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ラグジュアリーに限らず、パタゴニア(PATAGONIA)やザ・ノース・フェイス(THE NORTH FACE)といったパフォーマンスウェアブランドも自社で修理サービスを行っており、スニーカーブランドのヴェジャ(VEJA)はロンドンを含む多くの店舗で、他ブランドの靴の修理まで引き受けている。

サステナビリティの観点から正しいだけでなく、ブランド側にもメリットがある。ロロ・ピアーナ(LORO PIANA)やマージュ(MAJE)といったブランドとも連携するアフターケア・プラットフォーム「Save Your Wardrobe」の共同創業者ハスナ・クルダは、「ブランドを通じて修理ができると、顧客との信頼関係がより強まる」と語る。

このチャレンジを始めた当初、ワードローブを修復・再生するという行為は、まさに未知の領域だった。ボタン付けや裾上げさえ自信がなかったが、今ではどちらもできるようになった。ただ、一昔前までは当たり前だったこうしたスキルは、もはや多くの人に受け継がれていない。新しいものを買うほうが、ずっと簡単だからだ。

改めてワードローブを見直してみると、持っていることすら忘れていた服、サイズが合わなくなった服、修復待ちのまま放置していた服が20点以上も見つかった。裾がほつれたパンツ4本は、修復とクリーニング代を合わせて58ポンド(約12,000円)。ボタンが緩んだジョゼフ(JOSEPH)のベージュのドレスは、クリーニング込みで20ポンド(約4,000円)だった。さらに、数多くの小さな虫食い穴は、1点あたり10ポンド(約2,000円)でテーラーに修復してもらった。

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修復前のシャネルのフラットシューズ。

Courtesy of Emily ZakImage may contain Clothing Footwear Shoe and Sneaker

クリーニングと染め直しを経た、修復後のシューズ。

Courtesy of Emily Zak

靴も4足、60年の歴史を持つ北ロンドンの専門店「Classic Shoe Repair」に依頼した。シャネルのバレエシューズはクリーニングと染め直しで80ポンド(約17,000円)、同じくシャネルのスエードブーツはクリーニングとサテンのトゥ交換で120ポンド(約25,000円)、アイデ(AEYDE)のアンクルブーツはヒール交換で30ポンド(約6,300円)。そして、特に愛用してきたジミー チュウのブーツは、裏地修理に240英ポンド。高額ではあるが、定価1,300ポンド(約274,000円)、10年履き込み、これからも履き続けることを考えれば妥当だ。同じようなブーツを新調すれば1,800ポンド(約379,000円)近くかかる。ドライクリーニング代をためらわないのなら、修復費も“ファッションの車検”だと考えることにした。

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