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 桑田悟史が手掛ける「セッチュウ(SETCHU)」が、ミラノの新オフィスにて2026年秋冬コレクションを発表した。今回はランウェイショーを行わず、デザイナー自らが来場者にクリエイションを解説するプレゼンテーション形式を採用。「ハウスウォーミング」を意図した空間で、衣服の構造と哲学が提示された。

 コレクションの着想源は、桑田が訪れたグリーンランドへの旅と釣りの記憶だ。極限環境で生きるイヌイットの衣服構造に着目し、アームホールの位置や素材の機能性など、装飾を削ぎ落とした「機能に裏打ちされた美」を現代的に再解釈した。

 ディテールには桑田の趣味である釣りの要素を取り入れ、ルアーを模したバックルベルトなどが登場。バッグが衣服へと変形するアウターや、異素材を組み合わせたMA-1など、機能性と実験的なアプローチが共存する。さらに、北日本の古い靴や「蓑」に着想を得たアイテムも展開され、遠く離れた文化圏の知恵が融合。衣服本来の機能美をラグジュアリーへと昇華させたコレクションとなった。

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