ジバンシィ(Givenchy)の2026年春夏ウィメンズコレクションを紹介。

「着る」と「脱ぐ」を同時に再考、女性の本質的な強さとは ジバンシィ 2026年春夏コレクション、力強いフェミニニティの探究|写真8

クリエイティブディレクターのサラ・バートンは今季、女性の持つ本質的な強さに着目。女性的であるとされる普遍的なイメージの様々な側面を参照しながら、「着ること」と「脱ぐこと」を再考した。探求したのは、「着る」と「脱ぐ」という、一見すると対照的なふたつの行動を同時にとらえ直すことで浮かび上がってくる装い。軽やかでありながらも力強いフェミニニティを掘り下げていった。

テーラリングの解体 ジバンシィ 2026年春夏コレクション、力強いフェミニニティの探究|写真7

クリエーションの出発点となったのは、テーラリングの解体。「リラクシングな佇まい」と「肌の露出」をキーワードに、より軽やかな形で解釈されたウェアが揃う。カーブした袖を合わせ、ウエストをあらわにするクロップド丈に仕立てたテーラードジャケットや、股上を浅く仕立てたスラックス、角ばったラインと曲線を組み合わせて緩急をつけたボディスーツなどがその好例だ。テーラードジャケットの中にはブラトップを重ね、「着る」と「脱ぐ」を同時に体現している。

ジバンシィ 2026年春夏コレクション、力強いフェミニニティの探究|写真3

コートの襟は大きく開いて首周りを大胆に見せ、スカートには深めのスリットを施すことで軽快さを演出した。ドレスはテーラリングとコルセットをかけ合わせた彫刻的なフォルムで提案。体に自然に沿う仕立てと、体のラインを強調する立体的な造形を組み合わせ、服と体の新たなバランスを描き出しているのが印象的だ。

相反するイメージが交差 ジバンシィ 2026年春夏コレクション、力強いフェミニニティの探究|写真34

コレクション全体を見渡していくと、「着る」と「脱ぐ」の対比のみにとどまらず、「慎ましさ」と「逸脱」が互いに呼応し合っている。まっさらな白シャツに艶のあるレザーのラップスカートを合わせたり、繊細なレースのドレスにオーバーサイズのライダースジャケットを重ねたり、相反するイメージをあえて重ね合わせることで、軸となる本質的な女性性を浮き彫りにしている。

身体性を際立たせる透明感と躍動 ジバンシィ 2026年春夏コレクション、力強いフェミニニティの探究|写真31

柔らかく体を包み込む、チュールやメッシュのルックも散見された。メッシュドレスは空気を含むようにしながら立体的なパーツを形作ることで、チュールドレスは生地を幾重にも折り重ねることで雲のような浮遊感を生み出している。

ジバンシィ 2026年春夏コレクション、力強いフェミニニティの探究|写真45

特に目を引くのは、花びらのようにフリルを重ねたチュールのドレスや、フェザーでボリュームを出したメッシュスカートなど、繊細な透明感にダイナミックな躍動を与えたピース。生地の透け感と、体に連動した軽快な動きが相まって、着用者の身体性を際立たせている。

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