Billboard JAPANが提供する「CHART insight Plus」では、ビデオリサーチの視聴率データとエム・データの番組詳細データ(TVメタデータ)を活用し、チャートインしているアーティストや楽曲がテレビでどれだけ放送されたのかを可視化。このデータをもとに楽曲やアーティストのテレビでの放送回数をランキング化し、「TVオンエアチャート」としてまとめました。このランキングから、アーティストのテレビ出演や楽曲露出の最近の傾向を把握できます。
本記事では、「CHART insight Plus」がローンチして5周年を迎えたことを記念して、過去のデータを振り返ります。

2023年のBillboard JAPAN年間チャートでは、総合ソング・チャート”Japan Hot 100″はYOASOBI「アイドル」、アーティスト・チャート”Artist 100″もYOASOBIが首位を獲得しました。この記事では、Billboard JAPANのチャートと同期間(2022年11月28日~2023年11月26日)で、チャートインしている楽曲がオンエアされたテレビ番組数を集計してランキング化した、「TVオンエアチャート」の2023年・年間版をご紹介します。

YOASOBI「アイドル」がトップ!年間TVオンエアチャート~楽曲編~
【楽曲編】1位~20位

年間TVオンエアチャートTOP20 song 2023年

2023年、最も多くのテレビ番組で流れた楽曲はYOASOBI「アイドル」。2023年のBillboard JAPAN総合ソング・チャート”JAPAN Hot 100″でも首位を獲得しました。2023年4月から放送されたアニメ「【推しの子】」(第1期)の主題歌で、5月には英語版もリリース。世界的なヒットになりました。「第74回NHK紅白歌合戦」にて国内のテレビ初披露となり、出場歌手のano、櫻坂46、JO1、Stray Kids、SEVENTEEN、NiziU、NewJeans、乃木坂46、BE:FIRST、MISAMO、LE SSERAFIM、司会の橋本環奈も参加したパフォーマンスが大きな話題となりました。

2023年は世界的なスポーツ大会が各局で中継され、そのテーマソングがTOP20に7曲入りました。<フジテレビ系「FIVB パリ五輪予選/ワールドカップバレー2023」日本代表応援ソング>Mrs. GREEN APPLE「ANTENNA」が2位、<TBS系「世界陸上」「アジア大会」テーマソング>星野源「生命体」が3位、<日本テレビ系・テレビ朝日系「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」テーマソング>藤井風「Workin’ Hard」が7位、<テレビ朝日系「世界水泳2023福岡」テーマソング>B’z「ultra soul」が8位でTOP10入り。<NHKラグビーテーマソング>MISIA & Rockon Social Club「傷だらけの王者」、<フジテレビ系「FIFAワールドカップ カタール2022」テーマソング>幾田りら「JUMP」が16位、<2022 NHKサッカーテーマ>King Gnu「Stardom」が20位にランクインしました。

ドラマや映画の主題歌も数多くランクイン。川口春奈主演のフジテレビ系木曜劇場「silent」の主題歌、Official髭男dism「Subtitle」が6位。NHK連続テレビ小説「らんまん」の主題歌、あいみょん「愛の花」が8位。目黒蓮主演映画「わたしの幸せな結婚」の主題歌、Snow Man「タペストリー」が11位。「THE FIRST SLAM DUNK」の主題歌、10-FEET「第ゼロ感」が15位。NHK連続テレビ小説「舞いあがれ!」の主題歌、back number「アイラブユー」が16位でした。

YouTubeやTikTokなどで話題になった楽曲では、新しい学校のリーダーズ「オトナブルー」が13位にランクイン。”首振りダンス”が話題になり、この振付を真似して踊る動画が流行しました。
「第64回日本レコード大賞」で大賞に輝いたSEKAI NO OWARI「Habit」は19位。「自分で自分を分類してしまう悪い習性(=Habit)を壊せ」というテーマで、メンバー4人がレッスンを受けて披露したダンスが話題になりました。

