SKY−HIが未成年の女性を深夜に複数回呼び出していたことについて、弁護士の河西邦剛氏が、法的な観点からポイントを指摘している。

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弁護士の河西邦剛氏が19日、公式YouTubeチャンネル『【弁護士】河西ちゃんねる』を更新。
ラッパーで音楽プロデューサーのSKY-HIこと日髙光啓をめぐる一部報道を受け、SKY−HIが代表取締役CEOを務める音楽プロダクション「BMSG」が声明を発表したことについて言及し、ポイントを解説している。
【今回の動画】河西氏がポイントを解説
■「軽率な行動」声明を発表
SKY−HIをめぐっては19日、ニュースサイト「NEWSポストセブン」が、アイドル活動をする17歳の女性・A子さんを複数回にわたって深夜に自宅に呼び出していたことなどを報じた。
これを受け、BMSGが公式サイトで声明文を発表。「報道にあります内容につきましては、相手方保護者の方のご承諾を得ていたと認識していたとはいえ、未成年の方に対して不適切な時間帯に面会を行うなど、一般社会の常識とは乖離した軽率な行動でありました」と説明。
「今回の事態を厳粛に受け止めております。今後は二度とこのような事態を招かぬよう、コンプライアンス意識の徹底を図り、信頼回復に誠心誠意努めてまいる所存です」としている。
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■ポイントは「保護者の承諾」
河西氏は、「結論から言うと、今回の行為っていうのは、条例違反には該当するものの、犯罪にはならない可能性が高い」と話す。
さらに、BMSGの声明のなかの「保護者のご承諾を得ていたと認識していた」との記述が「非常に大きなポイントになってくる」と指摘する。
「東京都青少年の健全な育成に関する条例」では18歳未満の青少年について、午後11時から午前4時までの深夜の時間帯に、正当な理由なく外出させないよう努めることが定められている。
さらに「何人も保護者の委託を受け、または同意を得た場合、その他正当な理由がある場合を除き、深夜に青少年を連れ回し、同伴し、またはとどめてはならない」とある。
河西氏によると、この規定について、青少年のなかでも16歳未満の青少年を連れ出したり、同伴したりとどめた者については、30万円以下の罰金の罰則規定があるという。
