#アウトリ 90話「突き動かすもの」 #武田華 #日髙のり子

2年生37 話動かすもの。藤先生、まだいる?課題できたから持ってきたんだけど。あれ?先生、先生何か作ってんの? 誰だ?大原優トか?ちょっと待て。さて、課題の作品を見せてみろ。 [音楽] うわ、すごいじゃん。それ皿何なんの? 課題を提出するのが先だ。 ええ。 はーい。 ほお。少しは真面目に取り組んだようだな。うん。ひとまず単位はくれてやろう。 うあ。これでやっと終わった。 [音楽] ところで卒性の進捗はどうなんだ?補修で遅れた分は最終面談もまだだろ? ああ、面談か。そういうのもうみんな終わってるんだっけ? [拍手] 中間プレゼンもあるんだぞ。 うーん。何作るかはまだ固まってないけど、ちゃんと考えとくから待ってて。 意外だな。 以前のお前ならとっくに面倒になって逃げ出していただろうに。 ええ。うん。確かにそうかも。俺楽しくないと作りたくないし。こういうめんどくさい課題とか嫌い。でも学校行かないで好きに作ろうとしてもなんか楽しくなかったんだよね。嫌になったなら捜作だってやめようかなって考えたけどそれは無理だった。 [音楽] じゃあさ、楽しくない理由を解決しなきゃじゃん。で、何が嫌なのかなってたくさん考えてみた。そうか。 [音楽] 先生ってさ、よく作品には対象がとかクライアントいるってうるさいじゃん。それってつまりクライアントが欲しいものを作れることが大事で自分が楽しい作品には価値はないってことでしょ。 [音楽] この世界でやっていくならばな。 でもそれってやっぱおかしくない?な んだと? ずっとずっとずっと1 年の頃から考えてきたけどさ、やっぱ俺は俺が楽しく作る作品に価値がないとは思わない。 ほお。 誰かのためだけに作った作品が正しいなんてことないって。だってさ、俺が楽しく作るからいい作品ができるんじゃんね。相手もそれいいって喜んでくれたらそっちの方が俺も相手も楽しいし嬉しい。 [音楽] ふ、俺も相手も楽しくなくっちゃ。それ こそ価値なんかないって。でも俺が口だけ で言っても先生認めないでしょ。だから俺 の卒で先生の考えひっくり返したいんだよ ね。俺の作ったもので先生の言ってること は間違ってるって証明する。だから課題が 面倒でもやってやろうじゃんって思うわけ 。なるほど。お前がここ最近逃げずに捜索 と向き合っているのはそういうことか。 ならばそれがお前の強さで武器になるのか もしれんな。ねえ、先生、俺と1つ約束し てん。もし俺が先生の考えひっくり返せ たらさ、先生も自分が楽しむために作品を 作ってよ。 工房で見たあれみたいにドーンってバンってなる作品ができると思うんだよね。断る。 [音楽] え、悪 時間だ。肛門が閉まる前にさっさと帰れ。 うーん。いいもんね。約束したってことにするし。じゃあね。生意きなやつめ。 [音楽] あいつが楽しそうに何かを作るのは1年 以来か。 仕上がった課題を見ただけでわかる。それ と比べて私は 古典用に好きに作れと言われたのに。この 有り様だ。私の考えをひっくり返すか。だ がアーティストは続けるには作品を求め られる必要がある。 ならば常に人を相手を意識するのは当たり前だ。今まで残ってきたくの作品は多くの人に求められ、認められたからこそ生き残っている。だが [音楽] 俺も相手も楽しくなくっちゃそれこそ価値なんかないって。 私は私もただ粘土に触れていたかった。それだけで黙ればなんて言ったっていうものでなんだって大丈夫ってなんだんだよね。 [音楽] とライフライ上がってそれだけ自分にして いれば神のもありる なんて きかんないし もわかんない アウトリトラ

遊斗 役: #武田華
鬼頭 役: #日髙のり子

課題をやり終える遊斗
個展の作品作りをする鬼頭
鬼頭と遊斗の考えが織り交ざる…?

生徒4人と先生4人の美大 ボイスドラマ
#アウトリ 90話「突き動かすもの」

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