【楽曲編】21位~50位

Song
Artist
放送番組数

21位
シンデレラガール
King & Prince
130

22位
Boom Boom Back
BE:FIRST
123

23位
ケセラセラ
Mrs. GREEN APPLE
120

24位
First Love
宇多田ヒカル
119

25位
Mela!
緑黄色社会
117

26位
ドライフラワー
優里
115

27位
残響散歌
Aimer(エメ)
114

28位
うっせぇわ
Ado
107

28位
Soranji
Mrs. GREEN APPLE
107

28位
KICK BACK
米津玄師
107

31位
Magic
Mrs. GREEN APPLE
106

32位
マリーゴールド
あいみょん
103

33位
ミックスナッツ
Official髭男dism
101

34位
初心LOVE
なにわ男子
99

35位
スターマイン
Da-iCE
97

35位
Dangerholic
Snow Man
97

37位
栄光の架橋
ゆず
96

38位
なにもの
King & Prince
95

39位
青と夏
Mrs. GREEN APPLE
94

39位
W/X/Y
Tani Yuuki
94

41位
群青
YOASOBI
91

41位
Symphony
平井 大
91

43位
水平線
back number
89

43位
美しい鰭
スピッツ
89

45位
ブラザービート
Snow Man
88

46位
地球儀
米津玄師
86

47位
Special Kiss
なにわ男子
85

48位

中島みゆき
84

49位
ちゅ、多様性。
ano
83

49位
Pretender
Official髭男dism
83

●集計期間:2022年11月28日~2023年11月26日
●対象地区:関東
※Billboard JAPANのチャートデータとエム・データのTVメタデータからビデオリサーチにて集計

トップ3はミセス・YOASOBI・Ado!年間TVオンエアチャート~アーティスト編~
【アーティスト編】1位~20位

年間TVオンエアチャート TOP20 artist 2023年

2023年、最も多くのテレビ番組で楽曲が流れたアーティストはMrs. GREEN APPLE。4月リリースの「ケセラセラ」は、「第65回日本レコード大賞」で大賞に輝きました。2023年は、2022年の活動再開後初となるアルバム「ANTENNA」のリリース、初の冠番組「ミセススクールクエスト」のレギュラー放送、「NHK紅白歌合戦」初出場など、活躍の場を広げた1年となりました。また、大森元貴は、Billboard JAPANの作詞家チャート”Top Lyricists”と作曲家チャート”Top Composers”の両方で、年間1位を初めて獲得。多くの人々の耳に残るヒット曲を次々に生み出しました。

2位は、YOASOBI。楽曲ランキング1位の「アイドル」のほか、2019年12月リリース「夜に駆ける」、2020年9月リリース「群青」などの楽曲も1年を通してテレビで多く使用され、初の単独アリーナツアーを行ったことでも話題になりました。

3位は、Ado。2023年12月の日本テレビ系「ベストアーティスト2023」でテレビ初歌唱。「第74回NHK紅白歌合戦」に初出場し、京都市・東本願寺の能舞台からの中継で「唱」を披露しました。どちらも、そのパフォーマンスが注目を集めました。

4位は、Official髭男dism。2023年は、「第90回NHK全国学校音楽コンクール」の中学校の部課題曲「Chessboard」をリリース。アニメ「東京リベンジャーズ」のオープニングテーマ「ホワイトノイズ」、日本テレビ系「news zero」の2023年度テーマ曲「日常」、山田裕貴主演のTBS系金曜ドラマ「ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と」の主題歌「TATTOO」など、各局の様々な番組で楽曲が使用されました。

5位は、2023年4月に初のベストアルバム「Mr.5」をリリースしたKing & Prince。アルバムは自身初のミリオンセラーを達成し、Billboard JAPANのアルバム・セールス・チャート”Top Albums Sales”で年間1位を獲得しました。5月にはメンバー3人がグループを脱退し、所属事務所を退所。5人体制最後の出演となる音楽番組での姿や、CDデビュー前から出演していた日本テレビ系「ZIP!」で放送された、「シンデレラガール」の番組限定MVなどに注目が集まりました。2人体制初のシングル曲「なにもの」も楽曲ランキングでTOP50入りしました。

前年はTOP50圏外だったアーティストで、2023年のTOP20に入ったのはサザンオールスターズ(11位)。デビュー45周年を迎え、10年ぶりの「茅ヶ崎ライブ」開催やYouTubeでのライブ配信などが民放各局で報じられ、「NHK MUSIC SPECIAL」では45周年特別企画が放送されるなど、改めてその存在感が示されました。

【アーティスト編】21位~50位

Artist
放送番組数

21位
緑黄色社会
262

22位
NiziU
256

23位
SEKAI NO OWARI
250

24位
LE SSERAFIM
249

25位
幾田りら
213

26位
新しい学校のリーダーズ
212

27位
BTS
208

28位
INI
190

29位
Da-iCE
187

30位
LiSA
185

31位
マカロニえんぴつ
182

32位
JO1
181

33位
ゆず
177

34位
中島みゆき
171

34位
乃木坂46
171

36位
KinKi Kids
166

37位
10-FEET
163

38位
aiko
160

38位
菅田将暉
160

40位
平井 大
154

41位
MISIA & Rockon Social Club
151

42位
Sexy Zone
150

43位
宇多田ヒカル
149

44位
Saucy Dog
148

44位
櫻坂46
148

46位
Aimer(エメ)
147

47位
NewJeans
142

48位
Mr.Children
141

49位
IVE
140

50位
Tani Yuuki
132

●集計期間:2022年11月28日~2023年11月26日
●対象地区:関東
※Billboard JAPANのチャートデータとエム・データのTVメタデータからビデオリサーチにて集計

【トピックス】YOASOBI「アイドル」はどのように聴かれたのか?

