国王である父親を殺された復しゅうに執念を持たす中世の王女スカーレットと、未来からやって来た青年・聖との死者の国での冒険を描く。舞台挨拶には声優を務めた芦田愛菜、岡田将生、役所広司、柄本時生、青木崇高、染谷将太、白山乃愛、斉藤由貴、松重豊が顔をそろえた。
細田監督は、「大きなスケールで密度も濃いが、基本的に主人公のモデルは、9歳になる僕の娘です。若い人が力強く世の中を生きていけるようになってくれたらという願いを込めた」と告白。スカーレット役の芦田は、「プレスコから1年半、まだ先と思っていたのにあっという間に初日を迎えられてうれしい。素敵な俳優の皆さまと一つの作品を作り上げられたことを実感し、光栄に思います」と笑顔で話した。
劇中歌やエンディング主題歌「果てしなく」も担当し、「スカーレットの気持ちになりきって締めくくることができ、私自身も力をもらえた作品です」と自信の笑み。長編アニメの声優は初挑戦だった聖役の岡田は、「何も分からない僕に監督が優しく導いてくれて、一緒にキャラクターを作り上げた大切な時間でした」と感慨深げだった。
宿敵となるクローディアス役の役所は、細田監督作3本目の出演。染谷が4本目であることを知り、「クソ~」と悔しがったが、「細田監督の作品は全部参加したいと常に思っている。これだけの素晴らしいキャストの下で参加できてとてもうれしいし、未来の人に向けた強いメッセージが表現されている」と太鼓判を押した。
だが、「監督に聞いたら、4年半もかけて作ったのに僕(の収録)は1日で終わったらしい。申し訳ない気持ち。時給、高いですよね」と謝罪。細田監督は苦笑しながら、「物凄い熱量で、宿敵として大きく立ちはだかる役。最後の方はブースが熱気で汗ばむくらいのパワーで感激したのを思い出しました」と称えていた。
取材/記事:The Hollywood Reporter Japan 特派員 鈴木元
細田守監督書き下ろしの原作小説、「果てしなきスカーレット」。
