掲載日
2025年12月12日
12月12日(木)、パリの経済活動裁判所は、フランスのプレミアムファッションブランドIKKSの将来に関する判断を示しました。複数の提案が競り合った法的再建手続きの末、昨年からグループの持株会社HoldIKKSの社長を務めるSantiago Cucci(サンティアゴ・クッチ)氏と、Veepeeの共同創業者であるMichaël Benabou(ミカエル・ベナブー)氏が買収者(再建スポンサー)に指名されました。
IKKSの店舗内観 – IKKS
この決定により、世界で1,287人(うちフランス1,094人。いずれも8月末時点で管財人が集計)の従業員にとって、数カ月に及ぶ不透明な状況に終止符が打たれました。同社は当時、フランスおよび他の11カ国で473の販売拠点を有し、本社をメーヌ=エ=ロワール県サン=マセール=アン=モージュに、パリにオフィスを構えています。
この夏にスタイルの打ち出しを刷新したばかりでしたが、主要株主である米系ファンドのアベニュー・キャピタル、カーバル・インベスターズ、マラソン・アセット・マネジメントが売却の意向を示したことを受け、同社は9月に再建手続き入りが決定しました。
同グループは、主力の自社ブランドに加え、One StepとIcodeのレーベルを展開。直営店、加盟店、百貨店内コーナーを含む数百の販売拠点を9カ国に擁し、プレミアム既製服の主要プレーヤーであり続けています。今回のスポンサー選定は、グループ内の複数法人を対象とし、いずれの提案も事業全体の一括承継を掲げていなかったため、複雑なプロセスとなりました。
採択案の詳細
サンティアゴ・クッチ氏とミカエル・ベナブー氏は、直近で上方修正した提案で裁判所の支持を獲得。当初の計画は、141店舗(うち直営88店舗)と、直接雇用391人を対象としていました。
しかし最終的に、フランス国内の承継対象は219店舗へと拡大(直営92店舗、ギャラリー・ラファイエットのコーナー27、加盟店100)。これにより、直接運営する事業範囲で546人の雇用を維持する計画となりました。
Veepee共同創業者のベナブー氏と、リーバイスの元幹部でG-Starの経営陣に戦略アドバイザーとして名を連ねた経歴を持つクッチ氏による提案には、IKKSの事業承継と、絞り込んだ事業範囲での継続が含まれています。買収後はウィメンズとメンズに注力し、キッズ事業は休止します。
買収候補者に提示された資料によれば、売上高のうちIKKSが80%を占め、カテゴリー別では女性向けが64%、キッズが21%、メンズが15%でした。さらに、再建手続き入りの時点で、事業構成はリテールが77%、B2CおよびB2Bのeコマースが20%、ホールセールはわずか3%でした。
競合提案の不採用
サステナブル志向のブランドFaguoは、承継対象を15店舗と30人の雇用へと見直した提案を示しましたが、最終的に退けられました。なお、ブルターニュのグループであるボーマノワール(Morgan、Caroll)は当初Faguoの提案に連携し、IKKSのブランド名と一部店舗の承継に対して100万ユーロを提示していました。
そのほかの主な提案としては、Pimkieの株主で、最近Christine LaureとChevignonを買収したサリフ・ハラシ氏の会社Amonissによるものがあり、当初は少なくとも168店舗と393人の雇用の承継を目指していましたが、採用には至りませんでした。
また、最近Café Cotonを買収したBCRI Holdingは当初、67店舗と426人の雇用の承継を提案。AA Investments(Smallable、L’Exception、Bonne Gueuleのオーナー)は、同社の無形資産の取得を狙っていました。The Kooplesの買い手であるVerdoso社は、11月28日の審理前に提案を取り下げています。
いずれの計画もIcode、One Step、IKKS enfantの事業継続を直接的に掲げてはいないため、フランス国内ではすでにジュニア店舗の閉店が始まっています。新オーナーの計画はIKKSブランドにフォーカスしており、同グループは2024年末時点で販売拠点が550に達し、上半期にはすでに規模縮小を進めていました。
同ブランドの数百人の従業員は、プレミアム既製服で知られるIKKSが再び成長軌道を取り戻すことに期待を寄せています。
