【2025年ベストコスメ・スキンケア総括】“効かせる”はどこまで進化した? 今年の名品の中から、40〜50代、何を買ったらいいかを解説します!_img0

 

2025年も残すところあとわずか。美容誌・ファッション誌では恒例のベストコスメが出揃いましたね。今回は、私たちの肌悩みに合わせ、スキンケア研究や処方の進化に着目した「今、私たちに必要なコスメ」と題し、座談会を実施。美容ジャーナリストの倉田真由美さんとエステティシャンの瀬戸口めぐみさん、美容ライターの長谷川真弓の3人で、今年の美容業界を振り返ります。

 

mi-molletベストコスメ評定委員の3名は…

 


今年の美容業界を象徴する“キーワードは「肌機能を立て直す」


長谷川真弓(以下、長谷川) 今年の美容業界を振り返って、昨年とは異なる製品や研究の違いなどはありましたか?

倉田真由美さん(以下、倉田) ここ何年かは「シワが〜」「たるみが〜」などと言った、肌悩みに特化したコスメが話題になることが多かったけど、2025年はそれもひと段落した感じ。今年は根本的なエイジングケアが目立ちました。例えば、肌全体の機能低下に着目し、“効かせる”ことにこだわったコスメが多かったように感じます。

長谷川 具体的には?

倉田 エイジングケアの基本として、“足りないものを補う”ケアがあります。ですが、本当に必要なのは、補う前のステップであり、溜まったものを分解・排出すること。メイク汚れや古い角質など、肌に溜まった老廃物を取り除かないと、育むケアはできませんよね。中でも、“排出する”アイテムが目立った年でした。

もうひとつは、肌表面にアプローチするコスメが進化したこと。今は、表皮・真皮の全層にアプローチするコスメも多く登場していますが、肌印象を大きく左右するのは“表皮”なんですよね。中でも表皮にあるタンパク質のクオリティーを高めてくれるコスメが多く登場しました。肌が疲弊してしまうと年齢以上に老け見えするから、“肌の体力を落とさないこと”が大事です。

長谷川 肌が疲弊するといえば、今年の夏も暑かった(笑)。汗や皮脂が止まらず、肌が疲れきっていました。瀬戸口さんはサロンでたくさんのお客様の肌に触れていますが、今年ならではの肌変化はありましたか?

瀬戸口めぐみさん(以下、瀬戸口) おっしゃるとおり、暑さの影響で肌が熱を帯びた状態になるとダメージが蓄積し、少しの刺激でも炎症を引き起こしてしいるお客様が多かったですね。

長谷川 “赤み炎症”もよく聞きました。

瀬戸口 原因はいろいろありますが、皮膚が弱い方や水分量が足りていない方、あとは過剰なお手入れで肌の体力が低下している方に多かったですね。そして、この状態のまま冬を迎えると肌が一気に硬くなり、エイジングが加速します。この時期のスキンケアは油断大敵なんですよ。

 

試して納得。2025年のスキンケアは「浸透」より「機能設計」がポイント


長谷川 美容誌・ファッション誌のベスコスでも紹介されておりますが、ミモレの読者に実際に試してよかったスキンケアを挙げていただきました。


40〜50代のミモレ読者におすすめしたい

2025年のスキンケアコスメ


洗顔

キュレル 潤浸保湿 泡ジェル洗顔料

プリマヴィスタ プレメイクアップ ジェルウォッシュ

化粧水

コスメデコルテ ユース パワー エッセンス ローション

エスト ザ ローション EX  T

タカミ ローションⅠ

ミノン アミノモイスト モイストチャージ ローションⅠ

美容液

リポシー スキンビューティ ファースト グロウエッセンス

オルビス ザ リンクルセラム

ドクターケイ Cコントロールリペアセラム

乳液・クリーム

エリクシール リフトモイスト エマルジョン

イプサ ME n

KANEBO クリーム イン デイII

SK-II  スキンパワー リニュー クリーム

FAS ザ ブラック リフト アイ クリーム


長谷川 全員一致で挙がったのが、肌へのアプローチを明確に打ち出したコスメデコルテの化粧水。

倉田 この化粧水の素晴らしいところは、“効かせる”ことにこだわって化粧水のために採用した独自のカプセル技術。以前は、「潤えばOK」だった化粧水も、今では保湿ケアはもちろん、肌のエイジングに働きかける時代へ。

長谷川 研究内容もおもしろく、健康な細胞は“老化”の道をたどるだけかと思いきや、別の道があったという。しかも、その細胞運命の“分岐点”である場所も突き止め、「老化なんてまだまだ早いよー。元気に頑張ろーよ」と働きかけて細胞の軌道修正をしてくれる。これは、嬉しすぎる。

