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冬の到来とともに、ワードローブも季節のシフトを迎える。身体を包み込むニットや、床に届くほどのウールコート、ブランケットのような大判ストールが、防寒のためのレイヤーとなる季節だ。厚みのある冬服にシルエットが隠れてしまうこの時期、装いの印象を左右するのは、むしろアクセサリーの存在感かもしれない。

視線を引き寄せるディテールを備えたシューズやバッグ──凍える季節でも“確実に目に入る”この2つのアイテムが、冬のスタイルに主役級の役割を与える。なかでも近年、注目を集めているのがバックル付きブーツだ。クラシックなブーツを現代的にアップデートし、メタルハードウェアを効かせたデザインは、ストリートスタイルでも支持を広げている。

stivali belted

Francesca Babbi/ Spotlight

stivali belted

Vincenzo Grillo/ Spotlight

装いがミニマルへと傾く一方で、足もとには意志のあるディテールを──そんなムードを体現するのが、バックルブーツだ。ストラップは細身からマキシサイズまで幅広く、ゴールドのバックルや同色レザーなど、その表情もさまざま。一本だけ配されたミニマルなデザインは控えめな洗練を、複数のストラップを重ねたモデルは、バイカー由来のタフさを演出する。

装飾性だけでなく、実用性もこのブーツの魅力のひとつ。ストラップでフィット感を調整できるため、ミニドレスの下ではすっきりと、デニムやワイドパンツの上からはルーズにと、スタイリングの幅が広がる。伝統的なブーツの文脈を踏まえながら、今の感覚に寄り添う。その絶妙なバランス感覚こそが、今季バックルブーツが支持を集める理由だ。

stivali belted

Vincenzo Grillo/ Spotlight

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Valentina Valdinoci/ Spotlight

2025-26年秋冬のランウェイでも、この流れは明確だった。ミュウミュウ(MIU MIU)は、チョコレートブラウンのスラウチーブーツで彫刻的なシルエットを提案。一方、マックイーン(McQUEEN)は、誇張されたポインテッドトゥとオーバーサイズのバックルによって、どこかウィッチーなムードを打ち出した。ドルチェ&ガッバーナ(DOLCE & GABBANA)は、ブランドらしいマキシマリズムを反映させた、ドラマティックなバイカースタイルで魅せている。

今季注目したいのは、大きく分けて3つのタイプ。フラットで膝丈のモデルは、ブラックやチョコレート、キャラメルブラウンといった定番色を中心に、マキシマルからミニマルまで幅広く展開されている。ヒール付きは、よりシャープで都会的な印象に。高さとのバランスから、ストラップは控えめに配される傾向が見られる。そしてショート丈は、レギンスやデニム、ドレスやミニスカートまで対応する万能さで、今季もワードローブの軸となる存在だ。

重ね着が増える冬だからこそ、足もとで語るスタイルがある。バックルブーツは、その静かな主張で、2026年の装いを確かに更新してくれるはずだ。

今季を象徴する、バックルブーツ4選

McQUEEN

ヘロン バックル ブーツ

Text: Emma Bocchi Adaptation: Saori Yoshida
FROM: VOGUE.IT

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