日本での開催が20回目となる節目の年。2025年12月2日(火)、『GQ JAPAN』はこの1年を代表する8組を招き「GQ MEN OF THE YEAR 2025」授賞式を開催した。会場には、各界の受賞者たちがそれぞれ異なるアプローチでフォーマルウェアをまとって登場し、スーツのフォルムや色使い、アクセサリーの選択に至るまで、多様なスタイルが見られた。本記事では、その装いを前編・後編に分けてお届け。前編に続き後編を紹介する。
吉沢亮(ベスト・アクター賞)
2025年、空前の興行収入を記録した映画『国宝』で圧巻の演技を残し、ベスト・アクター賞を受賞した吉沢亮。当日も、その評価を裏付けるような端正な佇まいで授賞式に姿を見せた。彼が選んだのは、トム フォードのタキシード。シャープなカッティングと無駄のないラインが、ブランドらしい精度の高いシルエットをつくり出す。
スタイリスト・荒木大輔 ヘア・KANADA メイク・uda
RIPSLYME(アチーブメント・アーティスト賞)
左から ILMARI ジャケット¥540,100 シャツ¥92,400 参考価格 パンツ¥228,800 ネクタイ¥25,300 参考価格 by BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン) その他スタイリスト私物、PES 時計「SLGA021」¥1,276,000 by GRAND SEIKO(セイコーウオッチお客様相談室/グランドセイコー)その他スタイリスト私物、RYO-Z 全てスタイリスト私物、SU ジャケット¥445,500 シャツ¥121,000 パンツ¥146,300 ボウタイ 参考商品 by ETRO(エトロ ジャパン)、時計「SBGJ237」¥990,000 by GRAND SEIKO(セイコーウオッチお客様相談室/グランドセイコー)、FUMIYA ジャケット¥520,300 シャツ¥115,500 参考価格 パンツ¥220,000 ネクタイ¥61,600 by BOTTEGA VENETA(ボッテガ・ヴェネタ ジャパン)
今年メジャーデビューから25年目、RIPSLYMEが約1年間の期間限定で再結集。授賞式では2曲を披露し、往年の空気をまといながらも、いまのシーンにしっかりと返り咲いた存在感を見せた。そんな5人はそれぞれのキャラクターを反映したフォーマルスタイルで登場した。
ILMARIは、ウールの千鳥チェック柄セットアップで登場し、端正なシルエットにさりげない遊び心が加わって都会的なムードに。PESは、特徴的なボウタイにベストを合わせ、フォーマルながらもどこかリラックスした空気感が本人らしさを演出。RYO-Zは、オールブラックにハットを合わせたスタイルで、シンプルなスタイリングの中にほどよいワイルドさがアクセントに。SUは、ベルベットの表地とシルクラペルのコントラストが目を引くセットアップにペイズリーのシャツを合わせ、素材の表情が重なって独特の雰囲気を生み出す。FUMIYAは、繊細なストライプ柄のダブルブレストジャケットにシャイニング仕上げのレザータイを合わせ、フォーマルの枠を軽やかに広げるようなスタイルに。
