いろんな意味で「ダサいことすんな」っていうのは、変わらず掲げていたい

―12月には、Aile The Shotaが2025年にやってきたすべての集大成のごとく、いろんなプロジェクトが同時に走っていますよね。まず楽曲提供・プロデュース業として、TAGRIGHTへの書き下ろしがありました。あれはどういう経緯だったんですか?

もともとメンバーのだいちゃん(前田大輔)がMAZZELのオーディション(「MISSIONx2」)を受けていたのもあったし、「timelesz project」には僕の友達が何人か出ていて。タイプロが終わったくらいにだいちゃんが俺のインスタをフォローしてくれているのに気づいて、フォローを返して、そこから連絡を取り合って。それこそ俺のワンマン(『Aile The Shota Oneman Live “REAL POP”』)のアフターに遊び来てくれたり、「仲間を探していて、Shotaくんのレコメンドいますか?」みたいな話をしたりしていて、そこから「1曲お願いしたくて」「曲だったら全然やるよ」という話になって。パーソナルなことを聞かないと曲を書けないなと思ったので、ともちゃん(西山智樹)とだいちゃんとしっかりしゃべって書いたらがっつり携わることになって、今事務所の後輩と同じくらい気にかけていますね。成功してほしいなと思っています。

―ちゃんと当て書きをしたいと、番組内でもおっしゃっていましたよね。オーディションで悔しい思いをする気持ちもわかるし、プロデュースされる側の気持ちもわかるし、ある意味、Shotaさんの4年間の経験のすべてが「花言葉」という曲やTAGRIGHTとの関係性につながっているのだろうなと思います。

ODORI(Aile The Shotaがプロデュースするダンスクルー)で選ぶ側もやったし、社長に抱えられている気持ちもわかるし。ジェラシーをする側もされる側も、憧れる側も憧れられる側も、どっちもわかるし。悔しがられる対象だけど、悔しがる相手もいるし。だからあの2人に当て書きではあるんですけど、Aile The Shotaの曲として並んでも違和感がないくらい、僕の言葉でもあると思います。〈夢に注いだ時間を振り返りたくなかった〉〈明日が釣り合わないから〉という言葉は、いいことを言えたなあ、この時期のつらさってこれなんだよなあ、と思います。めっちゃ気に入ってますね。早くセルフカバーしたいです(笑)。

―今月、ODORI名義で「MINDLESS」もリリースされましたけど、ODORIとして発表する曲と、Aile The Shotaとしての曲には、やりたいことの線引きが明確にあることを感じています。それを言葉にしてもらうことはできますか?

よりピュアにダンスシーンへ送れるのが、ODORIの曲。「ポップス的にどうだろうか」とかあまり考えずにやれる。でも結果的に、サビはキャッチーなメロディになるのが自分のクリエイティブなんだなと思います。「ODORI」はダンスクルーだけを示す名前でもなくて、自分のダンスシーンへのアプローチの総称が「ODORI」だという感覚もあります。今ちょうどメンバー一人ずつと面談していて、頑張ろうねっていう話をしていますね。

―12月29日にはZEROTOKYOにて、オールナイトイベント『OMEN -The Nexus-』があります(インタビュー取材はイベント開催前に実施)。この日の出演者――RIEHATAさん、REIKOさん、Kenya Fujitaさん、Maddy Somaさん、VivaOlaさん、Rachelさん(chelmico)、YonYonさんとか――カルチャーのクロスオーバー感がすごいですね。

『OMEN』に関してはRaySTAという会社の子と2人で回しているんですけど、オーガナイザーとして「アー写ください」の連絡とか、タイムテーブルやギャラの交渉までやっているので、めっちゃ学びがありますね。逆にBMSGがライブ制作をやってくれるワンマンや『Place of Mellow』の時は、ありがたみをめっちゃ感じます。スタッフがいてくれるすごさや尊さにより気づくようになりました。『OMEN』は、「これ知ってほしい」「こいつやばいから見てほしい」みたいな気持ちと、「夢のコラボ」とかが好きだという少年心でオーガナイズしていますね。今回、やばいんですよ。Shun IzutaniとSam is OhmにDJを頼んだら、「With Friends」で本気出してくれて、VivaOlaやRachel、YonYonを連れてきてくれたり。社長(SKY-HI)が「こことここがやったら面白いな」というところから壁を壊して『D.U.N.K.』をやったみたいに、それとは違う角度で、壁を小さく壊しに行っている感覚はあります。でも一番は自分が「楽しい」「やりたい」「見たい」かもしれないですね。

―12月9日には台北・Billboard Live TAIPEIにて、初の海外ワンマン公演もありました。台湾でのライブを通して、どんなことを思いました?

オファーをいただいて、「そんな機会をいただけるんだったら出たいです」って、急に決まったものでした。海外のアーティストと客演をやったり、いろんな準備をして狙いを定めたタイミングで、アジア進出するというイメージがあったんですけど、1人でもファンがいてくれることに意味を感じたので、ここからは急ぎたいと思うようになりました。アジアに向けて何のアプローチもしていないのに、空港で「『さよならシティライト』が好きです」って話しかけてくれる台北の方や、「『SAKURA』で知りました」って言ってくれる方とかがいて、「こんなことがあるのか」って思いました。たとえば、もし韓国にファンが1人でもいるなら、早く韓国でやらなきゃなと思う。世界にメッセージを言うことも急がなきゃいけないなと思うと、「愛のプラネット」という曲の重さもすごく感じました。あの曲自体、テーマは世界平和で、マイクを持つんだったら綺麗事や意志を歌いたいと思った時に作った曲なので、これをちゃんとクラシックにしなきゃダメだなって思いました。サビは「We Are The World」みたいなことを言っていて、あのサビだけあれば、それぞれに愛を歌ってもらうだけでいい曲なので、オープンバースで色々広がっていかないかなあと思っていますね。

―世界各国の人にバースを蹴ってもらいたいですね。それは今の世界情勢からしても、すごく重要なものになるんじゃないかなと思います。

そうなんですよ。それで『愛のプラネットEP』なんかも作れたらな、みたいなことも考えます。

―2026年もまた忙しくなりそうですね。2月にはアルバム『REAL POP 2』のリリースがあり、3月からは全国ツアーもあります。オーガナイズや楽曲提供、客演なども色々ある中で、全部がバラバラの線ではなく、すべてが編み込まれてAile The Shotaとして1つの太い軸になっていくのだろうなと想像します。

やりたいことを自由にやらせてもらえているので、とっととBMSGに恩を返したいです。それをずっと思っていますね。Bullmoose Recordsからヒットを出さなきゃいけない。来年は多作にしたいねってマネージャーと2人で言っているんですけど、「いや今までも多作だよ」って言われます(笑)。でも毎月EPを出せるくらい、候補の数があるんですよね。一緒に作りたいプロデューサーとか、ワッツアップしてるけどまだ曲ができてない人はたくさんいるので、みんなと曲を作りたいです。作家業も、来年はどしどし募集したいなと思っています。口約束でも守りたいと思っちゃうタイプで、それを1個1個丁寧にバイブスのままやっていくことでここまで来たので、これからも無駄にしたくないですね。いろんな意味で「ダサいことすんな」っていうのは、変わらず掲げていたいなと思います。


Digital Single「ハナユキ (Prod. UTA, LOAR)」
Aile The Shota
Bullmoose Records
配信中:https://orcd.co/ats_hanayuki

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