公開日時 2025年11月26日 05:00
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接客する上西(旧姓・田本)香奈枝さん(提供)
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琉球新報朝刊
うるま市勝連出身で、現在は美容師として、大阪市中央区の「ニューグレート美容室」で働く上西(旧姓・田本)香奈枝さん(41)が、卓越した技能を持つ職人を表彰する2025年度の「現代の名工」に選出された。与勝高校を卒業後、18歳で幼い頃から憧れていた美容師の夢をかなえようと単身で大阪へ。叔母であり、同美容室の代表を務める新屋敷和美さんの背中を追いながら高めた技術が評価された。
上西さんは、本年度の現代の名工選出者の中で、最年少の一人。幼い頃、帰省した新屋敷さんが親戚の髪を切る姿を見て「髪を触るのが好きだった。(新屋敷さんが)切っている姿を見て、小学校の頃から夢は美容師だった」という。高校卒業後に大阪へ渡り、新屋敷さんの美容室で働きながら通信の専門学校に通い、資格取得を目指した。
実技はコンクールなどに出て磨いたが、筆記試験は仕事終わりに勉強して知識を蓄えた。大阪に渡って3年後に美容師免許を取得。「次は何を目指すか」と考えた時に、選んだのが芸術的なヘアスタイルを作る「クリエイティブ部門」での技の研さんだった。
技術をめきめきと上達させ、2010年の全日本美容技術選手権大会ヘアスタイル競技の部で準優勝。選考会を経て、12年にイタリア・ミラノで開かれた世界理美容技術選手権大会に出場するなど、道を究めていった。現在は店で接客をしながら、外部講師として自身が高めた技を若手美容師に伝えている。
結婚後も、旧姓で仕事を続け、多くの客に親しまれている。「いろんな人と会えることが楽しい。喜んで帰っていく姿を見るとうれしい」と話し充実した日々を送っている。沖縄の若手美容師に「勉強する機会があればどんどん参加し、技術を吸収していってほしい」とエールを送った。
(池田哲平)
