県外で活躍する青森県民を紹介する【Turning Point】。人生の転機となったそのとき、どのような思いや決意があったのか。第152回のストーリーは、青森市出身で美容師の村上広太さん。
【写真を見る】美容師の道に進もうと決めた中学時代 「失敗しながら駆け抜けた」 『ホットペッパービューティーアワード2019 』ベストスタイル部門入賞 美容師・村上広太さんのターニングポイント
東京都中野区にあるメンズに特化したヘアサロン『Dover中野』。村上さんはこの店のオーナー兼スタイリストとして活躍している。
■初めて行った美容室で見えた将来の自分
村上さんは、人見知りな部分があった反面、明るく目立ちたがり屋の子どもだった。
村上広太さん
「学校の発表会とか人前に出るとなった時に、自分でこの役やりたいと率先して言っていた記憶がありますね」
野球少年だった村上さん。当時の夢はプロ野球選手だった。しかし、同世代のすごさを思い知らされ断念。
将来に漠然とした不安を感じていた頃、姉の紹介で行った青森市内の美容室。そこで自分の将来が見えた。
村上広太さん
「青森市内の美容室に中学1年か2年で初めて行った時に、待ってる時に店内を見るじゃないですか。フロアを見た時に、自分が美容師として働いている姿が見えた。自分の将来が想像できて、美容師に突き進もうと思った瞬間でしたね」
美容師になるため様々な専門学校を見学。そこで衝撃を受けたのが、東京の専門学校だった。
■「常に最先端の人たちが歩いている」刺激を受けた東京・原宿
村上広太さん
「原宿のベルエポック美容専門学校という所へ見学へ行った時に、自分が見ていた世界と全く違う。その時に初めて原宿にも行ったし、それこそ、常に最先端の人たちが歩いているというか、すごい刺激を受けました」
東京の専門学校に2年通った後、原宿の『LIPPS heir 原宿』に入社し、アシスタントからスタート。それは過酷なものだった。
村上広太さん
「もう挫折ばかりですね。何回泣いたのかもわからないですね、怒られすぎて。最初の頃は、食べる気力がないぐらい疲れてて、一日十何時間も立っていることは無かったので。人間性を含めて指導してもらいました。本当に、今、恩を感じています」
