VTuberグループ・ホロライブに所属する天音かなたさんが、12月27日(土)をもって卒業する。

2024年8月に卒業した湊あくあさんを皮切りに、近年、卒業という選択肢を取るタレントも増えているホロライブ。

しかし、自ら作詞や作曲を手がけるほどに音楽活動に注力し、「ホロライブには自分のすべてを懸けてきました」と語る天音かなたさんの“引退宣言”は、かつてない衝撃をファンに与えた。

本記事では、「音楽」をキーワードに、天音かなたさんというアイドルの軌跡を辿っていく。

持病を抱えながら歩み始めたVTuberの道

天音かなたさんは、“天界学園に通う天使”として2019年12月27日にデビューしたVTuber。桐生ココさん(2021年卒業)、角巻わためさん、常闇トワさん、姫森ルーナさんと共に、ホロライブ4期生に数えられている。

デビュー当初から、ハロー!プロジェクトなどのアイドルの愛を公言。初配信からライブ出演を目標に掲げており、毎週月曜日に歌枠(=歌ってみた配信)を行うなど、音楽に対する熱意を見せていた(外部リンク)。

しかしながら、デビュー前から耳に抱えていた持病が活動の中で悪化。

片耳がほぼ聞こえなくなり、2021年には定期的に続けていた歌枠も終了することになるなど大きな影響が出てしまう。

天音かなたさんが過去に投稿したお知らせ/画像は本人のXより

それでも音楽の道を諦めることなく、病によるハンデを抱えながらも天音かなたさんは活動を継続。

活動2周年にはゲスト無しでの3Dライブ配信を行うなど、自分にできる範囲で音楽と向き合い続けていく。

ゲスト無しで行われた2周年3Dライブ親友・桐生ココの卒業に贈った自作曲

天音かなたさんを語る上で欠かせない存在が、親友の桐生ココさんだ。2人は同期としてデビューしただけでなく、活動の中で距離が縮まり、一時は同居するまでの仲に。

物理的にも最も近くにいた存在であり、天音かなたさん自身も「落ち込んだときにいてくれて助かる存在だった」と語っている。

しかし、そんな桐生ココさんは、活動2年目となる2021年に卒業を発表。自身にとって最も仲の良かったメンバーの卒業を前に、天音かなたさんは最初で最後の同期5人での楽曲作成を決意。

ホロライブ4期生「キセキ結び」MV

自ら作詞作曲を手がけ、歌詞に4期生5名の名前を入れたオリジナル曲「キセキ結び」を完成させ、クリエイターとしての才能も開花させていく。

shirokuro

2019年からゲーム記事を執筆してきたフリーライター。
ゲーム、アニメ、Vtuberといった典型的なオタク文化を中心に広く浅く触れ続けてきた。

ホロライブ天音かなた卒業までの軌跡──音楽と共に振り返るアイドル人生

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