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Bloomberg

掲載日

2026年1月16日

ドイツのオンラインファッションプラットフォーム、Zalando SEは、近日中に米国の顧客との初の契約を発表する準備を進めており、同社のB2Bサービスによる米国市場進出の足がかりとなる見通しだ。

ZalandoはAIを積極的に取り入れているZalandoはAIを積極的に取り入れている – Archiv

Zalandoの共同最高経営責任者(共同CEO)であるDavid Schröderは、今週のインタビューで次のように述べた。「私たちは今、現地に最初のチームを置き、市場開拓を進めるとともに、ブランドや小売業者とニーズについて話をしています。ここ米国での最初の契約の締結がいよいよ近づいており、非常にうれしく思っています。数カ月以内に発表できることを期待しています」

ZalandoのB2B事業は、これまで欧州に特化してきた。しかし同社は、2025年にライバルのAbout You Holding SEを買収して獲得したScayleソフトウェアにとって、米国は「最大のチャンスのひとつ」だと位置づけている。同ソフトウェアは、販売チャネルをまたいだ在庫やブランディングの管理を支援する。シュレーダーは、ZalandoのB2B事業を「数十億ユーロ」規模の機会だと説明。事業の大半は物流だが、ソフトウェアについては「数億ユーロ」の収益を見込んでいる。 

Zalandoの株価は、このニュースを受けて金曜日に一時4%高となったが、その後は上げ幅を縮小した。 

同社が昨年公表した財務目標は、投資家の評価を十分に得られなかった。ベルリンに本拠を置く同社は、2021年にパンデミックの寵児としてピークに達して以来、時価総額が200億ドル以上減少している。パンデミック後、消費者が買い物の場を実店舗へと戻したことで、同社の株価は下落した。Zalandoの業績にいくらかの勢いがあるにもかかわらず、投資家は同社が利益率を拡大できるかについて依然として慎重だ。

「特に利益率の面で、私たちがそれを達成できるかどうかについて、まだいくらかの疑念があるようです」と、シュレーダーは同社の業績見通しに対する投資家の反応について語った。「今年は、利益率が上昇し、私たちが成長を続けられることを改めて証明します」。Zalandoが3月に通期決算を発表する際には、経営陣は財務目標を改めて示すとともに、「優先事項を明確にするため、よりシンプルなメッセージを打ち出す」考えも示した。

シュレーダー氏は、今後数年間で、人工知能(AI)のチャットボットやエージェント経由のZalandoのショッピングプラットフォームへのトラフィックが増えるとの見方を示した。現在、Zalandoのトラフィックの80%以上はオーガニックで、有料広告によるものではないという。残りは主にGoogleやMeta Platforms Inc.といった有料チャネルから来ているが、足元では「一桁台前半の割合」がAI経由で流入しているとも述べた。

AIツールがEコマース企業のビジネスモデルを損なう恐れがあるとの指摘もある一方で、シュレーダー氏は、このテクノロジーがZalandoの新規顧客獲得に役立つと楽観的だ。同社は最近、AIを使って買い物をする消費者と小売業者の接点を創出することを目的とした、Googleのエージェンティック・コマース向けオープンスタンダードの活用を開始した。 

「当然ながら、当社はお客さまがいる場所にいたいのです」とシュレーダー氏。

エージェンティック・コマースは業界に一定の混乱をもたらす可能性があるものの、バンクハウス・メッツラーのアナリスト、Felix Dennlは最近のリポートで、ZalandoにとってAIはコンテンツの生成や返品の最適化に活用できる機会だとの見方を示した。

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