩みは、きっと違う業種で働く同世代の方、上司と部下の“板挟み”になっている方々とも共通するはず。アイドルも普通の仕事も、悩みは一緒なんだということを伝えたかった」と、本書に込めた真摯な思いを明かした。
■「パワハラ」の時代を超えて…愛を持って後輩と向き合う
後輩との向き合い方について話が及ぶと、表情は一気に「プロデューサー」のそれに。「自分たちの時代は“パワハラ”に溢れていました(笑)」と苦笑いしつつも、「当時はそれが厳しい教育だと思っていましたが、今は時代が違う。嫌な思いや傷つくことがないよう、感情的に怒るのではなく、冷静に『こう変わってほしい』と伝えるようにしています。愛を持って接していることが、相手にちゃんと伝わるように頑張っている最中です」と、今の時代に即した指導論を模索している苦労を滲ませた。
また、スマホ一つで仕事が完結してしまう現代において、「強制的にスマホを使わなくていい場所に行き、仕事を忘れる時間を作る」ことの重要性についても言及。去年の春先から年末まで、多忙なスケジュールの合間を縫って一文字一文字と向き合った日々を振り返り、「本を作るって、本当に大変なんだなと痛感しました」とクリエイターとしての本音もこぼれた。
■SUPER EIGHTは「社長の集合体」
気になるメンバーの反応については、「恥ずかしくて渡せていないし、出すことも言ってない。どこかのニュースで見てくれているはず(笑)」と、グループ最年少らしいチャーミングな回答。しかし、グループの強さを問われると、その声には強い誇りが宿った。
「うちのメンバーは、それぞれが自分にできないことができる『社長』のような自立した存在。個人活動をニュースで見るたびに『自分も頑張らなきゃ』と思わされるんです。僕がコントロールするのではなく、それぞれがグループを思いながら活動しているのが、集まった時の強大な力になっている」と、結成20周年を越えてなお進化し続ける組織の仕組みを熱く語った。
■大蔵「少しでも大きく扱ってください(笑)」
会見の最後、大倉は集まったメディアに向けて「本が出たことを知っていただくのは、本当に難しいことだと感じています。皆さんが大きく取り上げてくださることで、より多くの方へ届く。ぜひ、少しでも大きく、大きく(笑)扱っていただけると嬉しいです」とユーモアたっぷりに懇願。
「アイドルに賞味期限はない」と言い切る彼は、これからも現役アイドルとして、そして次世代を育てる経営者として、唯一無二の道を切り拓いていく。その決意が、一冊の本、そしてこの会見の端々から溢れ出していた。
