掲載日
2025年11月24日
エルメネジルド ゼニア グループは、将来の発展を見据え、新たな経営体制を整備します。1910年にピエモンテ州トリヴェロ(ビエラ県)で創業した同社は、11月24日(月)、会社全体およびゼニアブランドに関する新たなリーダーシップ体制を発表しました。これらの変更は2026年1月1日付で発効し、取締役会が綿密に進めてきた後継計画の成果です。
左から、アンジェロ・ゼニア、ジルド・ゼニア、ジャンルカ・タリアブエ、エドアルド・ゼニア – Gruppo Ermenegildo Zegna
現在グループの会長兼CEOであるエルメネジルド(ジルド)・ゼニアは、エグゼクティブ・チェアマンに就任する予定です。この役職では、同社の3ブランド(ゼニア、トム・ブラウン、トム・フォード・ファッション)のレガシーとインテグリティを守りつつ、長期的な価値創造の推進に注力します。また、グループのテキスタイル部門、ゼネラル・カウンセル室(内部監査部門を含む)、およびサステナビリティ、インベスター・リレーションズ(IR)、コーポレート・コミュニケーションを含む渉外部門の監督も引き続き担います。
現在グループの最高財務責任者(CFO)兼最高執行責任者(COO)であるジャンルカ・タリアブエは、株主の承認を前提に、エルメネジルド ゼニア グループ全体のCEOに就任します。エグゼクティブ・チェアマンと緊密に連携し、同社全体の長期戦略の策定と実行、全ブランドの業績向上、コーポレート機能の統合強化を担います。さらにオペレーション全般を統括し、グループ各ブランドのCEOは同氏に報告します。
ジャンフランコ・サンティアは、現在のグループ・コントロール&チーフ・アカウンティング・オフィサーから、グループCFOに任命され、タリアブエCEOに報告します。
ゼニア一族の第4世代であるエドアルド・ゼニアとアンジェロ・ゼニアは、20年以上にわたりこの役職を務めてきたジルド・ゼニアの後任として、ゼニアブランドの共同CEO(Co-CEO)に就任します。エドアルド・ゼニアは現在、ゼニアのチーフ・マーケティング・アンド・デジタル・オフィサーであり、グループのチーフ・サステナビリティ・オフィサーも務めており、ブランド戦略のあらゆる側面—イメージからコミュニケーションまで—を統括し、ZEGNAのアーティスティック・ディレクターであるアレッサンドロ・サルトーリとともに、コレクションのデザインおよび店舗設計をリードします。
アンジェロ・ゼニアは、現在ZEGNAのEMEA(欧州・中東・アフリカ)地域CEOであり、グローバル・クライアント・ストラテジー・ディレクターを務めています。今後は、製品開発、マーチャンダイジング、商業戦略を所管し、市場および販売チャネルにおけるパフォーマンスを牽引します。
「リーダーの最も重要な責務のひとつは、先を見据えること——未来に備え、次の世代のリーダーに力を与えることです」と、エルメネジルド ゼニア グループの会長兼CEOであるジルド・ゼニアは語ります。「この信念は常に私たち家族の価値観に深く根ざしており、今日の発表の原動力でもあります。取締役会とともに、私はジャンルカ・タリアブエにグループCEOの役割を担うよう要請しました。過去10年にわたり、ジャンルカは中心的存在で、私たちはともに本質的な変革を成し遂げてきました。エルメネジルド ゼニア グループは真正性の守り手です。ジャンルカはこの理念を体現しており、リーダーとして、グループの使命を追求する各ブランドのCEOを支えていくでしょう。」
「エドアルドとアンジェロは、互いに補完し合うケイパビリティと明確な長期ビジョンを備えており、ゼニアブランドを率いる最良のチームです。2人は、ゼニアの一世紀にわたる遺産を受け継ぐだけでなく、さらに強化していくでしょう。エグゼクティブ・チェアマンとして、私は新たなリーダーシップチームとすべての同僚に寄り添い、私たちのブランドのビジョンと価値観を好奇心と情熱をもって守っていきます。加えて、すべての原点であるグループのテキスタイル・プラットフォームの監督も引き続き担います。」
エルメネジルド ゼニア グループは、高級紳士服分野におけるリーディングカンパニーとして、7,100人以上の従業員を擁し、2024年には19億5,000万ユーロの売上高を計上しました。
