掲載日
2025年11月20日
第24回アルタガンマ・オブザーバトリーの壇上で、トム・フォード・ファッションのCEO、レリオ・ガヴァッツァは、同社の今後の展開を方向づける戦略の骨子を示した。
レリオ・ガヴァッツァ(トム・フォード・ファッションCEO)
「いくつかの重要な要素に細心の注意を払う必要があります。消費者がどのように変化しているのか、ラグジュアリーに何を期待しているのか、そして世界各地域におけるブランドのプレゼンスのバランスをどう取るかです」とガヴァッツァは語った。「トム・フォードはアメリカで生まれたブランドで、同国での影響力は非常に強い一方、アジア市場ではやや弱い。ヨーロッパはその中間にあり、国際観光のハブでもあります。私たちの主な目標は、米国市場での存在感を強化し、ドバイを起点に中東での展開を拡大することです。中国は、ラグジュアリーを志向する大きな中間層を抱える有望な市場ですが、同時に外的要因による制約もあります」。
ブランドの進化について、ガヴァッツァは次のように語った。「トム・フォードは明確にハイエンドに位置づけられ、洗練、エレガンス、官能性というイメージを体現しています。ラグジュアリーの潮流は、ときに消費者が本当に望むものから外れ、業界をある種の行き過ぎへと導いてきました。ブランドの真の価値に立ち返ることが重要であり、それは確かにエクスクルーシブであるべきですが、エリート主義的であってはなりません。生地の卓越性の代名詞であるゼニア・グループが後ろ盾にあることは、この点で大いに力になります」。
「クリエイティブ・ディレクター就任以来、ハイダー・アッカーマンは、ブランドのDNAに忠実でありながら、より柔らかなトーンのコミュニケーションや異なるプレゼンテーション形式を取り入れています。例えば、直近2回のファッションショーは各回200名のみを招待しました。ある種の原点回帰でもあります。2005年の最初のショーで、トム・フォードはわずか100人しか招待しませんでした」とCEOは締めくくった。「人々を大切にし、私たちの製品を存分に堪能していただくためのやり方なのです」。