楽曲ランキングで年間1位を獲得したYOASOBI「アイドル」は、世界的な大ヒットを記録し、「第74回NHK紅白歌合戦」でのパフォーマンスは大きな話題になりました。ここでは、2020年4月~2025年1月のデータを用い、YOASOBIの他の楽曲と比べて、「アイドル」がどのように聴かれたのか、テレビでの放送回数や、ストリーミングポイント、動画再生ポイント(YouTubeでの公式MV再生数に基づいたポイント)の推移を振り返ってみます。
※2020年4月から2025年1月までの間に、月間25回以上テレビで放送された曲を掲載

YOASOBI テレビ放送回数の推移 2020年4月~2025年1月

【図1】テレビ放送回数の推移

YOASOBI ストリーミングポイントの推移 2020年4月~2025年1月

【図2】ストリーミングポイントの推移

YOASOBI 動画再生ポイントの推移 2020年4月~2025年1月

【図3】動画再生ポイントの推移

まず、テレビでよく流れていた楽曲をみてみます(図1)。2020年度はデビュー曲「夜に駆ける」、2021年度はフジテレビ系「めざましテレビ」テーマソング「もう少しだけ」が、他の曲と比べて多く放送されました。
「アイドル」は、NHKのスポーツ中継で「舞台に立って」が使用されていた期間を除き、2023年4月のリリース以降、継続して他の楽曲よりも多くテレビで使用されており、長期にわたって高い露出が続いていることがわかります。

次にストリーミングポイントの推移をみると(図2)、「アイドル」はリリース直後のポイントが他の楽曲より突出して高くなっており、2023年12月の「第74回NHK紅白歌合戦」放送後にもポイントが上昇していることが確認できます。同様に、2020年12月の「第71回NHK紅白歌合戦」初出場後には、「夜に駆ける」のストリーミングポイントが上昇しており、紅白出場がストリーミング再生数の増加に寄与していることがうかがえます。
一方、動画再生ポイントをみると(図3)、2020年度上半期における「夜に駆ける」のポイントは2023年度の「アイドル」のポイントより大幅に高くなっており、ストリーミングとは異なる傾向がみられます。

また、この2曲に関してストリーミングポイント(図2)と動画再生ポイント(図3)を比較すると、紅白出場による影響は、動画再生よりストリーミングにおいてより顕著だったことがわかります。

【最新のTVオンエアチャートはこちらから】

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ビルボードチャート×テレビデータで最新のヒット曲をチェックできる「TVオンエアチャート」

Billboard JAPANが提供する「CHART insight Plus」は、チャートデータにビデオリサーチの視聴率データとエム・データの番組詳細データ(TVメタデータ)を掛け合わせることで、チャートインしている楽曲がどの時期・どの番組に露出しているかを把握できます。
このチャートインしている楽曲の地上波番組での露出データをまとめ、楽曲ごと・アーティストごとにテレビでの放送回数をまとめてランキング化したものが「TVオンエアチャート」です。「TVオンエアチャート」を見れば、テレビでよく流れている最新の人気楽曲・アーティストを把握することができます。

Billboard JAPANとビデオリサーチが提供する「CHART insight Plus」で楽曲露出効果を分析

この記事では、「CHART insight Plus」のデータから、最近テレビで多く流れた楽曲・アーティストをランキング形式で紹介しました。
「CHART insight Plus」では、このほかにも、番組視聴率の推移と露出楽曲・アーティストのチャートデータの推移の分析、タイアップ曲の視聴率とチャートデータの露出効果の検証などを行うこともでき、音楽アーティストや楽曲の効果的な地上波番組露出を分析することが可能です。
ご興味をお持ちいただいた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※Billboard JAPANのサイトに移動します。

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【本記事で紹介したデータ】
・サービス名:CHART insight Plus
・集計期間:2022年11月28日~2023年11月26日
・対象地区:関東
・集計対象:テレビで使用されたすべての楽曲ではなく、ビルボードのチャート集計対象曲のみを対象に使用されたテレビ番組数を集計。本人が演奏・歌唱・披露したものだけでなく、BGMとして使用された番組を含む。
※なお、「月間チャート」では、同じ日の同じ番組内で同じ楽曲が複数回流れた場合、その回数分をすべてカウントした「放送回数」に基づいてランキング化していますが、「年間チャート」では、同じ日に同じ番組で何回流れていても1ポイントとカウントし、「番組数」を基準としてランキング化しています。

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