【画像】Spotify、2025年を振り返る年間ランキング発表

 2025年に国内で最も再生された楽曲は、Mrs. GREEN APPLE「ライラック」。昨年4月のリリース以来、安定して高い再生数を保ち続け、昨年の2位からひとつ順位を上げて彼らにとって本部門初の1位に輝いた。続く2位「ケセラセラ」、3位「青と夏」、4 位「Soranji」、さらに「ダーリン」「クスシキ」「点描の唄」など、計7曲がTOP10にランクインし、“ミセスの年”を象徴する結果となった。Mrs. GREEN APPLEは、2025年を通してグループとしての音楽活動のみならず、メンバーそれぞれが俳優・番組MC・CM・映画など多方面で活躍して存在感を発揮。全国アリーナツアーも圧倒的なスケールの演出力と物語性がSNSでも話題となった。一方、 Number_iが「GOD_i」で5位にランクインし、力強いダンスパフォーマンス力で支持を拡大。サカナクションは、配信リリース日最多再生記録を更新したことで話題を集めた「怪獣」が6位を獲得した。 Jimin(BTS)は「Who」で10位に入り、グローバルな人気を背景にK-POPソロアーティストとしての存在感を国内でも証明した。

 国内で最も再生されたアーティストも3年連続でMrs. GREEN APPLEだった。同グループはSpotify Japanのトップアーティストチャートにおいて、1503日以上連続(2025年12月1日現在)でデイリー1位を維持しており、 2025年も年間を通じて圧倒的な人気を保ち続けた。2位にはback numberがランクイン。「ブルーアンバー」などの今年リリースの楽曲に加え、数々の代表曲が年間を通して聴かれ、アーティスト人気をストリーミングでも不動のものにしている。3位はアニメ作品との高い親和性により「IRIS OUT」「JANE DOE」が大ヒットした米津玄師。とくに「IRIS OUT」は日本国内のデイリー再生数歴代最多記録を何度も更新する偉業を達成し、年後半に順位を大きく押し上げた。続く4位以下にはVaundy、Number_i、RADWIMPS、藤井 風、あいみょん、Official髭男dism、ヨルシカがランクインした。

 2025年、国内で最も発見されたアーティストはHANAだった。デビュー以来数々の楽曲をヒットチャート上位に送り込んできたHANA は、強いメッセージ性と個性豊かなメンバーの魅力で2025年の音楽シーンを席巻し、多くの新規リスナーを獲得した。 2位のCUTIE STREETは、代表曲「かわいいだけじゃだめですか?」に象徴される新たな”KAWAII”像を発信して支持を拡大。 HANAとはまた違った角度からの自己肯定感をテーマにした表現で、同世代のリスナーの共感を呼ぶ存在となっている。 以降、サカナクションや Mrs. GREEN APPLE、米津玄師、back numberなど、各種ランキングを賑わせたアーティストが並ぶ中、アイナ・ジ・エンドは7月のリリース以来、国内外で多くの支持を集めた「革命道中 – On The Way」のヒットによりリスナーベースを広げ、 5位にランクインしている。

 2025年に国内で最も再生されたダンス&ボーカルグループはNumber_iだった。 2位以下にはBE:FIRST、TWICE、BTS、HANA、嵐、Stray Kids、JO1、TOMORROW X TOGETHER、aespaがランクイン。ストリーミングで楽曲を聴いたり、コミュニティに拡散して“応援する”というカルチャーが定着し、J-POPやK-POPといった枠組み、国境、言語の壁を超えて、ダンス&ボーカルグループのジャンルとしての人気や認知の確立が感じられる結果となった。

 2025年に国内で最もSNS上にシェアされた楽曲では、 Number_iの存在感が際立つ結果となった。「BON」をはじめ「GOD」「INZM」「GOAT」「未確認領域」など6曲がTOP10 に入り、圧倒的なシェア数を記録している。さらに、JO1「BE CLASSIC」や「Handz In My Pocket」も高い支持を集めたほか、 Travis Japan「Would You Like One」やSnow Man 「カリスマックス – CHARISMAX」など、ファンコミュニティの熱量が高いグル ープの楽曲が目立つ一年となった。

 2025年に国内で最もSNS上にシェアされたアーティストでは、Vaundyが1位を獲得。2位にMrs. GREEN APPLE、 3位にSixTONESが続いた。さらに、VやKinKi Kids、藤井 風、米津玄師、そして今年特に注目を集めたNumber_iもランクインし、ジャンルを越えて多くのアーティストがSNS上で話題となった一年だった。