瀬戸口 ただの水ではなく、黒麹発酵液を高配合した“美容水”。最近の機能性化粧水はマイナスをゼロにするのではなく、マイナスからプラスにジャンプアップできるくらい力強さを備えているのも特徴ですね。

倉田 ドラッグストアのコスメであれば、ミノンの化粧水。更年期世代は今まで感じなかった体の変化が出やすい時期。敏感肌スキンケアのミノンは、肌コンディションを下げないよう、角質層に水分を満たして、留めて、守る力を強化しました。友人に、コスパのいいおすすめの1本を聞かれたら、ミノンと答えています。

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(左から)「肌運命は、変えられる?」その答えを導き出した化粧水。黒麹発酵エキスと多重層バイオリポソームの美容水で肌の若々しさの分岐点にダイレクトにアプローチ。肌運命の軌道修正をしていく頼もしい1本。コスメデコルテ ユース パワー エッセンス ローション 150mL ¥16500/コスメデコルテ

エストの人気化粧水がさらにパワーアップ。砂漠のような乾燥した環境下でも肌を潤いで満たし、乾燥知らず。まさに“砂漠ローション”。 「ハリ・弾力の低下が気になる人は、弾力の満ちた肌へ導くTタイプがおすすめ」(瀬戸口さん)。エスト ザ ローション EX  T 140mL ¥6930/エスト

「水のようなサラサラタイプの化粧水が好きで、すでにリピ買いしています。保湿だけに留まらず、機能的に進化しているのを実感できる化粧水」(長谷川)。肌印象を司る角質を育むために作られた化粧水。角質をしなやかに、潤いを巡らせる。タカミ ローションⅠ 150mL ¥5940/タカミ

これからの季節は潤いが不足し、乾燥に悩む肌に寄り添う1本。「エイジングケアは継続なり。ケチらず、たっぷり使うのがおすすめ」(倉田さん)。肌の“貯水力”に着目して、潤いを届け・満たし・逃さない! みずみずしい肌へ導いてくれる。ミノン アミノモイスト モイストチャージ ローションⅠ 150mL ¥2200(編集部調べ)/第一三共ヘルスケア


多方面からエイジングサインに立ち向かう、頼もしい美容液


長谷川 次は美容液。倉田さんは“Lypo-C(リポシー)”のスキンケアを挙げましたね。リポシーといえば高吸収型ビタミンCサプリが有名で、ライター仲間でも定期購入されている方が多いです。

倉田 そうそう、あのブランドから“塗るLypo-C”が登場しました。ピュアビタミンC*をリポソームに内包した先行美容液で、特にツヤとハリが失われる世代におすすめ。ぷるんとした仕上がりで、1度の使用でも違いを感じるくらい即効性がありました。

長谷川 フレッシュな状態で使うことにもこだわって、あえての個包装。このブランド“らしさ”を感じます。私は、ドクターケイの美容液がドンピシャで良かった! いつも夏が終わる頃に肌がへたってしまうのですが、乳液とのセット使いで肌痩せもなかったです。

倉田 目元ケアはオルビスのアイクリームが良かったですね。ナイアシンアミドはシワの他に美白にも有効な成分。有効成分を複数配合するのも多くなりました。キメも整え、老け見えから若見えに逆転してくれる頼もしい製品です。

*ピュアビタミンC:アスコルビン酸(整肌成分)

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(左)ビタミンCをいかに効率よく届けるか、を考えたあげく、今までの培った技術を元に肌へのアプローチを可能にした先行美容液。肌にスッとなじんでふっくらと柔らかな肌へ。リポシー スキンビューティ  ファースト グロウエッセンス 28包 ¥12320/スピック

(中)速攻型ナイアシンアミド複合体で、美白ケア・シワ改善を同時に叶える。肌になじませた後はピタッとフィット。「軽すぎず、重すぎずの絶妙なテクスチャー! お手入れがしやすいようにちゃんと工夫されていますよね」(瀬戸口さん)。オルビス ザ リンクルセラム【医薬部外品】30g ¥4950/オルビス

(右)炎症やお疲れ肌の初期サインである大人の毛穴悩みに真っ直ぐに向きあった先行美容液。カクテルビタミンにNMN誘導体、トリペプチドなどを配合したエイジング特化型ビタミンC。「夏から秋のお手入れに重宝しました! 頬のザラつきもなくなり、つるんとしたなめらか肌に」(長谷川)。ドクターケイ Cコントロールリペアセラム 30mL ¥9350/ドクターケイ

ミモレ読者におすすめの乳液・クリームは?

 

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