【写真】「未来をつくる日向坂五期生になりたい」と力強く語った大野愛実

■2年ぶりの開催となった「新参者」ライブ

「新参者」は、各坂道グループの新人たちによるライブで、2023年以来の開催となった。同日の公演は、松尾桜の「新参者ラスト、行くぞー!」という声とともに「空飛ぶ車」で開演。ミドルテンポのロマンチックな曲調で、おひさま(ファンの呼称)を魅了した。

続いて、日向坂46の人気曲「アザトカワイイ」を大田美月をセンターにしてパフォーマンス。さらに、体力自慢の元気少女・下田衣珠季がセンターに立って、「One choice」を笑顔いっぱいで歌唱。そのままの勢いで、グループ最年少の坂井新奈がセンターになり、「ドレミソラシド」を爽やかにパフォーマンスした。

最初のMCでは、五期生最年長の鶴崎仁香が、「私たち日向坂46五期生は、この新参者公演に対し、『好きを超えろ』という目標を掲げさせていただいて、リハーサルに取り組んでまいりました。ただ、好きや憧れという感情のまま終わらせるのではなく、先輩方が大切に受け継いできてくださった大好きな大好きな楽曲を、五期生10名、全身全霊でパフォーマンスさせていただきますので、どうぞ最後の最後までよろしくお願いいたします!」と、この公演にかける意気込みを語った。

■鶴崎仁香センターで「こんなに好きになっちゃっていいの?」

会場が暗転し、「こんなに好きになっちゃっていいの?」のイントロが流れると、一転してしっとりした雰囲気に。鶴崎をセンターに、切ない恋心を歌ったラブソングを熱唱。そして、蔵盛妃那乃センターで「孤独たちよ」。ライブでもほとんど披露されたことのないレアなカップリング曲を、気持ちを込めてパフォーマンスした。

続いて、高井俐香センターで、今ではグループの新人の登竜門になっている応援ソング「青春の馬」。五期生にとっても、お披露目前の合宿で練習していた思い出深い楽曲だ。そして「絶対的第六感」へ。四期生の正源司陽子と藤嶌果歩がセンターを務めるシングル表題曲を、ともに五期生曲でセンターを務めたことがある大野愛実と松尾を中心に披露。ロングバージョンにアレンジされた間奏では、二手に分かれて激しいダンスバトルも見せた。

■「おひさま質問コーナー」でファンと交流

そして、大田、大野、佐藤優羽、下田衣珠季、松尾の5人によるMCへ入り、「おひさま質問コーナー」が行われた。ファンからの質問に答える形で、新参者にまつわるエピソードを明かした。「THEATER MILANO-Za」に置かれているロボット犬・ミラノくんにメンバーがみんなメロメロになっていた話や、大野に対して過剰にデレているという大田と高井が、本番直前の舞台袖でも大野を挟んで取り合いをしていた話などが暴露された。

ここからはユニット曲のコーナー。二期生の小坂菜緒と金村美玖による“なおみく”の人気曲「See through」を、鶴崎と松尾が歌唱。そして、佐藤をセンターにして「夜明けのスピード」。四期生のユニット曲「What you like!」を、大野、坂井、高井がパフォーマンスした。

片山紗希、蔵盛、高井、鶴崎、松尾によるMCパートでは、先輩メンバーからの指令に応える「アイドルミッションチャレンジ」に挑戦。日向坂46のキャプテン・高橋未来虹からの指令は、ファンのジェスチャーから楽曲タイトルを当てるという協力型のミッションだった。メンバーは、「ママのドレス」のタイトルを当てるのに苦戦するも、5問全問正解してファンとの絆を確かめた。

これで本来、罰ゲームは免れたはずだが、ぶりっ子でファンへの感謝の気持ちを伝えることに。「いつもー、ありがチュ」(松尾)、「ほんまに好きやね~ん」(蔵盛)など、それぞれのパターンでぶりっ子せりふを放った。

■大野愛実、鶴崎仁香ら目に涙を浮かべながらパフォーマンス

ここからラストスパートへ。五期生の煽り番長・片山の「おひさま、楽しむ準備できてるのか!全員、五期生について来い!」という気合いの入った言葉とともに、「あの娘にグイグイ」。最後はメンバーとファンが一緒になって大ジャンプを決めた。

続いて松尾センターで「卒業写真だけが知ってる」。自身の“桜”という名前にふさわしい桜の季節を歌った楽曲を、伸びやかに歌った。その松尾の「ラストスパートだからって、気ぃ抜いてんじゃねーだろうなー!今日一の盛り上がりで、会場揺らせー!」という煽りで、「愛はこっちのものだ 2025」に続いた。

そして本編最後の楽曲「僕に続け」へ。未知の未来へと踏み出すこの応援歌を歌いながら、大野や鶴崎は目に涙を浮かべていた。

■大野愛実「好きという感情だけでどこまで進めるのか、私たちが証明してみせます」

五期生が一旦退場すると、すぐに「日向坂」「五期生」というアンコールの声が響き、それを受けて登場したメンバーたちは、「HEY!OHISAMA!」をパフォーマンス。

その後、公演を振り返った大野が、「これから大きな試練に立ち向かって、その壁にぶち当たってぶち当たって、乗り越えたその先にまた大きな試練があって。でも私たちは、いつまでも限界を疑い続けて、未来をつくる日向坂五期生になりたいです。好きという感情だけでどこまで進めるのか、私たちが証明してみせます」などと話した。

最後には五期生のデビュー曲「ジャーマンアイリス」を、大野センターで披露し、多くのメンバーが涙をこらえつつも笑顔でライブを終えた。

迎えたダブルアンコールでは、ここまで五期生のまとめ役を務めてきた鶴崎が、「最初に30曲やると聞いたときは、今の私たちでやりきれるのだろうか、一つ一つが、曲数が多い分おろそかになってしまうんじゃないかと、すごく不安な気持ちもあったのですが、この期間みんなで乗り越え、ここまで歩むことができて、そして今日、こうして10人全員で千秋楽を迎えることができたことが、私は本当に誇りに思います」などと、涙ながらに千秋楽を迎えられた感謝を語った。

「JOYFUL LOVE」パフォーマンスを終えると、「以上、私たち日向坂46でした!」という掛け声とともに、五期生の新参者公演は終演した。

※高橋未来虹の「高」、正しくは「はしごだか」

■日向坂46 五期生「新参者二〇二五 Live at THEATER MILANO-Za」
◇11月26日(水)◇東京・THEATER MILANO-Za

<出演者>
日向坂46 五期生
大田美月、大野愛実、片山紗希、蔵盛妃那乃、坂井新奈、佐藤優羽、下田衣珠季、高井俐香、鶴崎仁香、松尾桜

<セットリスト>
01.空飛ぶ車
02.アザトカワイイ
03.On choice
04.ドレミソラシド
05.こんなに好きになっちゃっていいの?
06.孤独たちよ
07.青春の馬
08.絶対的第六感
09.See through
10.夜明けのスピード
11.What you like!
12.あの娘にグイグイ
13.卒業写真だけが知ってる
14.愛はこっちのものだ 2025
15.僕に続け
EN1.HEY!OHISAMA!
EN2.ジャーマンアイリス
W-EN.JOYFUL LOVE

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