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コスメの「顔」が見える社会へ UPDATERが拓く透明性の新基準提供:株式会社UPDATER

「その製品は、誰がどこで作ったのか」。電力の透明化を牽引してきた株式会社UPDATERが、コスメ業界のアップデートに乗り出した。初の「UPDATER賞」選定から見える、次世代の消費者が求める誠実さの条件を問う。

 

第1回「UPDATER賞」が提示した価値

2026年1月、国内唯一のSDGs視点を持つ「サステナブルコスメアワード2025」において、一つの象徴的な賞が産声を上げた。株式会社UPDATERが、本アワード史上初のプラチナスポンサーとして新設した「UPDATER賞」である。

記念すべき第1回の受賞製品に選ばれたのは、沖縄・池間島に根ざしたブランド「ナウレ」の『タマヌUVケアクリーム』だ。紫外線吸収剤不使用のノンケミカル処方でありながら、サンゴ礁への負荷を抑えた「リーフセーフ」を実現。成分の安全性もさることながら、容器のアルミ化といった継続的な改善姿勢が、環境省森里川海アンバサダーらを含む審査員の共感を呼んだ。

成分比較を超えた「関係性の可視化」

従来のコスメ選びは、成分表や価格、ブランドイメージが主軸であった。しかし、UPDATERが提示する基準は、それらとは一線を画す。

他社との決定的な違いは、製品の「背景にある物語」の解像度にある。ナウレの製造プロセスには、地産のタマヌオイルをコールドプレスで抽出する際の手作業による地域雇用の創出が含まれている。単なる「エコな商品」というラベルを超え、製品が売れるほどに地域の自然と経済が循環する仕組みそのものを評価対象としているのだ。これは、同社が運営するエシカルレーティングサイト「Shift C」で培われた、企業の誠実さを多角的に分析する独自視点があるからこそ成し得た選考といえる。

大石英司氏が問う「商いの原点」

 

UPDATERがなぜ、これほどまでに「透明性」にこだわるのか。その背景には、代表取締役・大石英司氏の個人的な原体験と、同社が「みんな電力」で証明してきた一貫した哲学がある。

「私の亡き母は化粧品の販売店を営んでおり、コスメが人生に彩りを与える存在であることを幼い頃から実感してきました」と大石氏は語る。コスメは使う人を幸せにするものであるべきだが、その裏側で環境破壊や不当な労働が隠されていてはならない。

「顔の見える化」とは、単なる情報の開示ではない。生産者の想いや苦労を可視化することで、消費者が「ちょっといい選択」を通じ、作り手と対等な関係を結ぶためのプラットフォームを構築することを目指している。大石氏の「母の喜ぶ顔が目に浮かぶ」という言葉は、テクノロジーの力で商いの原点である「信頼」を取り戻そうとする同社の強い決意を象徴している。

物語を資産に変えるマーケティングの要諦

UPDATERの取り組みから我々が学ぶべきは、サステナビリティを「守り」ではなく「攻め」の戦略として機能させる手法だ。

現代の市場において、機能性による差異化は困難を極める。その中で消費者に選ばれ続ける鍵は、「この企業を応援したい」と思わせる透明性にある。同社は、受賞コスメを実際に体験できる「みんな商店」でのイベント開催や、「Shift C」での特集記事発信など、オフラインとオンラインを横断した体験設計を加速させる。

「正しいことを、楽しく、透明に」。UPDATERの姿勢は、SDGsを形式的な目標に留めず、いかにして消費者の共感を呼び、ブランドの熱狂的な支持へと変えていくべきか、その具体的な解法を我々に示している。

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