
ビューティ賢者が最新の業界ニュースを斬る
ビューティ・インサイトは、「WWDJAPAN.com」のニュースを起点に識者が業界の展望を語る。
今週は、ファッションとビューティのリレーションの話。(この記事は「WWDJAPAN」2025年11月24日号からの抜粋です)

木津由美子/ビューティ・ジャーナリスト プロフィール
(きづ・ゆみこ)早稲田大学卒業後、外資系航空会社、化粧品会社のAD/PRを経て編集者に転身。「VOGUE」「marie claire」「Harper’s BAZAAR」でビューティを専門に担当し、グローバルトレンドやウェルネス企画などを展開。2023年独立。早稲田大学大学院商学研究科ビジネス専攻修了、経営管理修士(MBA)。FASHIONSNAPにて香水連載を展開中
【賢者が選んだ注目ニュース】

2026年春夏コレクションの総括やトレンド分析記事があちこちで出始めているが、今季最大のトピックはなんといっても15メゾンに及んだ“デザイナー交代”だろう。「シャネル(CHANEL)」「ディオール(DIOR)」「フェンディ(FENDI)」「ロエベ(LOEWE)」「メゾン マルジェラ(MAISON MARGIELA)」「バレンシアガ(BALENCIAGA)」「グッチ(GUCCI)」「ジルサンダー(JIL SANDER)」「ボッテガ・ヴェネタ(BOTTEGA VENETA)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「ジャンポール・ゴルチエ(JEAN PAUL GAULTIER)」など主要メゾンでデザイナーが軒並み交代。さらにミラノ・ファッション・ウイークの大トリとして企画された「ジョルジオ アルマーニ(GIORGIO ARMANI)」の50周年記念ファッションショーは、奇しくもアルマーニ氏自身が直前に逝去したことでラストコレクションとなった。
この華々しいデザイナー交代劇は、ビューティ業界にとっても見逃せない動向である。なぜなら近年指摘のとおり、ファッションメゾンによるビューティ分野への進出が一段と加速しているからだ。
そんな中、さらなるビッグニュースが飛び込んだ。「ケリングとロレアルの長期にわたる戦略的パートナーシップ契約の締結」である。これがドライな政略結婚で終わるのか、相思相愛の理想的な結婚に向かうのかは、それぞれの経営陣の手腕次第として、ここではファッションとビューティのリレーションについて考えてみたい。
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