 2025年に海外で最も再生された国内アーティストの楽曲は、Creepy Nuts「オトノケ – Otonoke」。 Creepy Nutsとしては昨年の「Bling – Bang – Bang – Born」に続き、異なる楽曲で2年連続の首位を獲得し、グロー バルでの存在感をさらに強めた一年となった。続く上位には、藤井 風「死ぬのがいいわ」、Teriyaki Boyz「Tokyo Drift」、YOASOBI「アイドル」「夜に駆ける」など、いずれも海外での長期的な支持に支えられたロングヒット曲が並んだ。

 2025年に海外で最も再生された国内アーティストはAdo。2021年から2024年まで4年連続でトップに君臨していたYOASOBIに代わって初の1位に輝いた。海外比率は8割近くに達しており、楽曲ランキング上位に入ることはなかったものの、国内アーティスト最大規模のワールドツアーの開催を通じて、アーティストとしての人気と知名度を海外でも確かなものに。2位以下にはYOASOBI、米津玄師、藤井 風、Creepy Nuts、XG、久石譲、BABYMETAL、LiSAなどが続いた。

 2025年に海外で聴かれた国内楽曲ランキングでトップを飾ったCreepy Nuts「オトノケ – Otonoke」が、国別ランキングでインドネシア、ブラジル、インド、タイの4カ国でランクイン。「死ぬのがいいわ」のバイラルヒットで2022年からグローバルな認知を広げた藤井 風は、今年もインド、アメリカ、フランス、タイで同楽曲がランクインを果たした。特にタイでは「死ぬのがいいわ」「満ちてゆく」の2曲がTOP5入りしている。また、韓国では米津玄師「IRIS OUT」が1位を獲得。アニメとの高い親和性が現地のリスナーにも響いたほか、 3 位には「Lemon」もランクインしている。

 2025年に世界で最も聴かれた楽曲は、レディー・ガガとブルーノ・マーズによる「Die With A Smile」。そのほか、 ビリー・アイリッシュ「BIRDS OF A FEATHER」、ROSÉとブルーノ・マーズによる「APT.」、Alex Warren「Ordinary」、そしてHUNTR/X「Golden」などが上位にランクインした。「Golden」は、アニメ『KPop Demon Hunters』(KPOPガールズ! デーモン・ハンターズ)の関連楽曲で、アニメの大ヒットと共に2025年のグローバルチャートを象徴する1曲となった。

 アーティスト部門では、今年最も再生されたのはバッド・バニー。 2019年から2022年まで3年連続で本部門1位を獲得したあと 2年連続でテイラー・スウィフトにその座を譲る形になっていたが、 3年ぶりに首位を奪還。2位にはテイラー・スウィフト、 3 位にはザ・ウィークエンドが続き、ケンドリック・ラマーやアリアナ・グランデ、ブルーノ・マーズといったトップアーティストが上位を占めた。

 また、Spotifyは、世界中のユーザーがSpotify上での聴取履歴から自身のこの一年を振り返ることができる年末恒例企画「Spotify まとめ 2025」を公開した。今年最も聴いたアーティストや楽曲、音楽ジャンルのほか、音楽再生時間、最も聴いたポッドキャスト番組などのデータを、 Spotifyアプリ上で楽しむことができる。結果はシェアカードとして Instagramのストーリーや、X、Facebookなどのソーシャルメディアで簡単に共有可能だ。 くわえて、今年よく聴いた曲を集めた自分だけのプレイリスト「2025年あなたのトップソング」や、聴聴取傾向からユーザーの“音楽年齢”を診断する「リスニング年齢」、音楽の趣向に合わせてぴったりの「リスナークラブ」を提案するなど、今年も遊び心あふれる体験を届けている。

 さらに、昨年に続く第2弾となるZOZOとのコラボレーション「Spotify まとめ 2025 in ZOZOVILLA」。「Spotifyまとめ2025」のプレイリストから、今年を彩った9曲のジャケットデザインをプリントしたTシャツを販売開始。詳細は特設ページにて確認することができる。12月26日から28日の3日間、中目黒・COMPLEX BOOSTにて「Spotify まとめ 2025 in ZOZOVILLA」ポップアップイベントを実施し、本アイテムを展示する。

 そして、「Spotifyまとめ2025」の公開にあわせて、東京(12月5日~7日)と福岡(12月13日~14 日)にて「Spotify まとめ 2025 POP – UP EVENT」が開催される。詳細は、Spotify Japan公式Xにて確認することができる。

リアルサウンド編集部

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